演劇人にインタビュー 頭を下げれば大丈夫
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辛い

首藤
あ、僕、高橋君の家で録るもんだと思ってました。
__
あ、前はそうしてたんですけど。わざわざ来て頂くのもアレかなと思いまして。
首藤
(メニューを見て)何か食べましょうか。
__
ここ、結構辛いですよ・・・。そろそろ、初めていければと。
首藤
はい。
__
よろしくお願いします。
首藤
ああ、宜しくお願いします。(ビールが来る)・・・「チャウンビール」。
__
どうですか。日本のビールと比べて。
首藤
あんまりクセがない。(ラベルを読む)何か、国際コンテストで金賞を受賞してるらしい。
__
マジすか。
首藤
「さっぱりとした口当たりに加えて飲めば広がる贅沢なコクと香りが贅沢なビールです」。
__
ちょっといいですか。
首藤
どうぞどうぞ。
__
頂きます。あ、おいしい。
首藤
ねえ。
__
なかなか。
首藤
・・・何を話していいやら。
__
いや、適当に。
高橋君

インタビュアーの苗字。

結構辛い

ベトナム料理店だった。

出会い

首藤
初めて高橋くんと会った時が、マカロニマーチの時かな。高橋シェフのマカロニレシピていう企画があって。
__
ありましたね。そんな料理うまくないのに。何やったんだっけ?
首藤
エビとかのパスタ?だっけ。スープとも言えない、魚介類の煮込みみたいな。
__
アレかあ。
首藤
僕、全く食べれなかったんだけど。
__
ああ・・・
首藤
甲殻類がダメなもんで。注いでもらったんだけど返しちゃって。
__
そうでしたか。
首藤
(食べる)ちょっと辛いですね。
__
ジワジワと来る辛さですね。
ベビー・ピー#3 マカロニマーチ

公演時期:2004年7月4〜7日。会場:京大西部講堂。

感動

__
一番感動を受けた舞台とかありますか。
首藤
あれかな。劇団☆新感線の「レッツゴー!忍法帳」。三年前かな。それは、うん、ずっと最後まで笑って見てて。
__
へえ。
首藤
何かもう、あの初めてみた阿部サダヲさんとか古田新太さんとか見て。あ、これ凄いなと思って。
__
はいはいはい。
首藤
二時間ぐらいあったんだけどずっと笑って見てて。一人で梅田から帰って。あ、やっぱ違うなって思って。
__
なるほど。僕はあんまりそういうの見てないなあ。ファミリー向けのものなら見たことありますが。今思い返してもあの価値が分からなくて。ちょっとうらやましいです。
劇団☆新感線 レッツゴー!忍法帳

公演時期:2004年1月22〜2月22日。会場:サンシャイン劇場。

流れ

首藤
あと、去年の夏にヨーロッパ企画の本番中に、劇団健康さんの公演を見に行って。
__
ええ。
首藤
それもやっぱね。・・・。
__
刺激的ではなかった、とか?
首藤
刺激的・・・。いや、ずっと笑ってみてたんだけど。ああいう人たちの芝居は見てて単純に凄いなって思ったし、ああいう芝居はいつぐらいから出来るようになるんだろうと。
__
それは円熟してるってこと? 落ち着いているとか。
首藤
いや、流れは一緒だと思うんだけど。そういう人らって元々持ってるのもあると思うけど。劇場が大きくなるにつれて、何かこう変わるのか。
__
うん。
首藤
まあね、ナイロン100℃とかにしても最初は小さい所から大きくなっていったわけだし。単純にこういう芝居がしたいなっていうのもあるし。
ヨーロッパ企画

京都の劇団。現代的なセンスの会話劇を得意とするようでいてノリはアバウト。しかし見ごたえのある作品性。

ヨーロッパ企画第13回公演 サマータイムマシンブルース2005

公演時期:2005年7月。

ブロードウェイ

__
我々これからどうなっていくんですかね。人気も実力もある人も出てきてるけど。いや食っていけるかどうかはまあいいとして。果たしてこれからどこに向かっていってるのかを知りたい。ぶっちゃけ経済的なことはどうでも良くて。せっかく人気も実力もあるひとが出てきてるんで、こういう状況がもっと長く続けばいいと思うんですけど。あんまり、分かんないから。
首藤
んー。
__
もっとみんな芝居やればいいのにとか思いますよね。
首藤
・・・デンユウ
__
はい。
首藤
小原さんとか国本さんが京都をブロードウェイ化する計画を立てている話をしてて。
__
ええ。
首藤
京都の町がブロードウェイみたいになれば、というプロジェクトだったらしいんですが。劇場が町に何個もあって、あそこはロングランやってて、今日はここが芝居やってて。
__
うん。
首藤
街の演劇環境がそういうふうになったら多分僕らはもうちょっと自由に色々やれるんじゃないかと。僕は卒論で、芸術的分野における経済的側面ていうタイトルで、要は芝居で僕らは飯を食えるのかと、というのを書いたことがあって。
__
ええ。
首藤
その時に京都三条御幸町ブロードウェイ化計画を調べていて。
__
そんなのがあるんだ。
首藤
外国に比べて、日本は、芝居をやってる人が続けれる環境が中々出来てないから。それは承知でやってるんだけど。これから増えていくかと言ったら、まあ平行というか減っていくかもしれない。少子化だし。
__
ええ。
首藤
僕らが、その、出来ない事を上手いこと、お金が回ってくれたら・・・。まあでも、京都でやってる人らはやってるしね。
__
うん。・・・単純に、学生劇団がキーなんじゃないかと思うけど。
首藤
うん。
__
単純に、交流を持ったほうが良いと思いますね。今の学生劇団の人は上の世代の劇団はあまり知らないらしいから。僕らについてもそれは同じかもしれませんけど、寂しくなった気がします。
首藤
昔に比べて付き合いは減ったかもね。例えば、僕のいたACTが無くなりそうなんですよ。
__
ああ。
首藤
今劇団員一人だけで。でその子も引退で。今ACTを残す会を行っています。
__
うーん。
デンユウ

京都の劇団、電視游戲科学舘の略。大がかりな舞台装置、凝った音響・照明、しかし行き過ぎない美意識のもとに作られたエンターテイメント演劇を得意とする。

電視游戲科学舘 惑星組曲

電視游戲科学舘の3回目のロングラン公演。公演時期:2004年4月29日〜5月22日。会場:アートコンプレックス1928。

小原さん

アートコンプレックスグループ統括プロデューサー。

国本さん

電視游戲科学舘代表、国本浩康氏。

今後

__
今後、こうなっていきたいとか。
首藤
今後ですか。とりあえずベビーピーに。
__
頑張って下さい。去年の「茶色い絵本」は面白かったなあ。
首藤
そうですね。ああいうコントとかいいですね。単純ですからね。
__
あと、今日は来てくださった御礼として、プレゼントがあります。(渡す)
首藤
あ、それはありがとうございます。
__
どうぞ。
首藤
開けてもいいですか。
__
どうぞどうぞ。
首藤
(開ける)あ、お皿だ。
__
ええ。かなり迷って。
首藤
へえ〜。あ、ちょっとプラスチック系ですね。
__
ええ。
首藤
ありがとうございます。
__
はい。
首藤
誕生日とかでもないのに。
__
喜んで頂いたようで良かったです。
首藤
今ホント、お皿とか無かったんですよ。割れてて。
__
普段使いにして頂ければ。
ベビーピー

根本コースケ氏などによる演劇ユニット。ナンセンスコメディ、熱いジョジョ劇、お祭り芝居など、想像力を強く掻き立てられる作品群。

ベビーピーのコント 「茶色い絵本」

会場:ブンピカ。

(インタビュー終了)