sunday#3 サンプリング・デイ
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- 今日は精華小劇場演劇祭参加作品sunday#3「サンプリング・デイ」に出演されていた宮川サキさんにお話を伺います。よろしくお願いします。
- 宮川
- よろしくお願いします。
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- 最近はどんな感じですか?
- 宮川
- 次の公演の稽古に入ってますねー。
sunday
大阪を拠点に活動する劇団。第二期・劇団☆世界一団。作・演出はウォーリー木下氏。
sunday#3「サンプリング・デイ」
精華演劇祭2010 spring/summer 参加公演。公演時期:2010/7/18〜25。会場:精華小劇場。
役者泣かせのサンプリング・デイ
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- sunday「サンプリング・デイ」とても面白かったです。
- 宮川
- ありがとうございます。ほんまにね、ようやっと無事終わったって感じです。色んな事が大変でしたね(笑)。
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- そうですね。客席から見ていても大変そうでした。
- 宮川
- 文字通り色んなシーンがサンプリングされてるんで、だいぶさまよえますねー。
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- まず、もうテレビのザッピングよろしく多種多様な場面が転換されて、見る側も大忙しでしたね。転換がシャキシャキしていたから、見にくいという事はなかったんですけど。
- 宮川
- 時間があったらまだシーン増やそうとしてましたね。
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- へえー。
- 宮川
- もっとあったんですけど、上演時間に合わせてだいぶ短くしました。役者泣かせのサンプリング・デイ(笑)。
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- しかしキャラクターが多かったですね。俳優の中にキャラクターが30くらい入って。まるで体がハードで、役がカートリッジのような錯覚を覚えました。転換がキレイだったからそう感じるのかな。サッて次のシーンに変わって、もう別の人間を自然に演じてる。
- 宮川
- 今回、あまり役作りはして欲しくなかったみたいなんですよ。
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- そうなんですか。あー、だから自然に近い体だったんでしょうか。
- 宮川
- そのままで作らないのが見たいって。だから、あまり自分から離れたところで役作りせず、役を自分の中に探すようにしました。それでウォーリーさんの世界に歩み寄っていければいいなと。いつもはがっつり作ってしまうんですけどね。
お客さんを意識するかしないかというと・・・
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- 宮川さんの演じたキャラクターの中の一人に、相対性理論がツボにハマる女子高生がいたと思うんですけど。
- 宮川
- ああ、あのちょっとこまっしゃくれたねー(笑)。
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- あの役が凄く、印象に残ったんですよ。
- 宮川
- 女子高生役とかモデル役は、だいぶ自分からかけ離れたところにいるから、大丈夫かなあって思っていたんですけどね。
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- いやいや、全然大丈夫でした。でもあのキャラクターだけ、ほわーんと、あらぬ方向を向いていて観客の目線を全然気にしていないみたいな。そんな、フレームから演技を使い分けられるって凄いなあと。
- 宮川
- お客さんを意識するかしないかというとしない方なんですよ。自分の作ってきたものを、その時に遊んでみたりちょっとずらしてみたりはするんですけど、それはお客さん側に合わせて、というのはないですね。
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- なるほど、言われてみれば・・・。あ、これって伝わりにくいな。とにかく、宮川さんの舞台でのそういう振る舞い方、すごく面白いし、好きです。
ああ、難しく考えんとこ。
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- sundayのプロフィールから、宮川さんの役作りって人間観察がキーワードなのかなと思うんですけど。
- 宮川
- その人の世界に没頭してしまう時って、その人の中に自分はいらないじゃないですか。でも、自分は確かにちゃんといるんですけどね(笑)。
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- わたしにはあまり想像のつかない感覚なんですよね。役作りする人の事を考えるのは、どのようなところがとっかかりになるんですか?
- 宮川
- 何でもない言葉を言われた時に、自分にとっては凄く引っかかる言葉だったり、何気ない仕草が素敵だったりすると、その人の事が気になったり考えたりするじゃないですかー。
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- はい。
- 宮川
- その人に興味持っちゃうと、どんなふうに喋るのか、どんなふうに受け答えすんのかとか。それが私自身のルールから外れてても、それをちょっとづつパズルみたいに組みこんでいく感覚がおもしろいなって。前にね、もう亡くなってしまったんですけど私の友達のばあちゃんをモデルにした芝居を作ったんです。
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- それ、一人芝居の作品ですね。大変好評だったそうで。
- 宮川
- ありがとうございます。その一人芝居でこの人をやりたい!って思って。でも、何からどう作ろうか、と。
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- ええ。
- 宮川
- で、亡くなる直前くらいにね、会いに行ったんです。自分で余命わずかだって分かってんのに、いつもとかわらず普通に振舞ってくれて、いっぱい喋ってくれて。そんな何気ないことに、無性に心が揺さぶられて。ああ、難しく考えんとこ。自分に響いたんをそのままやろって。
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- そのまま、舞台に載せる。
- 宮川
- 「あのばあちゃん、こういう言い方するなー」って。
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- つまり、考えぬいて外形を作り上げるだけじゃなくて・・・その人を好きになる。
- 宮川
- 好きやから、その人のこといっぱい伝えたいっていうか。「こういう人がおんねん!」みたいな。そんなsoulの部分は大事にしたいですねー。
質問 大下 眞次さんから 宮川 サキさんへ
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- さて、前回インタビューした方から質問を頂いてきております。劇団衛星の大下さんから。ちょっと意味の分からない質問なんですが。「手を繋ぐ・告白する・キスをする」ご自分の思う順番に並べ変えてください。
- 宮川
- 私は逆ですね。「キスをする・告白する・手を繋ぐ」
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- 肉食系・・・?
- 宮川
- というか、何でしょうねー(笑)。手を繋ぐ方が何か恥ずかしいっていうかドキドキするかな、と。
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- 2.舞台に立つ前の緊張をなくすコツを教えて下さい。
- 宮川
- あんまり緊張しないんですよ。
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- あ、すごい。
- 宮川
- ウソやろって言われるんですけど(笑)。だから逆に緊張するように「今から見られんで!」って暗示かけたりします(笑)。緊張するって、すごく集中力が上がるからいいと思うんですよ。
キャンプとか、一人旅
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- 宮川さんは今後、どんな感じで。
- 宮川
- 芝居以外でも自分のやりたいこと、もっともっとやっていきたいですねー。キャンプとか、一人旅とか(笑)。
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- いいですね、キャンプ。
- 宮川
- ほんま、キャンプっていいですよー。
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- キャンプって、何がいいんでしょうねえ。
- 宮川
- なんかね、火をつけると人ってテンションが上がるじゃないですか、水辺にいると落ち着いたり。そんな感覚楽しんだり。でっかい自然の中で自分達のちっちゃい陣地作って、仲間とワイワイおもっきり遊んだり。楽しいですよー。
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- 今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
- 宮川
- そんなのあるんですか。好き勝手しゃべっておみやげまでもらえるとは。
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- どうぞ。
- 宮川
- (開ける)お風呂セット?
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- あ、絹製のスポンジですね。それと、軽石みたいに使える物でs
- 宮川
- 私銭湯が好きなんですけど、今度持っていきます。いいですね。ありがとうございます。
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- こちらこそ、ありがとうございました。