演劇人にインタビュー 頭を下げれば大丈夫

奥村 マキ

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転居

__
今日は宜しくお願いします。
奥村
お願いします。
__
最近は、いかがですか。
奥村
最近、やっと転居先が決まったんです。夫が突然異動するすることになって。
__
いつ引越しされるんですか?
奥村
まだ、はっきりとは決まってないねんけどね。

9年

__
では、そろそろ始めていこうと思うんですが。奥村さんの、現在のニットにおける役割ってどんなんでしょう。
奥村
そうですね、チラシには制作の欄に名前がありますが、やってる事は演劇に関わるという事よりもさらに裏方の事務作業というとこですね。チラシには載ってるけど、何してるんだろうと思われているんですね。チラシを撒く訳でも、宣伝する訳でもなく。役割的には会計ですね。
__
私の中では、ニットの柱というイメージがあるのですが。
奥村
マジで!? 私、自分がどう思われているのか分からない。
__
団員暦が長いという印象がありますからね。
奥村
え、でも私高原と同じだよ。
__
そうでしたっけ。それでも4年くらいですよね。
奥村
そうやね。最年長ということが、物凄く前からニットにいる人と思われがちですね。ホームページでもその辺、ごまかされてるしね。
__
ニットも、旗揚げからもう、7,8年いきますよね。
奥村
「お彼岸の魚」のごまのコメントに、「8年してる」ってあるから、もう9年目とかじゃないですかね。
__
長いですね。
奥村
私が入ったのは、アトリエ劇研での「男亡者の泣きぬるところ」で。本格的に制作に関わったのは、そこからですね。
__
雑務と仰いましたけれども、具体的にはどのような。
奥村
ええと。
__
お金の管理とか・・・。
奥村
そうそう。あと、当日受付全般ですね。
ニットキャップシアター

京都の劇団。代表・演出はごまのはえ氏。個性的な俳優陣と高い集団力をもってごまのはえ氏の独特な世界観を表現する。

ニットキャップシアター第22回公演「お彼岸の魚」

公演時期:2006年12月22日〜2007年5月20日。大阪:in→dependent theatre 2nd、東京:下北沢 駅前劇場、愛知:愛知県芸術劇場小ホール、福岡:ぽんプラザホール。

ニットキャップシアター第17回公演 「男亡者の泣きぬるところ」

公演時期:2004年10月1日〜18日。会場:アトリエ劇研

気構え

__
どうでしたか、ニットでのやりがいは。
奥村
ああ、やりがいねえ・・・お手伝いから始めればよかったと。
__
というのは。
奥村
私は元々ニットキャップシアターの観客で、好きで見に行ってたんですね。でたまたま、挟み込みの中にスタッフ募集みたいなのがあって。制作の仕事がどんなんなのかも知らずに連絡をして。で、いきなり「男亡者」で、ロングラン・全席指定のを。
__
やりきったと。
奥村
板橋さんがかなりフォローしてくれたってのもあるけど。いきなり団員になるんじゃなくて、もっと違う道からっていうのあったんじゃないかと。
__
いや、でも、受付に立ってるだけで、頼りがいがありそうな感じですけどね。
奥村
本当に!?ああ、それはね、でかい態度でいるからですね。分からなくても分かったような態度でいるから。
__
いや、重要な事だと思いますよ。
奥村
これ板橋さんに言われたんだけど、私はパニくるとすぐ声に出すから。でも、多分受付という作業は向いていたんでしょうね。向いてたのかな?お客さんが満足していたかどうかは別として、必要最低限の事はこなせてはいたかと。お手伝いさんあってこそだけど。
__
その、受付の仕事についてもう少し。コツというのはありますか?
奥村
コツ?
__
というか、気構えというか。
奥村
気構え。何というかなあ、私はさっき話したように元々観客だったので、目線が観客なんですよ。なので、自分が受付でこんな事されたらやだな、という事を考えたり。自分が方向音痴なので、劇場に着くまでの道順とかを案内できるようにしたり。まあ、ニットは前からそういうのは物凄く徹底してやってたので。地図とか作ったり。あとやっぱり、受付で嫌な思いしたらきっとお芝居みるのもいい気分にはならないから、なるべく一番最初でけつまずかないように心がけますね。
__
そして、門脇君の。
奥村
前説で。
__
何なんですかねあれは。名人芸ですよね。
門脇君の前説

ニットキャップシアター団員・門脇俊輔氏による前説は非常に聴きやすく、特筆すべき。

毛帽子新聞

__
しかし、ニットは色んな作品やりますよね。
奥村
そうですね。
__
多才というか。
奥村
ごまのはえの作風が広いんですね。でも、元を辿れば一緒という。
__
そうですね。「ヒラカタ・ノート」みたいなシリアスなのもやれば、物凄い下ネタもやる。一番最初にご覧になったニットの作品は何だったんでしょうか。
奥村
「じょうどこちらへ」という、ウイングス京都でやった。
__
ありましたね。京都中の色んなホールで公演しようとかいう企画でしたよね。
奥村
そうそう。私はたまたま、それを見て。
__
私は、北大路のホールでみた朗読劇が最初で、その次が「クモノヒモ」でしたね。
奥村
そうなんや。
__
どうでしたか、ニットとの出会いは。
奥村
その時は短編集みたいな感じで。2作品くらいだったかな。すごい面白かったんですね。さらに、「毛帽子新聞」てのがまた面白くて。本格的に見始めたのは、アートコンプレックスでやってた時代劇で、何て言ったかな。
__
「そばの花」でしたね。
奥村
それ。
__
これは色んな方から聞かれる事があるかと思うんですが、ニットキャップの魅力についてお伺いしたいのですが。奥村さんにとって。
奥村
どんなところねえ。ごまのはえの作品世界というのもあると思うんですけど、ごまの世界を忠実に表現しようという団結力というか。
__
ああ、ありますね。それは。
奥村
集団力というか。稽古を見ていてそれは思いますね。面白い事をやってるのに、本人達はあくまで真剣で。細かい立ち位置から何から、ごまの考えている事を再現しようと。大変だろうと思います。
ニットキャップシアター第19・20回公演 新・KYOTO演劇大賞本選出場作品・京都芸術センターセレクション vol.14『ヒラカタ・ノート』

公演時期:2004年12月9日〜14日(芸セン)、2005年2月26日(KYOTO演劇大賞)。会場:京都芸術センター、京都府立文化芸術会館。

ニットキャップシアター『じょうどこちらへ』

公演時期:2000年6月3〜4日。会場:中京青年の家。

ニットキャップシアター『クモノヒモ』

公演時期:2001年11月8〜14日。会場:アートコンプレックス1928。

毛帽子新聞

ニットキャップシアターが発行していた刊行物。公演情報やコラムなど。

ニットキャップシアター『そばの花』

公演時期:2000年12月8日〜10日。会場:アートコンプレックス1928。

感覚

__
非常にこう、頼りがいのある感じの受付をされているわけですけれど。ニットにおける、ご自分のお立場とか、自覚されていることはありますか?
奥村
自覚ねえ・・・。ベビー・ピーの制作をした時に、「奥村さんはその一般的な感覚を無くさないで下さい」と根本君に言われた事があって。多分、演劇界からしたら常識的な事が、私にとってはどういうものか良く分かってないから。用語でも、マチネとかソワレとか知らなかったし。だからちょっと、違った所から見ていたのかなと。
__
だからかな、さっきも申し上げたのですが、これからニットの迫力ある下ネタ満載の芝居を見る前に奥村さんの姿を見るとほっとしますね。
奥村
それは高橋君がニットを知ってるからやろう(笑う)。
__
あはは。これから、何かニットも忙しいでしょうねえ。
奥村
そうですねえ。
__
客演とか、外部の演出とか。
奥村
そう、それもやってますね。
__
ニットも、全国的になっていきますね。
ベビー・ピー

京都の劇団。主にニットキャップシアターの若手俳優によって結成。脚本・演出、根本コースケによる幻想的な世界を現代演劇に即して表現する。

ファイヤーキングのカップ

__
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
奥村
ありがとうございます。
__
どうぞ。
奥村
あ、何か重い。(開ける)かわいいねこれ。
__
ファイヤーキングです。
奥村
何それ。
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アメリカの、パイレックス素材の容器を出しているブランドですね。
(インタビュー終了)