猫
- __
- 今日は宜しくお願いします。最近はいかがですか。
- 宮部
- 最近は、何かね。・・・何が?
- __
- 日常的な事など、何でも結構です。
- 宮部
- 色々あるよ。例えば、猫かな。やっぱりいい病院を探そうと。
- __
- 飼っていらっしゃる猫の調子が悪いと。
- 宮部
- はい。
「ノーバディー」
- __
- 宮部さんがお芝居を始められたのは、どのようなキッカケで。
- 宮部
- 小っちゃい頃に児童劇団に入って、大学卒業間近に将来を気にして、でもお芝居をしようと思って。その頃からまた始めた。
- __
- 児童劇団ですか。なるほど。最近出演されたのは、肥田さんの改造企画でしたね。
- 宮部
- ははは。ありがとうございます。面白かった? 本当に。
- __
- ええ。
- C
- 大学を卒業した時に芝居に興味を持ったのは何故か。
- 宮部
- え? 興味はずっとあったんだよ。やりたいなあって。一つの仕事を決めるんだったらそれにしようと思って。だから中学高校はやってなかった。
- C
- 何を見たの?
- 宮部
- ええと。・・・何かさ。皆が思うお芝居のイメージがあるでしょ。大きな声を出して、発声練習をしてっていう。
- __
- 固定観念ですね。
- 宮部
- そういうのじゃないお芝居ってやってないのかなあと思って、大学の頃に青年団を見たの。ああこういうのもあるんだって思って、オーディションを受けたんだけど落ちて。3回落ちた。
- __
- なるほど。その後、前田司郎さんのお芝居に出演されておりますね。
- 宮部
- 「ノーバディー」から。
- __
- 前田司郎さんの何が面白かったのでしょうか。
- 宮部
- 面白くね?
- __
- ええ、とても面白いと思います。例えば、どのような点がとかありますか?
- 宮部
- 何かさ、力みのない芝居って言われてるでしょ。だからかな。
Cマークについて
C・・・オブザーバーの発言です
肥田さんの改造企画
欄干スタイルプロデュース公演。劇団hakoの劇作家・演出家の肥田知浩さんの脚本「犬の眼、石の耳」を3団体が演出し上演。会場:アトリエ劇研。公演時期:2008年4月18〜20日。
前田司郎
劇作家、演出家、俳優、小説家。五反田団主宰。
考えてない
- __
- 最近、芝居について何か考えている事はありますか。
- 宮部
- いっぱい考えてるよ、芝居以外でも。
- __
- なるほど。
- 宮部
- 人って結構考えているもんなんだよ。特に観劇した後だといっぱい考える。人に喋る。
- C
- 最近見た芝居で何か考えた事はある?
- 宮部
- 「柳川」面白かったねえ。
- __
- ああ、精華演劇祭での。
- 宮部
- 柳川の、あの危なっかしい感じがすごく好き。
- __
- なるほど。ところで宮部さんって、どんな事を考えて芝居をやっているんでしょうか。
- 宮部
- 考えてないかな。そこはあまり考えてないのもしれない。
- C
- 役作りとかはしないんですか?
- 宮部
- しない。
- __
- 素晴らしい。
- 宮部
- 本番中は何考えてるかな。
- C
- 俺は形の事しか考えてないけどね。
- 宮部
- あ、私も形の事しか考えてないかも。
- __
- 次にこのセリフをどんな感じで言うか、とかですかね。
- 宮部
- そうそう。
柳川
1998年、立命館大学の学生劇団を母体に結成。洗練されたシチュエーションコメディを目指すも、良くも悪くも洗練されず「なんだかよくわからない、面白いのかどうかすら、ちょっと判断しかねる笑い」を目指す、どちらかと言えば、ひとりでこっそり観に行きたい劇団。(公式サイトより)
オバマの次
- __
- 宮部さんは、今後どんな感じで攻めていかれますか?そういうのがあれば。
- 宮部
- お芝居でさ、食っていきたいよねー。
- __
- それは中々難しいですけどね。
- 宮部
- 別に舞台だけにこだわってないんだけどね。色々なところに出たい。芝居出来る環境を増やしたい。
- __
- なるほど。
- 宮部
- あと、世界征服。
- __
- その際には、是非お願いします。
- 宮部
- そうだね。オバマの次くらいには最低いくよ。
- __
- どんな感じで行いますか。
- 宮部
- え?みんなと友達になるの。
- __
- なるほど。
ないよ
- __
- 今後、やりたい芝居とかありますか。
- 宮部
- ないよ。
- __
- では、どんなお芝居が好きですか?
- 宮部
- 五反田団好きだよ。
- __
- 力の入ってない感じの。
- 宮部
- も好きだし、何なんだろう。
- C
- オシャレじゃない方がいい。
- 宮部
- うん。こだわりとオシャレは違うでしょう。何の話だっけ。
- __
- 今後の・・・。
- 宮部
- 何でもやりたい。あ、でもキレのいい芝居とかやりたいな。
- __
- キレのいい芝居。
- 宮部
- 何かね、恥ずかしくて出来ない芝居がしたい。恥ずかしいと笑っちゃうからね。
- __
- というのは。
- 宮部
- 昔、ある芝居に出た事があって。その時にそういうというか、安っぽいクサい芝居を振られたんだけど出来ないって言ったのね。
- __
- 笑ってしまったと。
- 宮部
- うん。でも、それから何年か経って、色々成長したと思う。あと、関西の小劇場にどんな人がいるか分かった。
- __
- なるほど。
- 宮部
- その上で、クサい芝居を、信頼出来る人とやりたい。あ、やっと言えた。
グラス型カチューシャ
- __
- 今日はですね、宮部さんにお話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
- 宮部
- こんな事して大丈夫?
- C
- まあ、節約すればね。
- __
- どうぞ。
- 宮部
- これ何?
- __
- カチューシャですね。
- 宮部
- あ、いいな。これ甥っ子の前でやろう。