ふたり
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- 今日はどうぞ、よろしくお願い致します。幻灯劇場の橘カレンさんと松本真依さんにお話を伺います。最近、お二人はどんな感じでしょうか。
- 橘
- よろしくお願いします。最近は暖かくなってきて。前回公演の「盲年」の稽古は寒い時期で大変で、生きるの難しいなと思ってました。でも気候が暖かくなると、こんなに世界で柔らかかったっけ、ってなっています。気温のせいか分からないですけど。
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- 生きやすいと。
- 橘
- 生きやすいんですよ。
- 松本
- いいですね。
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- 誰でも生きやすい社会がいいですね。松本さんはいかがですか。生きやすいですか。
- 松本
- どちらかというと夏が好きなので、暖かくなると元気になるんですよ。ちょっと気持ちが上がってきています。
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- 桜も咲きますしね。
- 橘
- 来週ぐらいには満開かな。
幻灯劇場
映像作家や俳優、ダンサー、写真家などジャンルを超えた作家が集まり、「祈り」と「遊び」をテーマに創作をする演劇集団。2017年文化庁文化交流事業として大韓民国演劇祭へ招致され『56db』を上演。韓国紙にて「息が止まる、沈黙のサーカス」と評され高い評価を得るなど、国内外で挑戦的な作品を発表し続けている。2018年、日本の演劇シーンで活躍する人材を育てることを目的に、京都に新設されたプログラム『Under30』に採択され、2021年までの3年間、京都府立文化芸術会館などと協働しながら作品を発表していく。(公式サイトより)
幻灯劇場「盲年」
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- 前回の幻灯劇場の本公演「盲年」が大変面白かったんです。人物たちの犯した罪が、彼ら自身に対して罰として返ってくるのではなく、ただ彼らの経歴としてしかそこに置かれていなくて、我々観客の方が罪障意識を掻き立てられてしまったんですね。自分がやったことを軽やかに忘れている奴ら。それは新しい生き方だと言える気もするし、同時にどこか薄気味悪くもある。作品全体を通して、そうした人間性の希薄さを漂わせていながら、しかし彼らは同時に正義や愛を求めているようでもあったんです。奇妙な演技体でした。そういう方向で演技を作っていたのか、はたまた、元々の俳優の雰囲気なのか、その辺りを知りたいと思います。まず今お二人の中では「盲年」という作品はどう消化されていますか?
- 松本
- さっき「自分がやったことを軽やかに忘れている」とおっしゃいましたが、私も結構、前のことのように感じていて。ただ、終わってすぐは中国訛りみたいなものが抜けませんでした。
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- ああ、中国人の役もやってましたからね、お二人とも。
- 松本
- 稽古していたら段々とその訛り方自体がよくわからなくなってしまったのに、本番が終わってからはスッと出てくるようになったんです。自然に。本番でもこれくらい出来てたら良かったのになと。
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- 訛りとか方言は伝染りますよね。何だろう、可愛いからかな。
- 松本
- 関東から関西に引っ越してきた人は一週間ぐらいで関西訛りになる勝手なイメージがあります。
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- 中国人の日本語イントネーションの件は、アフタートークでも質問されてましたね。藤井さんの実体験から来るものだとか。
- 橘
- でも、「この台詞はこういう意味で書いてるからこういう感情でこういう風に言って欲しい」という演技指導は、深くはされていなかったと思います。
- 松本
- 人物の設定は、みんなで作っていったところがあって。登場人物の役柄から「どういう人だったら面白いだろう」というのをみんなで考えていきました。春くんはどういう人で、お父さんはどんな仕事をしているんだろう、みたいな。
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- 主人公の春君は本当によくできた人物像でしたね。全盲の青年、どこから来たかは分からない浮浪者。彼の精神的な奥の深いところにはあまり入り込まずに、さっと傷跡を添わせるだけの描写でした。懊悩がしまわれている窓が視界に入るが、だからといって共感とかはしない。登場人物たち同士もお互いに同情はしない。レストランのシーンで、松本さん演じる刑事と橘さん演じる容疑者が、お互いに過去を話し合いました。が、感情的には一切ならなかった。
- 松本
- 悲しいシーンにはなっていなかったと思いますね。
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- ラストシーンは最初の阪急大宮駅の情景に戻り、ただ作品を回帰的に示された。作品そのものを手渡されて、観客それぞれの主観に任せる。ソリッドな表現ってこういう事なんじゃないかと思いました。
第七回公演「盲年」
Under30支援制度プログラム採択 Kyoto演劇フェスティバル意欲的激励賞受賞作品 Story 舞台は大阪・八尾。ある誘拐事件に、 それぞれ関わりを持ってしまった四人の男女。 互いの距離が近づくにつれ「記録」と「記憶」がすれ違い、 不可解な事件のすべてが、盲目の少年に繋がっていく。 第四回せんだい短編戯曲賞を史上最年少受賞した藤井颯太郎の新作戯曲を、 Under30支援プログラムの第一弾として、京都府立文化芸術会館で上演。 世阿弥の息子・観世元雅の傑作能「弱法師」を下敷きに、現代の「盲目」を描ききる。 出演 村上亮太朗 / 春 松本真依 / 立花 橘カレン / 梅 藤井颯太郎 / 透 スタッフ 作・演出 / 藤井颯太郎 演出助手 / 今井聖菜 機材 / 長井佑樹(ぷっちヨ@Kyoto.lighting) 音響 / 小野桃子 衣裳 / 杉山沙織 宣伝美術・写真 / 松本真依 広報 / 橘カレン 石原口大樹 制作 / 谷風作 プロデューサー / 小野桃子 日程 2019年 1月 12日(土)~2月 3日 (日) 会場 人間座スタジオ・京都府立文化芸術会館
線形と作業
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- お二人の最近のテーマを教えてください。
- 橘
- 最近のテーマは、お芝居ってめっちゃ作業だなと思ってて。作業をしよう、がテーマです。盲年も、いろんな役をやりましたが、感情とかよりも作業だなと思ってて。立ち位置とか声の量、動きとか全部作業で、全部こなしていくものを見せるのかなと思ったんです。村上君はダンサーで、何か凄く作業的にやってる印象があって。
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- 工場の作業工程のように、演技を洗練していったという事ですね。
- 橘
- 目が見えないからこうするというのもちゃんと考えてるんですけど、演出で指定がついたら、ダンサーとしての能力でそれを作業のようにやる。その作業を見届けたお客さんには、「目の見えない人の動き」に見えるという結果になる。それを普通にやるんですよ。ああ、これは作業だなーと思って。
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- 表現を遂行するという、まさに作業ですね。
- 松本
- 最近の私のテーマは、物を見る事についてです。例えば家族のアルバム、自分の知らないおじいちゃんの世代の写真や、もちろん演劇を見た時。自分がどう思ったのかとか、どこで自分の感情が動いたな、考えの幅が広がったなとか、自分への影響をじっくり考える時間が最近持てなかったんですよ。考える時間をとること、考えたことを文字にするなり人に話すなり、形に残すのが最近のテーマです。
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- そうやって感想をアウトプットする時に表現が整理されていくんでしょうね。頭の中にある素材を一旦形にして線形にして、一度ストリームに流して、もう一度自分にインプットする、そういう整理のループが始まる。表現の作業とはまさにそれなのかも。
- 橘
- 私は最初、演劇は作業だとは思ってなくて。お芝居を作業だというのって結構あんまりいいイメージじゃないから。でも、思いっきり高くジャンプして、大きな音を立てて着地したらめっちゃ怒ってる演技になるじゃないですか。
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- 見えますね。
- 橘
- その高さが高ければ高いほどめっちゃ怒ってる風に見えると思うんですけど、盲年の作品は、藤井君の作品は冷静に考えたらよくわかんないんですよ。色々罪があるのに忘れてるじゃん、とか矛盾がいっぱい出てきて、整合性みたいなのがつかなくなって。考えすぎて動けなくなっちゃったんです。稽古ってどうするんだっけってなったんですよ。何も動けなくて面白いことできない。
- 松本
- あー。
- 橘
- そういう時に、作業的にめちゃ高くジャンプしたら、「怒ってる」じゃなくても稽古が進むし、別のいろいろな表現への道筋が見えることに気がついて。
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- とりあえず作業として演技をしてみて、それが叩き台になって、付帯する演技の存在が見えてくる。
- 橘
- それを繰り返して演劇というのは作るのかなと思って。
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- でもそれがお客さんに伝わるかどうかは分からないですよね。
- 松本
- お客さんも日によって違うし。
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- 本当だ、稽古場にはお客さんはいないですね。
- 橘
- 藤井君も舞台に出ちゃうので、冷静なお客さん目線の人はいない瞬間があるんですよね。
- 松本
- だから何かしなきゃ、という作業的な感覚になるのかな。
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- それはすごく厳しい現実ですね。
- 松本
- 公開稽古みたいな感じで見せる手段もありますけど、整理している段階だから見せられる段階ではないでしょうし。
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- まあ、お客さんに見せて初めて価値の出るものだから、その確信が持てるまでは出せないかもしれないですよね。
信じる
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- 幻灯劇場の稽古場で、どんなことが起きてほしいですか?
- 松本
- 私に技術がないからかもしれないですけど、演出との共通認識が一発でバシっとハマるのが繰り返されたら最高だなと思います。
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- ああ、最高ですね。
- 松本
- そんなことがあったら、まず同じシーンの稽古を繰り返さなくて済むし、すごく円滑に進むと思うんですよね。普段のコミュニケーションでもそうですけど。
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- でも、「あれは忘れてくれ」ってなるかもしれないですけどね。
- 松本
- それを言われた時でも、普通にすぐ納得して切り替えができるような空気。があればいいんですよね。引きずってしまうと言うか・・・。
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- 「あれ好きだったのに」と。
- 橘
- あ。
- 松本
- 何だろうね、あるね、引っ張ってしまうのは私の性格的な問題かもしれないですけど。
- 橘
- 私、大事にしちゃう。
- 松本
- みんなどうやって折り合いをつけているのかというのは気になるところではあります。
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- まあそこはお客さんを信じるしかないかもしれないですね。切り捨てていった選択肢が、本番上では出ないけれども、必ず何らかの土台にはなってるはずなんですよ。お客さんの意識には登らないけど。洗練されていると感じるのかもしれない。
- 松本
- 今の演技を分かってもらえるような、共有出来るくらい確実な表現、が出せたらすごくいいですね。
- 橘
- 演出との共通認識は欲しいですね。
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- 色々な稽古場の場合がありますよね。
- 松本
- 噛み合わない時って、本当に作品を上演できるのかみたいな所に追い込まれるので。本番を終えた時、なんとか上演できたよと稽古場の私に言ってあげたいです。
質問 藤井 颯太郎さんから 橘 カレンさんへ
フワフワのライン
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- 幻灯劇場の稽古場は、どんな雰囲気なんでしょうか。
- 橘
- ゆるやかな時と、凄いストイックな時間があります。
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- 前回公演の「盲年」も、そんな感じだったのかな。
- 橘
- 一番稽古がストイックになったのは、最初の工場の視力検査のシーンでした。むしろ後半はそんなに稽古に時間をかけていない気がするんですよ。
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- 面白かったですよ。とても好きでした。最初のシーンは大切ですからね。
- 橘
- 笑いを取るのはすごく難しくて。稽古場にお客さんがいないのもあって、3人とも何が面白いのか、段々とわからなくなってって。
- 松本
- 客観的に、お客さんが笑ったら面白いと思うんですけど、いないから。
- 橘
- 「こいつ、メクラだから」というセリフ、ギャグだけど笑えない人もいるから・・・。演出はどんどん色々な笑いの方法を出してくるんだけど(役者としてはダメだと思うんですが)混乱してきちゃって。人間座で五回、府立文芸で1回上演しましたが、毎回違う笑いが起きてたりするんですよね。
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- 笑いの基準を管理する人がいたら安心したのかもしれないですね。或いは、お客さんが稽古場にいたらもっと安心したかも。私は2回上演を拝見しましたが、確かにフワフワした感触はあったかもしれません。笑っていいのか分からない、際どいセリフもありましたし。
- 松本
- ツカミなのに情報量がすごく多いですよね。しかも笑っていいのか分からないような言葉で。この人たちは本当に差別意識があるのか、みたいな。「引かれたくない」という意識があるから、笑いに確信をもって演技をすることに抵抗があるのかもしれません。
出会う
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- お二人が幻灯劇場に出会ったのはどういう。
- 橘
- 私は宝塚北高校の演劇科に通っていて。一応幻灯劇場の初期メンバーです。卒業する頃に後輩たちと旗上げしました。
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- 大阪にも支部があるんですね。
- 松本
- 現逃劇場ですね。
- 橘
- いろんな人がいます。
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- ワールドワイドな活躍を広げていて欲しいですね。というか、幻灯劇場は色々な活動の幅があるんですよね。
- 松本
- 確かに、演劇をガッツリと言うよりも他にも色々やってる人が多い気がしますね。私も役者一本という形ではなくて、大学時代に写真を専攻していて。専攻以外の分野も自由に受けれるところだったので選んだのですが、興味のあることをいろいろとやりすぎて卒業後に悩んでしまって。そんな時にたまたま主宰の藤井と知り合い、そこで声を掛けてもらって、試しに一緒に何かを作ろうということになりました。いざやってみたら面白い人たちだなと。
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- 面白い人達ですよね。
- 松本
- なんだか変な人がいっぱいいるところでしたね。私も人の事言えないけど。
- 橘
- ね(笑う)。真依さんはもちろんいい人です。好きなんですけど。
- 松本
- 私もカレンちゃん好きやで。
- 橘
- やった。真依さんとは「DADA」 で初めて会いました。幻灯劇場の今のメンバーが出そろったのは、藤井が京都に来たここ2年くらいからです。私は役者と広報なんですけど、公演にキャスティングされる時は、ちょっと嬉しいのと嫌なのが半々で。
- 松本
- わかるかも。呼んでもらえるのはとてもありがたいし嬉しいことなんですけど。またあの戦場に行くのか、あの稽古場から帰って寝ての生活に戻るのかみたいな。赤紙かな。
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- しばらく休むというのも一つの手だと思いますよ。私がそうだったんですが、半年から1年間ぐらい何もしないでいると、役者の経験が整理されていくようなそんな感覚はありましたね。ちょっと効果あった。
- 松本
- なるほど。
- 橘
- ちょっとって大きいですよね。
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- 冷静になっていいんだ、って思いましたね。
- 松本
- 周りを見てると、一本の熱意がないとやっちゃいけないのかなみたいな。熱意がないという訳ではないけど、私は演劇一本というわけじゃなくて、手段の一つというか。
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- 二足のわらじって言うじゃないですか。そういう発想って、とても重要だと思うんですよね。
- 橘
- わらじ、履きたい派かもしれない。
- 松本
- 二足三足、十足くらい履いてるかも。
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- どれも捨てないで行ければいいですね。
- 松本
- 欲張りさんなので。捨てたくはないですね。
全国学生演劇祭参加作品 「DADA」
公演時期:2017/2/25~27。会場:ロームシアター京都 ノースホール。
橘さんと三文オペラ
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- 橘さん、三文オペラ面白かったです。
- 橘
- ありがとうございます。「三文オペラ」は気になっていた作品だったし、子供鉅人は数年前に近鉄アート館で「重力の光」を観た時、面白くて好きになったので、出演できて良かったです。二場の娼婦のシーンで、女性の出演者がほぼ全員出て、一斉に娼婦になりました。
- 松本
- そんなシーンあったんや。
- 橘
- 子供鉅人はじめ、稽古場のみなさんが優しくて面白かったです。パワーがあって尊敬しました。
吉田寮食堂大演劇 vol.1『三文オペラ』
作 ベルトルト・ブレヒト 訳 谷川道子 演出 益山貴司(劇団子供鉅人) 公演時期:2019/2/8~10。会場:京都大学吉田寮食堂。
いいなと思ったことをやっていきたい
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- 今後、どんな感じで。
- 橘
- 面白いことがしたい。楽しく生きたいです。
- 松本
- 穏やかな気持ちで、自分がいいなと思ったことをやっていきたいです。仕方がなしに何かをやると気持ちがだんだんと落ちて行ってきてしまうので。
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- もしそれができたら奇跡ですね。
お湯呑
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- 今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
- 二人
- ありがとうございます。
- 松本
- わ、いいですね。ありがとうございます。かわいい。ちょうどこういうの欲しかったんですよ、最近割れちゃって。
- 橘
- かわいい、湯呑。
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- 底をご覧いただいていいですか。
- 橘
- すごい。橘吉だって。