乳清
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- あ、どうぞ。
- 植村
- あ、はい。
- __
- あ、お酒とか、飲まれませんか?
- 植村
- あ、いやいいよ、早いとこ帰るんで。
- __
- うん、そうっすね、早いとこ、済ませましょうか。
- 植村
- (少し笑う)
- __
- いや、でも今回ホント来て頂いてうれしいです。マジに。
- 植村
- (少し笑う)
- __
- 存亡の危機でしたから。
- 植村
- うん、え?
- __
- 僕の。
- 植村
- コーナー?
- __
- あ、どうしよ。何か話さなきゃな・・・・・・
- 植村
- (少し笑う)
- __
- あ、そうだ、スープでも出しましょうか。
- 植村
- あ、いいよいいよ別に。
- __
- あ、・・・・・・植村さんて、対談したことあるんですか?失礼なんですけど。
- 植村
- えーと、対談はないんかな。
- __
- あ、初めてなんですね、僕が。・・・・・・!いや、そんな、下心とかそんな事は全然ないんで、あの、気兼ねなく。
- 植村
- (微笑む)
- __
- (深呼吸する)・・・・・・黒木さん遅いなあ。
- 植村
- (笑う)
- __
- あ、ごはんよそ、あ、いや違う、いや、ちょっと待て、違う、ちょっと待て・・・・・・そうだ!お水、あー、のど、かわいてます・・・・・・?
- 植村
- あ。
- __
- 大丈夫・・・・・・
- 植村
- うん。
- __
- そっか、あ、いや、でも・・・・・・(水を注ぐ)何があるか、分かりませんからね。一応。そうだ。乳清とか、飲まれます?
- 植村
- え?
- __
- 乳清っていって、なんか、ヨーグルトとかほっとくと透明な液出てくるじゃないですか。それなんですけど、あ、まずいなそんな事。でも俺、飲みます。好きなんで。・・・・・・すいません。
- 植村
- あ、いえいえ。
- __
- どうしよう、ちょっと舞いあがっちゃって。なんか、心にもないこと喋っちゃって。・・・・・・あ、そのおひつ開けたら凄くびっくりしますよ。
- 植村
- なんだろう。
- __
- えっこれはアレじゃないかみたいな。ま、ニセモノなんですけどね。
乳清
ヨーグルトを漉して作った飲み物。余った。
存亡の危機
企画して一月後、やる気がなくなっていた為。
スープ
トマトと卵の冷たいスープのつもりで作っていたが、この時あまり冷えていなかった。
録音
当時はカセットテープで録音していた。
狼狽
黒木さんが遅れてきたため、料理を出すタイミングが分からず、焦っている。
ニセモノ
代替キャビア。確かランプフィッシュの卵。ご飯の上に載せていたらその下が真っ青になっており、食欲が削がれた。
キャビア
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- あ、黒木さんだ。
- 黒木
- すいません遅くなって・・・・・・あ、どこにすわったら・・・・・・
- __
- あ、そこに、どうぞ。
- 黒木
- あ、高橋君の扇風機私のと一緒や!あ、違うわ。
- 植村
- (笑う)
- 黒木
- すいません、ごめんなさい。
- __
- あ、いえ、すぐ始めますから(出て行く)。
- 黒木
- あ、すいません。(おひつを開ける)あ、キャビアや。
- 植村
- ・・・・・・。開けたらビックリしますよって。
- 黒木
- はっしまった開けてしまった!見ました?
- 植村
- 見てない見てない。
- __
- (入って来る)あー、危なかったー。
- 黒木
- どしたん?
- __
- いや、デザートがこぼれるところだったんですよ。
- 黒木
- そうや、なんかお詫びにアイスかなんか買ってこよかなー思ったけど、多分絶対嫌がるかなーと思って。
- __
- いえいえ。そうだ!(おひつ開ける)ほらっびっくりしたでしょ!?
- 黒木
- あ!ホンマやキャビアや!
- __
- ニセモンなんですけどね。200円で売ってたんで。
- (二人笑う)
- __
- まあ毒は入ってないんで。
- 植村
- (笑う)食べるもんやし・・・・・・
- 黒木
- これ(スープ)はなんですか?
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- これはトマトと卵の、ちょっと、冷たくしたスープなんですけど・・・・・・
- 黒木
- 高橋君には、私と同じ欠点があるね。
- __
- なんでしょう。
- 黒木
- 料理を作っていくうちにコンセプトがわからなくなっていくっていう。
- __
- ああ・・・・・・
- 黒木
- 味としては、おいしいんだけど。
- __
- コップよりかは、やっぱお皿に盛ればよかったですよね。
- 黒木
- また、私においしいの作ってください。
- __
- あ、はい。(時計を見る)あ、いや、まだか。
- 黒木
- 何?
- __
- いや、まだ早いというか、自分的にもうすこし遅い方が・・・・・・
- 黒木
- なんなん?
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- ちょっと、あ、トイレっていうか(出て行く)
- 植村
- この間にしゃべっとこう(少し笑う)
- 黒木
- なんなんでしょうねいったい。多分絶対大した事じゃないんでしょうけど・・・・・・
- 植村
- なんか凄いこと聞こうとしてたりとか。
- 黒木
- 悩み相談とか?
黒木さんのお気遣い
料理を用意していたため持ち込みを歓迎していないのでは、という気遣いをさせてしまった模様。
コンセプトがわからなくなっていく
当時は普通の料理を目指さずに、ひたすらオリジナルを追及していた。
タイミング
デザートの冷え具合のこと。
紅茶
- __
- ・・・・・・えー、今日は、来てくださったお礼として、ささやかな贈り物があります。
- 植村
- やったー。なんかしらんけどやったー。
- 黒木
- わーい。
- __
- どうぞ。
- 黒木
- (植村さんの)誕生日ってことですよね。あ、開けても・・・・・・
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- どうぞ。
- 黒木
- えっ!?これ?紅茶?どういうこと?
- __
- それをポットの中に2,3個入れてお湯を注ぐと紅茶になるんですよ。
- 黒木
- これは・・・・・・ナイスですよ高橋さん!
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- やったー。
- 黒木
- ありがとう。
- 植村
- ありがとう。
- 黒木
- いーなーこれ。あたしも誰かに贈ろう。
ドロップティー
プレゼントはこの第一回から定着。