笑い
- __
- 宜しくお願いします。最近どうですか。
- F J
- 最近ですか(笑う)!?何方面で、ですか。
- __
- バイオリズム的な面で。
- F J
- いや、まあ・・・。公演終ったところなんで。
- __
- そうですか。
- F J
- 基本的には一緒ですね。朝起きて。京都行って、夜京都から大阪へ帰る。そんな感じですね(少し笑う)。
- __
- フルベースでしたね。
- F J
- はい。
- __
- ご自身の手ごたえは。
- F J
- 手ごたえですか、まあとりあえず、無事終る事が出来てホッとしました。途中、挫けそうになりましたが。
- __
- 挫けそうになったんですか。
- F J
- ええ、一日で休憩が一時間ない日があって。
- __
- そりゃひどいですね。
- F J
- 6時間ぐらい舞台に立ってましたね。
- __
- 相変わらず無茶されますね。
- F J
- 喉がずっと調子悪くて。漢方薬を3種類ぐらい飲んでて。薬まみれでしたね。
- __
- ところでフルベースのPPPなんですが、やはりファックさんご自身で演出されたものなんですよね。
- F J
- あれはですね、半分くらい実話だったんですけど。ポロシャツ着てダサいとか言われたりとか。どうでした。
- __
- あの、やっぱりこう。現場にいないと作れない笑いだなと。最初、スポットライトがあてられて恥ずかしがるファックさんが登場しますよね。
- F J
- あ、はい。
- __
- それが2回続いて、照明が消えた暗い中でしばらく歩き回るじゃないですか。その時に観客から笑いが起きたんですよ。
- F J
- ああ、起きましたね。
- __
- その瞬間の、非常に上手い笑いを感じましたね。
- F J
- 何でウケたのか分からないんですけどね。
- __
- 分からないんですか!?ええ!?
- F J
- あれ、何でなんですか?
- __
- 意図が無く!?
- F J
- はい。あれ、何でなんですか?
- __
- ええ!・・・いや、あれは、私が感じた所なんですが、まあ頼まれもしないのに、光が当たって半裸のファックさんが出てくる訳じゃないですか。
- F J
- うん。
- __
- で、次は客席に近い所で同じ事をすると。ここで観客は何がなんだか全く分からないんですが、とにかく引いていると。
- F J
- (笑う)
- __
- 何なんだろう、これという気持ちを無視してまた暗転すると。しばらく、闇の中を歩き回る気配がする。今度は長い。その時、観客は「ああ、これ嫌がらせなんだ」、という意図に気付いて笑うというですね。
- F J
- あー。なるほどなるほど。
- __
- 「次は私の所に来るの」みたいな。意図してなかったんですか・・・。
- F J
- いや、全く無かったという訳じゃないんですが。
- __
- 凄く詰められた笑いだったので、びっくりしました。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。
劇団衛星新春興業フルベース
公演時期:2007年1月27日〜2月4日。会場:東山青少年活動センター。
PPP(ポスト・パフォーマンス・トーク)
フルベース本公演後に、FJ氏によるコントを上演。
シュート
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- ファックさんはこれから、どこへ向かおうとしているんですか?
- F J
- どこへ向かおうとしている。まあ、あれです。あのね、例え話でいいですか。
- __
- ええ。
- F J
- ガチンコの強いプロレスラーみたいにになりたいですね。
- __
- なるほど。
- F J
- 伝わりますかね。
- __
- この、このマークってなんでしたっけ(人差し指を立てるサイン)。
- F J
- シュートですね。
- __
- プロレスで言う、ヤラセなしという。
- F J
- 何かね、腹が出ているレスラーっているじゃないですか。試合中、笑いが起きてしまうような。でもガチンコをやらせたら強かった、みたいな演劇人になりたいなと。
- __
- なるほど。
- F J
- まあ単純に言うと。ヘタクソじゃなくなりたいなと。
- __
- ファックさんはもう既に、ヘタクソじゃないと思うんですが・・・。
- F J
- いやヘタですよ、ビックリしますよ。
- __
- (少し笑う)
- F J
- まあ何でもやれるようになりたいですね。あんまり、こんなお芝居がやりたいというようなのが無いので。
- __
- そうなんですか。
- F J
- まあ、あるんですよ、でもそれだけやりたいと言うわけでもないので。まあ、他所行った時に恥を掻くこともあるので。やらせて見たら、アイツ上手いやんって言われるのが夢ですね。
じゃれみさ
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- 2006年度ももう終りますが・・・。夏も、ダンス公演とかされてましたよね。「I was born」。
- F J
- ああ、やりましたね。有難い話でしたね。
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- はい。
- F J
- 死ぬかと思いました。
- __
- どんな意味で。
- F J
- まあ単純に体力で。小屋入りして最初に、通しをやったんですよ。夜に。
- __
- はい。
- F J
- 終ったあと、本当に過去最高の消耗具合で。過呼吸みたいに息が切れていて。本番が全部終ったあと、劇研の楽屋出たとこの洗濯機のへりを掴んで崩れ落ちてましたからね。
- __
- マジですか。
- F J
- 体力的に、色々。あと、怖かったです。ダンス公演に出るという緊張。初日の一番アガっている時に、楽屋でドキドキしながら待っていて、客席から声が聞こえてくるんですよ。
- __
- うわあ。
- F J
- 「寺田さんというのは期待しているんだけど、コイツは・・・」という声が聞こえてきて(笑う)。
- __
- あー。
- F J
- 今にも折れそうな僕の心を、ぽっきりと。
- __
- 幻聴でしょう。
- F J
- 幻聴ですかね。
- __
- あとは、ザ・ありがとうとかやりましたね。
- F J
- やった。楽しかったです。
- __
- どうでした。
- F J
- いやあ。あのね、大木湖南さんとやったんですが、やはりあの人は面白いなと。好きなんですよ。
- __
- ええ。
- F J
- ゴールデンウィーク中にがっちりと稽古もして。本番も楽しかったです。
- __
- いいですね。
- F J
- ただ、当初、ちっちゃい芝居が6つくらいあったんですけど、最初は仲の悪い設定で行こうと思ってて、喧嘩するシーンもあったんですよ。すると段々、稽古場の空気も悪くなっていって。ホントに仲悪くなってしまったんですよ(笑う)。
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- まずいじゃないですか。
- F J
- やばいどうしようとなって。仲の良い設定にしたら、現場の空気も軽くなって。で、稽古もうまく回り始めたんですよ。
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- なるほど。
- F J
- 緊張した。そうですね、2006年ってそんなのもやってましたね。
I was born
砂連尾理+寺田みさこデュオ公演にダンサーとして出演。公演時期:2006年6月。会場:アトリエ劇研。
大木氏と劇団衛星の俳優・ファックジャパンのユニット。公演時期:2006年5月15日。会場:cafe weekenders。
大木湖南さん
ニットキャップシアター所属。俳優。
皮製の物入れ
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- じゃあ、そろそろまとめに入りたいと思います。
- F J
- え、大丈夫ですか?意味の無い事しか喋ってないような。
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- まあ。
- F J
- あ、(僕に)内容なんか求めてないんですか・・・。
- __
- いや、求めてますよ。
- F J
- ホントですか(笑う)。
- __
- ええ・・・。一応、プレゼントの方を。
- F J
- あ、ありがとうございます。Shin-bi・・・。
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- 気に入るかどうか、分かりませんが。
- F J
- 何やろう(開ける)。おお。え、何これ。
- __
- どうぞ。
- F J
- (皮製のポシェット。首に掛け、携帯電話を入れようとする)
- __
- 入れ。
- F J
- (入らない)(笑う)
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- うわあ。残念です。
- F J
- もうちょい頑張ってみます?
- __
- ヒモを避ければ行けそうな気がするんですが。
- F J
- ・・・。
- __
- あ、無理ですね。
- F J
- あ、いけそう・・・。
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- あ、やばいです、裂けます。他の物を入れるしかないですね。
- F J
- 何入れよう。ありがとうございます。
携帯電話が入らない
この後、iPodshuffleが入る事になった。