自主練
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- 最近、いかがですか。
- 大木
- 最近。東京公演の稽古が3月半ばから始まるので、それまでは自主練などをしています。新人稽古とか。
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- 「お彼岸の魚」東京公演が、一番近い本番なんですかね。
- 大木
- そうですね。
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- 今後のスケジュールは。
- 大木
- あれは一応、三月東京、四月名古屋、五月に名古屋のカラフル2というイベントがあって、それに。あとは、同じ五月に福岡で。
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- なるほど。
- 大木
- 大阪での反省点を踏まえて、色々変えていくことになりました。
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- あれ、最後のジャンプ感が凄いですよね。
- 大木
- あのジャンプ感が、もっと、なんていうのかな、キレイに決まるようにしたい。ジャンプはしてるけれど、やりきれていないっていうのがあるんですよ。
- __
- はい。
- 大木
- そこを何とか、東京では磨いて行きたいなと思います。
- __
- 分かりました。・・・大木さんはニットの旗揚げメンバーですよね。
- 大木
- ええ。
- __
- 何年くらいになりますか。
- 大木
- 1999年からですから。
- __
- 7、8年くらいですかね。
- 大木
- それくらいですね。
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- 色んな公演がありましたね。
- 大木
- 旗揚げ準備公演には出なかったんですが。それ以降は殆ど出てますね。ほぼ。
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- どん亀との出会いがあり。
- 大木
- そうですね(笑う)、あれは2年目くらいに出来たんですかね。
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- 凄いキャラですよね。考えてみれば。
- 大木
- ああ・・・作家が面白がってくれたのが大きいですね。そういうのが、劇団にいるメリットだと思います。シリーズにしてくれたってのが嬉しいですよね。
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- あの悲惨さは中々。
- 大木
- 中々ねえ。ああいうキャラっていうか、ああいう事をする人は沢山いると思うんですよ。ただ、あれを面白がって、作品にして、名前をつけてくれているってのが、一つ上に行けているって事なんだなあと思いますね。
ニットキャップシアター
京都の劇団。代表・演出はごまのはえ氏。個性的な俳優陣と高い集団力をもってごまのはえ氏の独特な世界観を表現する。
ニットキャップシアター第22回公演「お彼岸の魚」
公演時期:2006年12月22日〜2007年5月20日。大阪:in→dependent theatre 2nd、東京:下北沢 駅前劇場、愛知:愛知県芸術劇場小ホール、福岡:ぽんプラザホール。
どん亀
ニットキャップシアターのコメディシリーズ。不幸の申し子どん亀の不器用な生き方は観客に共感を与え、笑いと涙を同時に誘う。
稽古
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- 次の公演が決まって、それから台本を渡されて、それから稽古が始まるんですが、どんな感じでお芝居を作っていっているんですか?
- 大木
- そうですね。まあ、稽古の取っ掛かり、稽古の為の稽古から始まるんですよ。
- __
- はい。
- 大木
- 大体、台本の第一稿は初日に上がってますから、それを元に、例えば稽古場のシーンがあったら、それを元にエチュードとかをやっていくんですけど。
- __
- はい。
- 大木
- 特にうちは年齢とか実力にバラつきがあるので、どうしても底上げをやっていかざるを得ないんですね。下の子らが、稽古場に臨めるようにしなくちゃならない。
- __
- なるほど。
- 大木
- 最初の一ヶ月は、まるまるそれに潰れていきますね。
- __
- ニットの世界観に載せられるような実力を培う、という事ですね。それを一ヶ月間。
- 大木
- その後、二ヶ月目に入ったとき辺りに第二稿が入ってくるんですよ。そこに、その一ヶ月間の結果がモロに反映されているんですよ。もう役がなくなったりしますし、セリフが短くなったり。それが怖い所ですね。
- __
- 結構、システム的なものが。
- 大木
- いや、システムというよりは、うちはそうなってしまうんですね。いつも。出入りが激しいのもあって。使ってあげたいけど、どうかという事もあります。僕とかは、あんまり駄目出しもなく、最後になって変えてくれと言われて焦る事もありますけど。
- __
- うーん。その、稽古のことばかりで申し訳ないんですが、その他、稽古の中で何か困る事というか、問題になる事などはありますか?
- 大木
- 僕個人ではあんまりないんだけど、そうですね。やっぱり、劇団の年長者でもありますし、最近は劇団員対客演の率で言うと半々か劇団員の方が少ないくらいになっていますから。そういう時に、こういう劇団なんですよというのを体現していかなきゃならない。こういう演技をやってほしいんだ、という。
- __
- はい。
- 大木
- それはやっぱり、ごまが演出をつけるだけでは分からなかったりするんじゃないかな。ごまは、結構抽象的な駄目出しが多いんですよ。そういうのを具体的に咀嚼して説明したり、時にはやってみせたりとか。そういうのが、客演の方にしたらちょっと鬱陶しいと思うかな、と思ったりしますが、ある種の責任感もあって。
- __
- ああ。
- 大木
- こういう劇団なんですよ、と示すのが、時には人のプライドを傷つけたりするんじゃないかと思ったりしますね。まあ、構わずにやるんですけど。
キッカケ
- __
- 本番に望む態度ですとか、テンションですとか。そういう場面での姿勢などを伺っていきたいなと思うんですが。
- 大木
- はい。そうですね、ホール入ったら、まず劇団員としてしなくちゃいけない事がありますので。
- __
- はい。
- 大木
- で、うちはキッカケとかが本当に細かく沢山ありますので。細かい段取りのしばりも多くて。キッカケとかに入ると、もうマシーンですね。
- __
- マシーン・・・。
- 大木
- あまり自我を持たないようにするとか。言われた事だけをやると。でないとプライドが傷つく。「いいからやれ」みたいな言葉が多いので。役者も稽古場でやってきたこととの刷り合わせをしないといけないんですけど。演出家からすれば、早く音響とか照明とかの段取りを済ませたいんですね。だから、役者が演技面で止めたりすると凄く怒るんですね。冷たくあしらわれる。
- __
- はい。
- 大木
- それが、俳優にとってはカチンと来る言葉だったりするので。それを何年もやってきているので、もう分かってきていますね。ニットキャップの本公演のキッカケは、とにかく黙ってやることが大事で。よっぽど問題が無い限り、演技の面での問題はとにかく覚えるだけにしておくと。
- __
- 難しい作業ですね。
- 大木
- 他の役者が寄ってきて、確認をしようとすると「いいから引っ込めよ」とか言われますね。
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- 中々、手順化出来ない現場ですよね。
- 大木
- 「いやいや、これが決まらないと照明を決められないだろう」という所をごまは「いいから!」って切っちゃうんですよ。
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- そこで、舞台監督の出番かな、と思う訳ですが。
- 大木
- そうですね、うちは、そういう所で舞台監督が介入してくることはそうそうないですね。問題が起こったら出てきますけど、大まかな流れの時はあまり。舞台監督をやってくれる清水さんとかは、「ニットは楽だ」と言ってくれますね。口を出さずに進めてくれるからと。
- __
- 俳優・演出で決めれらる所は決めていくと。
- 大木
- 客演さんは戸惑ったりする事がありますけど。
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- そういった、気を使う作業を乗り越えて本番では。
- 大木
- 本番に入ったらもうこっちのもんだという気持ちがありますからね。
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- ああ。
- 大木
- とにかく、テンションで。本番前にはとにかくセリフを言いますね。楽屋で、後輩の子に僕意外のセリフを大まかに言ってもらって、という事をしてましたね。セリフはとにかく、とちらないようにという事で。
- __
- なるほど。
- 大木
- そうする事で、まあ気持ちも楽になりますし。それ以外の時は、なるべくバカさを見せるようにはしてますが。
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- あはは。
清水忠文
京都を中心に活躍する舞台監督。
ごまのはえ
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- その、他の舞台ですとかテレビにも出演されている訳ですけれども。
- 大木
- まあ、うん、テレビね。はは。
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- やはりニットキャップシアターにあって、ごまさんの世界を表現するのが目的だ、という訳だと思うんですが。
- 大木
- はい。
- __
- その、ごまさんの世界について、何か思われる事は。
- 大木
- ごまの世界観ね。まず、僕はもう付き合いが圧倒的に長いわけですよね。こないだごまと喋ったんですけど、僕の20代で一番長く一緒にいたのは彼なんですよ。明らかに。
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- はい。
- 大木
- 大学時代からの知り合いですから。一緒にお芝居をやっていく中で、ごまが喜ぶものとそうでないものが分かってくるんですね。で、ごまの劇団でごまの芝居をやるのですから、ごまの好きそうなものを選ぶんですね。すると不思議なもので。俳優っていうのは基本、演出に褒められたいんですね。どんな芝居でも。演出と喧嘩してやろうという俳優はあんまりいない。ごまが好きなものを選ぶと同時に、そういう演技が好きになっていった、というのがあるんですね。
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- なるほど。
- 大木
- 元々、似た所があったんだと思うんですが。言ったら、ごまの演技も凄くいいですから、僕も刺激を受けてるんですね。その真似をしたくなると。ごまが好きそうなものへのチョイスと、ごまから受けた刺激から生まれた演技という二本柱が、ニットキャップの中での大木湖南の演技の根幹になってるんですね。
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- それを根本に、作られている訳ですね。
- 大木
- そうですね。
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- ごまさんの情けない男の世界ですね、「男亡者の泣きぬるところ」ですとか。
- 大木
- あれに関してはですね、ごまはハマリ役だと思うんですけど、僕の役はもっと似合う人がいるんじゃないかと思います。
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- はあ。
- 大木
- 僕とごまの呼吸っていうのがあって、ああいうスピード感とか、ニットキャップ的な濃い空気ってのは僕とごまだから出来ると思います。が、僕の方の男Bという役の内面とか内情は、僕より上手くやれる人がいると思います。あそこまで暗くなれない部分があって。人間性的にはね。そういうのを体現出来ればなあ、と思いますね。
ニットキャップシアター第17回公演 「男亡者の泣きぬるところ」
公演時期:2004年10月1日〜18日。会場:アトリエ劇研。
キャスティング
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- 役の内面と俳優の内面。重要ですよね。
- 大木
- そうですね。
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- 最近よく考えている事があるんですけど、人間って何タイプかに分けられてしまうじゃないですか。何故かは置いておくとして。まあ、配役の問題なんですけどね。劇団に俳優が集まって、演出家がそれぞれに適当に役を振っていくわけですけれども、いい芝居の条件っていうのはこの段階でかなり決まってしまうと思っていまして。
- 大木
- はい。
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- 劇場という社会はある面では人間性対人間性の場所だと思うんですが、配役がここを決める段階だと思うんですね。
- 大木
- そうですね。キャスティングというのは非常に重要だと思っていて。それでお芝居がかなり左右されるというのは間違いないと思うんですけど。
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- 上手い人もいれば、役にはまる人もいるし、上手くないけれども熱い人もいますし。上手くもないし、熱くもないのに、何だか凄く、見ていて怖くなるような役者もいますね。
- 大木
- 小劇場っていう所の俳優ってのは、言うたら未熟だと思うんですよ。正直な話。得意なものは得意だけど不得意なものは不得意であったり。全体的にレベルが低かったりするんで。まえは乱暴者の役だったけれども、今度は臆病者の役だったりするとうまく対応出来なかったりするんですね。前の時はとても上手く出来たのに。見た目というのもあるんだと思うんだけど。
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- 圧倒的な、人間のタイプもありますからね。
- 大木
- うん。そうだけど、俳優なんだから、どっちをやるにしても魅力的にやらなくちゃならないと思いますね。「俺は乱暴者タイプなんだ」と安易に決め付けてしまう甘えがあるんじゃないかと、思いますね。そういう事から、キャスティングのミスが出てきてしまうんだと思います。
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- ニットはいかがですか。個性的な方が沢山いらっしゃいますが。
- 大木
- ニットはね。結構、決まった感じの個性があるので、それに合わせて脚本から合わせていってるという所がありますね。正直。
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- ああ。
- 大木
- 逆に言うと、小劇場のいい所は、俳優の方で自分を変える、という事は出来ないけれども、脚本の方であてがえてくれる、というのがありますから。
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- 大きなところですね。
- 大木
- 新劇だと、自分の性格とは関係の無いところで台本があって、それに向かってやっていくんですけど。小劇場というのは自分のいい所を出す事が出来て、それが良ければ、結果的に成功する、という。
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- そうですね。そういう、ジャンルの違いがあるというのは面白い所ですね。
ザ・ありがとう
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- 企画モノはいかがですか。「ザ・ありがとう」ですとか。
- 大木
- そうですね、ファックさんとそういう話になってないので、次がいつになるのか決まってないんですけれども。やっぱり、俳優としてのスキルを上げていきたいと思いますね。多くの人が小劇場に求めているのは笑いだと思います。ぶっちゃけた話。
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- そうですね。
- 大木
- あんまり得意だと思っていないんですね。でも、そういうのを鍛えるのは、そういう公演に多く出るしかないのかなと。ある種の度胸とか、ネタを作る時のコツを掴んだりとか。そう考えていた時に、ファックさんが「是非一緒にやりましょう」って連絡をくれたので。すぐに。
- __
- ファックさんから伺ったんですが、稽古期間中、最初は仲の悪い設定にした所、実際に稽古場の空気が悪くなったと、で、仲の良い設定にしたら稽古が上手くいったとか。
- 大木
- ええ、最初は僕とファックさんのスケジュールが上手く合わなかったので、かなりタイトな時間で作りましたね。それは最後の練習日の出来事で、駄目出しの仕合になりかけて、仲良く褒めあおうとしたら、それで。
- __
- ああ。
- 大木
- 不思議ですね。
- __
- カフェのアルバイトという設定だったとか。
- 大木
- 公演の間にバイトして、という感じでしたね。
- __
- 本番はいかがでしたか。
- 大木
- ファックさんが(笑う)、水差しをぶちまけてしまいまして。一旦芝居が中断してしまったんですけど、あたふたしてしまいまして。続けようと思ったんですが、やっぱり拭こうと。中断したんですが、その間に休憩としてトイレに行けた人もいたみたいで。後々、身内の人に「あれはトイレ行けたから中断してよかったよ」といわれて。
- __
- 芝居的には。
- 大木
- あれは、まあたわいもないと言えばたわいもなかったんですけど。僕ら二人が楽しめてやれたので。それが、上手く伝わったかな、と思いますね。
- __
- なるほど。
- 大木
- そういうのがやっぱり重要なんじゃないかな、と思いますね。食べ物を目の前にしてやる事ですからね。
- __
- そうですね。
- 大木
- ファックさんとは本当に、長くやりたいですね。ファックさんという俳優をかなり好きなんだと思いますね。
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- FJも、大木さんを俳優としてすげえ好きだと言ってましたね。
- 大木
- そうですか、それは嬉しいですね(笑う)。
- __
- ええ・・・。
- 大木
- ニットキャップに出て欲しいんですけどね、中々・・・。ファックさん忙しいですからね。
「ザ・ありがとう」
大木氏と劇団衛星の俳優・ファックジャパンのユニット。公演時期:2006年5月15日。会場:cafe weekenders。
ファックジャパン
劇団衛星所属。俳優。第11回関西現代演劇俳優賞受賞。
キーホルダー
- __
- 今日はですね、お話のお礼にプレゼントがあります。
- 大木
- あ、ありがとうございます。
- __
- (渡す)どうぞ。
- 大木
- ありがとうございます。開けてもいいですか。
- __
- どうぞ。
- 大木
- あ、Shin-biって書いてある。
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- cocon烏丸の。
- 大木
- ああ、はい。僕らここで芝居してますね。
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- あの時は、飼い犬キャロルでしたっけ。
- 大木
- いや、それ以前に、何回か。(開ける)あ、可愛い。
- __
- キーホルダーですね。
- 大木
- いいなあ。こう、腰に付けたら。ありがとうございます。
- __
- どうぞ、普段使いにして頂ければ。・・・今日は色々なお話をありがとうございました。
- 大木
- こちらこそ。
飼い犬キャロル
前出「お彼岸の魚」の仮題の一つ。他に複数の候補があった。