演劇人にインタビュー 頭を下げれば大丈夫

山本 貴大

俳優

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残された時間はあとわずか

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。山本さんは最近、どんな感じでしょうか。
山本 
そうですね。今本番を控えているんですけど、怪我してしまって。ヘルニアを煩ってしまって。やばいですね。
__ 
お大事に。次回公演は『Lumiere Dungeon』ですね。本番は3日後。稽古的には、どんな影響がありますか。
山本 
やっぱり、動きのあるパフォーマンスがあるので、なかなかそこに入れなくて。動きたいなあと思って。悔しいですね。
__ 
あと3日ありますので、その間に完治するといいですね。これまでの山本さんのピンチの内、そのヘルニアはどのくらいのレベルですか?
山本 
一番のピンチですね。今後の活動を考えざるをえないぐらい。結構、きつめのヘルニアなのかもしれなくて、手術するとなると、これからどれぐらい出来るのかなと。治ればいいんですけど。自分が思ってたんとは違う事になってきてるなと。
__ 
山本さんなら乗り越えられると思いますと。
山本 
乗り越えられると思いますけど、今はちょっと弱ってるのかな。
__ 
なるほど・・・傷ついた翼を・・・
山本 
だから、健康が恋しくなりますね。
壱劇屋

2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)

劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』

公演時期:2014/1/22〜24。会場:門真市民文化会館 ルミエールホール 大ホール。

長い付き合いになるんです

__ 
山本さんがお芝居を始めたのは、どんな経緯が。
山本 
高校演劇から、ですね。中学生まで人前に出るのが苦手だったんですが、そういう自分を変えようと演劇部に入りました。そこで演劇楽しいなと今に至る訳です。
__ 
なるほど。
山本 
高校時代に大熊さんと竹村さんに出会いまして、一緒に舞台に立たせてもらって。その後も一緒に作品作りをしています。
__ 
山本さんにとって、壱劇屋は正直、どんな集団なのでしょうか。
山本 
高校時代からつきあいが長いんですよね。僕も劇団員なんですけど、先輩後輩という関係性は強いですね。仲が良くて、感覚が合うというのは長所だと思います。芝居の感想とかも、結構合うんですよ。

嬉しい

__ 
壱劇屋に参加していて、一番良かった事はなんですか?
山本 
お客さんが増えた事ですね。段々と認知度が上がっていくのは嬉しいです。最初は50人ぐらいの動員で、その頃に比べたら400人ぐらいのお客さんに見に来てもらえて。
__ 
私は完全にノーマークだったんですよ。そういう時期の作品を見てみたかったですね。
山本 
今は、昔と大分違う作品をやってるんですけどね。3年ぐらい前から、大体今のテイストになりつつあります。
__ 
私は回想電車999から見始めたんですけど、その後にタケミツナリタを見たんですよ。全く違うテイストの作品なのでびっくりしていました。
山本 
今回は殺陣をしたいとなったらタケミツナリタみたいな作品を作って、休憩してコントしたいとなったら偽フェスティバルをして。次も、大熊さんが何に興味を持つかによると思います。出演している僕も楽しみですね。
__ 
ついていけないぐらいの振りきり方をしてほしいですね。
劇団壱劇屋 第17回公演『回想電車999』

公演時期:2012/8/7〜8。会場:シアトリカル應典院 。

劇団壱劇屋第19回公演「突撃!八百八町!!〜人斬りピエロ軍団vsタケミツナリタ〜」

公演時期:2013/2/23〜24。会場:中津芸術文化村ピエロハーバー。

壱劇屋の集団力

__ 
山本さんが思う、壱劇屋の作品でもっとも自分が輝いた瞬間はありますか。
山本 
正直、僕自身でそういう感覚になる事はないですね。劇団でやっている公演なので、全員でやったシーンが上手くお客さんに伝わって、それで評価されたらとても嬉しいです。
__ 
なるほど。
山本 
僕自身は、壱劇屋の一部なので。壱劇屋って、特定の一人を目立たせる構造の作品はあまりやらないんですよね。
__ 
これは自分を変えた、最大の経験は何ですか?
山本 
大熊さんがパントマイムを始めた頃くらいに、僕も真似をしたり、教室に行って習った事ですね。今壱劇屋で使っているのもそこで学んだ事が多いです。
__ 
例えば。
山本 
例えばこういう、壁のマイムをするとき、見えない壁に自分の目線を合わせるんですよね。
__ 
おお、見えますね。こんな近い距離でも分かるんだ。
山本 
目線は結構重要ですね。
__ 
人の認識を騙す技術だから、やっぱりそういうのは使うんですね。さて、役者としては、どんな演技が出来るようになりたいんですか?
山本 
月並みですが、人に感情を共感してもらえるような演技がしたいですね。

質問 小刀 里那さんから 山本 貴大さんへ

__ 
前回インタビューさせていただきました、小刀さんから質問を頂いてきております。「山本さんが真剣になるのはどんな時ですか?」小刀さんは、山本さんに真剣味を感じた事はあまり無いようですね。
山本 
いやあ、表面上柔らかく見えていても中身は堅く、みたいなのを心がけているんですけどなかなか伝わらないですね。結構真剣になる事もあるんですけど。
__ 
小刀さんには、少なくとも伝わってないと。
山本 
ヘラヘラしちゃうんですね。あまり、緊張しているようには見えないらしいです。

まずは怪我を治す!

__ 
今後、どんな感じで攻めていかれますか。
山本 
まずはこの怪我を治して、そこで考えます。そうでないと、壱劇屋でパフォーマンスは出来ないので。
__ 
そうですね。
山本 
今後の、壱劇屋の進退に影響するかもしれないので。僕だけの問題じゃないですね。
__ 
山本さんがいなくなったら・・・どうだろう。個人的には、山本さんはムードメイカーではないかと思うので。そのまま頑張ってほしいです。
山本 
ありがとうございます。

自転車のライト

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
山本 
ありがとうございます。
__ 
どうぞ。
山本 
(開ける)あはは。
__ 
自転車のライトですね。
山本 
あはは。僕自転車持ってないですよ。
__ 
申し訳ありません。
山本 
手とかに付けときます。
(インタビュー終了)