劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』
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- 今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、安達さんはどんな感じでしょうか?
- 安達
- 最近は割と好きな事をやっています。お正月も京都に遊びに行ったり。稽古は毎日あるんですけど。
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- 今、壱劇屋は『Lumiere Dungeon』の稽古ですよね。何でも、ピンチだとか。
- 安達
- いつも通りピンチなんですけど、その中でもピンチレベルは割と高いですね。まあまあ間に合うよという時と、次にどんな作業があるか未知数という時などがあって、今回は割とヤバめ、そんなドキドキ感があります。
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- どの程度のやばさでしょうか。
- 安達
- たとえば、この袋の中には布地があるんですけど、これからこれで衣装を作らないといけないんですよね。何を作るのかが昨日決まったんですよ。まあ、でも大分楽になりましたけどね、劇団員増えたので。
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- なぜ壱劇屋が苦行のようなスタイルになっているのか。もしかしたら、台本の遅さが、表現を新鮮に保っているのかなと。
- 安達
- 練習し過ぎて飽きるという事はありますね。例えば稽古が始まる前に台本があったとして、途中で飽きると。
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- なるほど。
- 安達
- パフォーマンスを作って仕上げて、揉むという時間はもうちょっとあってもいいかなとは思います。作ったら→よし行け、みたいな。でも、顔合わせの時点で全部あるというのはホンマに合わないと思います。
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- 揉む時間。
- 安達
- 6人の悩める観客の時も、大阪公演から京都公演の間まで2週間あったんで、精度の面ではかなり上がったんじゃないかなとは思いますね。今回の場合は劇場で稽古させてもらっている分いけそうですけど。私はネガティブなので、でも大丈夫なん?みたいなのは思いますけど。
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』
公演時期:2014/1/22〜24。会場:門真市民文化会館 ルミエールホール 大ホール。
1122席じゃないと出来ない感じのパフォーマンス
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- 次回公演「LumiereDangeon」。どんな作品になりますでしょうか。
- 安達
- 始めて演劇を見る人には、これが小劇場の普通だと思われてしまうのはちょっとどうかと。
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- 大分変わった作品なのかな。今も、アイデアを詰め込もうとしているらしいですね。
- 安達
- 1122席じゃないと出来ない感じのパフォーマンスと演出を詰め込もうとしていますね。もっと余裕とお金があったら、もっと盛り込めるんですけどね。
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- 楽しみです。
わたしと壱劇屋
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- 安達さんは、どんな経緯で壱劇屋に入ったんでしょうか。
- 安達
- 竹村と大熊とは違う高校なんですけど、高校演劇部時代から友達なんです。私はずっと、彼らのいたその磯島高校に入りたかったんですけど何かかんやあって入れなくって。高校二年の時に一人で乗り込んだんですよ。そこから仲良くなって。卒業後の壱劇屋が旗揚げされて、その二回目の公演に客演として出て。そこからずっと一緒にやってます。入ったらええやんとなって、入団しました。
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- 安達さんにとって、壱劇屋はどんな存在ですか?
- 安達
- 壱劇屋以外で演劇をやるつもりはない、そんな存在ですね。7年前に短大卒業してからずっと壱劇屋です。
本当に追い詰められた時
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- 安達さんが、舞台で好きな瞬間はどんな時ですか?
- 安達
- 自分目立ってるなと思った時ですね。普段は大人しい自分なので。
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- これまでで一番、自分が輝いた瞬間はいつですか?
- 安達
- ピースピットのHYTに出させていただいた時ですね。いい役をもらいまして。
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- なるほど。
- 安達
- 大変でしたけどね。壱劇屋の第9回公演の時、私が主役だったんですけどずっとテンパってて。しかも会計・制作・衣装もやってて。
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- きついですね。
- 安達
- 飽和した!みたいな。でも、もっと上手くやれたなと思いますけど。
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- 今まで犯した最大の失敗を教えてください。
- 安達
- さっき言った第9回公演で、覚えきれない量の長台詞が本番の2日前に来た事ですね。それ以外にもチケット作ったりしなくちゃいけなかったのに。覚えたんですけど、案の定詰まって。パンッと飛んだんですよ。目の前のぶんちゃん(西分さん)が、安達さん台詞飛んだんやわって気づいたらしくて。その時間が永遠に感じましたね。真っ白になるって、これの事なんやと。
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- それは観客も気づいていますでしょうね。
- 安達
- あのときはちょっと程度が強かったですね。その映像はどこかにあるんですけど、それは絶対に流さんどってと言ってます。
質問 河西 沙織さんから 安達 綾子さんへ
かのうさんに近づきたい
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- いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
- 安達
- かのうとおっさんの、嘉納さんのツッコミが凄いなと。あの、毒を吐いているのに何の嫌みもない、でも毒はあるみたいな。私、舞台ではあまりはしゃがない方で、いやはしゃぎたい時はあるんですけど、あの居方は凄いなと。嘉納さんじゃないと出ないニュアンスがあって、何でそんな風に言えるんだろうと思いますね。
舞台の上で生きる、動く
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- 壱劇屋以外で、一緒に作品を作ってみたい人はいますか?
- 安達
- 会話劇をちゃんと取り組みたいですね。今でも一年に一回くらい客演はしているんですけど。違う畑の人と一緒にやってみたい。
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- 安達さんにとって、優れた俳優とは?
- 安達
- それになりたい訳じゃないですけど、自分達が演じるという事に真っ正面から向き合ってやれる人なのかなと思います。その役がどんな時に感情を震わせるのかを感性ではなく考えて表現出来る人は、どんな舞台でも必要とされるんじゃないかと思います。
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- なるほど。
- 安達
- 自分がそれを出来るかというと、それはやれないと思う。この役はこういう人物だから、こういう行動は出来ないみたいな人を見てきたんですよ。ありえない行動は出来ない、みたいな。でも、演劇の上での人物ってありえへん行動を起こすものじゃないですか。納得出来ないけどやる事になる。そこを嫌がらずに、執着せずに出来るのが自分の良さなんじゃないかなと思います。
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- なるほど。執着も大事ですけどね。
- 安達
- そうですね。でも、演出が決める劇場において、自分の執着一つで出っ張るというのは違うんじゃないの、と。まあ、舞台上の結果が全てなので、そういうこだわりとかは見えない部分なんですけど。一般的には上手い事が全てなんでしょうけど。
これからの私
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- 今後、どんな感じで攻めていかれますか?
- 安達
- 壱劇屋は今年・来年と色々予定が決まっていて。他の劇団にも出てみたい、というのはありますね。演劇に限らず。最近知り合いも増えたので、呼んでもらえたら嬉しいです。
バーベキューソース
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- 今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
- 安達
- ありがとうございます。何だか、個人に合ったものがもらえるというイメージが。
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- 今回はある意味、もの凄く合っています。どうぞ。
- 安達
- ありがとうございます。失礼します(開ける)。BBQソース。
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- それ、結構いいやつですので。
- 安達
- ありがとうございます。