「Lumiere Dungeon」からの脱出
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- 今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、西分さんはどんな感じでしょうか。
- 西分
- この間壱劇屋が終わって。もうすぐなんですけど、2月の短冊ストライプ さんの公演に出させて頂くので、その稽古ですね。その裏で竹村さんも本番なんですよ。今日から行ってきます。
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- もうじきですよね。
- 西分
- そうですね、これから追いつかないといけないので。
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- 「Lumiere Dungeon」もお疲れ様でした。
- 西分
- ありがとうございます。インタビューの特集もありがとうございました。普段、こんな話はしないので。みんなどんな事考えているのかしれました。
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- 良かったです。
- 西分
- だいぶ興味深かったです。みんな嬉しそうでした。
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』
公演時期:2014/1/22〜24。会場:門真市民文化会館 ルミエールホール 大ホール。
短冊ストライプROCK「無責任ランナー」
公演時期:2014/2/7〜8。会場:in-dependent theater 1st。
もう一度、ダンジョン探検
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- 実は「Lumiere Dungeon」、最初の方を見逃してしまいまして。劇場を回るツアー形式だったそうですが、どんな感じだったんでしょうか。
- 西分
- 第一部は、お客さんに二手に分かれてもらって劇場を探検するんです。ダンジョンを探検する姉妹(私と小刀)と、警備員(山本・河原の二人組)のグループに別れて。「あなた達もダンジョンに行くの?そんな装備じゃ心配だから私たちが一緒に着いていってあげるわ」みたいな。警備員チームは新人研修という形で。お客さんに協力してもらって警備員達から隠れたり、追っかけたり。
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- めちゃくちゃ面白そうですね。
- 西分
- でもめっちゃ緊張したんですよ。打ち合わせしてる時はユニバみたいやとか言ってたんですけど、いざやるとものすごい緊張して、案内役の4人とも、これからまだ本番があると思うとぐったりしてました。楽しかったですけどね。お客さんとあんなに喋った事ないし。喋った分めっちゃ緊張しましたけど。多分、DVDには入ります。
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- 良かった!楽しみです。お客さんも協力的だったんですね。
- 西分
- ホンマにそうでしたね。誰も全然乗って来なかったらどうしようと思ってましたけど、第一部も楽しんでもらえて、第三部の最初の移動も、想定してたよりめっちゃ早く動いてもらえて。時間が余っちゃいましたね。
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- そうそう。余った尺を、山本さんと竹村さんのフリートークが繋ぎましたね。
- 西分
- そうなんですよ。想定外の余り方で。ホンマにありがとうございました。
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- ツアー演劇、いいですよね。
- 西分
- 結構、ウチは客席に絡む事もあるので。ある意味その究極的な形でしたね。再演はもう出来ないと思うんですけど、いつか別のダンジョンに行きたいですね。
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- 素晴らしい。
- 西分
- 今回は劇場さんの全面協力だったんですけど、普通だったら絶対怒られるような事めっちゃやってるんですよ。でも、優しく「いいですよ」と言って頂いて。何でもやらせてもらった感じです。
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- 一番際どいプランは何でしたか?
- 西分
- 客席の上を手すりを踏んで移動するシーンですね。あれは一応、全部養生テープを貼ってるんです。でも直前になって、「これはあかんちゃうの?」という事に気付き。でもどうしても、絵的にやりたかったので。許可は頂いたんですが・・・。本番も、小屋の方の視線にハラハラしてました。暖かく見守っていただいて。
壱劇屋の作り方
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- 今回の反省点を教えてください。
- 西分
- ホールが大きくて、最初に客席を見たときにすごい沢山やりたい事が出てきて。舞台上もセリと緞帳を使っていいと言って頂けて。その大きいものと戦う準備期間が、もっとあったらなと思いますね。結構、削ったネタもあるんですよ。その中でも、大ホールじゃないと出来ないネタもあって。
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- というと。
- 西分
- 全員で、色んな乗り物でレースするというのがあるんです。自転車、キックボード、ローラーブレード、一輪車、缶ポックリや三輪車とかで。もう、上演時間の関係で削らざるを得ませんでしたね。
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- なるほど。
- 西分
- そういうのも含めて、もうちょっと推考する時間もあったらなと。大きければ大きいほどやりたい事も制限も増えるので。
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- 稽古期間がなくなりつつあり、しかも台本が上がってない、なのに削るネタがあったというのは驚きですね。
- 西分
- ウチの作り方でしょうね。とにかくパフォーマンスを先に作るんですよ。本がたとえ進んでなくてもとりあえずストックをいっぱい作って、大熊さんの本にはめていくという感じなんです。
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- なるほど。
- 西分
- だから消えるネタもあるんです。順番が逆なんですけど。文章が先じゃなく、動きが先にあって、それを大熊さんが横目で見ながら台本を書くんですね。ただ、客演さんにはそれは不安だったでしょうね。その点はめっちゃ申し訳なかったです。
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- 一度、時間を掛けて作品を作る壱劇屋を見てみたいですね。
- 西分
- それはホンマそう思いますね。そういう意味では、次の6月公演は。期間があるし、HEPやし、みんな気合い入ってると思うんですね。変な言い方、小劇場すごろくの一個目の階段なので。予定を2ヶ月あけて、じっくりと全員で向き合って作る作品になりそうです。
決める
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- 西分さんが演劇を始めたのはどんな経緯があるのでしょうか。
- 西分
- 高校2年に、演劇部に誘われてお手伝いしたのが最初です。実はそこに四方さんもいて。四方さんは学校の有名人で、プレゼンテーション大会でクラスの代表として出てたんですが、明らかに四方さんだけ空気が違ったんですよ。お芝居をテーマにしたプレゼンで、良く言えば異色の、悪く言えば浮いてるぐらいの。変わった子おるなと思ってたら、演劇部の友達が人手がいないから手伝ってと言われたので。
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- なるほど。
- 西分
- でも、高校演劇の2年間で演劇は辞めようと思ってたんですよ。もう一度始めようと思ったのはピースピットのHYTですね。
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- 節目があるんですね。
- 西分
- 節目ごとに、何回も辞めようとは思ってるんですけどね。就職の途中でもう無理だと思った時もあったし。でも、壱劇屋に入って、今はもう続けようと決めましたね。
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- 壱劇屋に入ったのはどんな経緯が。
- 西分
- HYTのメンバーに竹村さん安達さんがいて、仲良くしてもらって。第7回公演に見に行って、面白くて。それで一緒にやらへんとなって。第9回公演からずっと出て、でも劇団員じゃないというポジションでしたね。普通に就職するつもりやったんで、自分はいつかやろうと思ってたんです。「新しい生活の提案」という作品の時に、同じような立場だった坪坂さんと話したんです。私たちは、このまま就職して壱劇屋に関わらなくなった時に、後悔するんじゃないかと。この人達は面白いし、上に行く人達だと思っているんです。どうなるとしても見届けられないというのは嫌だなあと。端っこでもいいから見ていたいと。坪坂さんとそういう話をして、腹を決めたんです。3年半ぐらい迷ってたんですね。最終的には見届けられる人になりたいなと。
劇団 壱劇屋 第16回公演『新しい生活の提案』
公演時期:2012/2/10〜12。会場:LOXODONTABLACK。
意気込まない力
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- 西分さんが舞台で好きな瞬間はどんな時ですか?
- 西分
- やってる間はアドレナリンが出まくってるからか、一瞬で終わっていく感じですね。無心になってます。でも、始まる前と終わる前が好きですね。
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- というと。
- 西分
- 袖中からお客さんの声が聞こえる、いよいよ始まる瞬間。みんなの集中がガッと高まる、血がひいていく感じ。と、終わって聞こえる拍手もそうだし。一気に温度が変わるように思うんですね。
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- つまり、舞台に立つのが好きなんですね。
- 西分
- 好きですね。でも私、始まる前はものすごい緊張するんですよ。一人でオエオエ言ってます。でもやるしかない状況になって、それがちょっとでも認めて貰える事が嬉しいですね。
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- なるほど。壱劇屋の本番が始まる前の、出演者の方々の心境を想像したんですが、ちょっと独特なものがありますよね。普通は稽古場で飽きるほど同じ演技やパフォーマンスを研鑽して、それをようやく上演するのに、壱劇屋は、舞台上でやることの手はずが整っているだけの抜き身の状態で行くんですね。それは良い効果が出てると思うんですけど。
- 西分
- ヨソやったら、一人一人集中する時間があると思うんですよね。ウチは、何も不安がないというぐらい練習している訳ではないからか、本番前も割と全員で喋っているんですよ。変にピリッと感が生まれにくいですね。始まる前とは思えないテンションでヘラヘラしてますね。集中してる人もいますけど。もうすぐ始まってから出番の間にご飯食べる人もいますね。
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- 素晴らしい。
- 西分
- 絶対失敗したらあかんぞとか、稽古通りにやらなアカンとかいう意気込みはあんまりないですね。なるようになるし、ならなかったら何とかせなあかんし。家族より一緒にいるので、変な意味で全員対等なので。
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- そういう雰囲気は動画日記からも伝わりますね。
- 西分
- あれは大丈夫なのかと思いながらやってます(笑う)ホンマに酷い回も、そこそこおもろい回もあるんですよね。でも、人となりを知って貰えたらと思いますね。すごい量なので。
世界一緊張感のない劇団
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- 壱劇屋で犯した最悪の失敗を教えてください。
- 西分
- 「BlackSpace」という公演で、お芝居の中で焼きそばのUFOを作って食べながらやるパフォーマンスがあるんですよね。私、UFOを作った直後にひっくり返しちゃって。一瞬で舞台上にUFOが散らかって、わーってなってたらみんながすぐ寄ってきて、全部容器に放り込んでさーっといなくなる。息止まりましたね。その後袖で大熊さんにお前何やっとんねんって怒られて、「うわすみません」ってヘラヘラって謝って。その一連が数秒の間にあって、舞台は生物だなと思いましたね。
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- なるほど。
- 西分
- ウチの悪いところでもあるんですけど、誰かがミスしてもあんまり怒らないんですよね。笑い話にしちゃうんです。だから「ダメ出し」というのはなくて、「反省会」なんですね。車座になって、「はい何かあった人」って言って。事故に繋がるものは注意しるんですけど、誰かが段取りを間違えたぐらいだったらネタにしてますね。誰々さんが小道具出すの忘れててあれは困りますわ、みたいな。全員が全員のダメを出して、割と対等に言い合うんで。そのあたりはいい影響はあるかもしれませんね。お芝居って、絶対どこかで失敗するんですよ。100点では終わらんなあと。そういう、どうしても起きてしまうミスを「あいつやりやがった」ってピリピリして注意するんじゃなくて、面白い事が起きてるぐらいに思ってた方が、後々余裕が出来るんです。そっちの方が、多分いいなと。ウチは段取りが多いし、でも、だからこそミスは後々取り返せるし。
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- そうした空気感は大切ですね。
- 西分
- これが悪い方向にはならないようにしないといけませんね。ミスした人はちゃんと反省して、でも周りは許せるような。
プライド
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- 西分さんにとって、優れた俳優とは。
- 西分
- 最近考えているのは、プライドがある人。それは悪い意味じゃなくて、客観性とか、向上心とかを含んだものですね。自分がいま舞台に立っている事、お芝居全体における自分の存在を客観的に捉え、プライドを持って役割を果たせる人。惰性でも自己顕示欲でも言いなりでやっている人でもなく、自分のプライドでやっている人。そういう人が優れているんだと思います。それは難しいと思うんですけど。たとえば、ウチは段取りが多いんですが、それでもなお自分の役柄と向き合ってプロデュースしないと行けないんですよ。キッカケも段取りも多いし、目先のテクニカルな部分に気を取られがちなんですけど、でもお客さんは統率の取れた動きを見に来ている訳じゃなく、作品を見に来ているので。その段取りをこなすのは当然とした上で、どれだけ自分という人間をパーツとして作品の中に存在させるか。今回なんかは特に、そういう事を思いました。
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- プライド、ね。個人の自尊心だけじゃなくて。
- 西分
- 自尊心だけだと、下手したら壊しちゃうと思うんですね。やらなくていいことを屋ってしまう、みたいな。そうじゃなくて、自己プロデュース。自分を分かった上でコントロール出来る人ですね。そういう意識を高く持って、責任を負えるようになりたいです。その為には鍛錬がいるので、次回までの準備期間の課題ですね。
変わっていく
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- これは自分を変えた、最大の経験を教えてください。
- 西分
- 3年間ぐらい仕事をやりながら壱劇屋を続けていましたが、この年末に仕事を辞めた事です。両立している人もいて、私もそこを目指したかったんですが、どっちにも迷惑を掛けていて。自分の今まで歩いてきた人生とは違うし、仕事を辞めて大丈夫なのかと悩んだんですが、一回辞めてしまったら、何でしょう、視点がやっと定まったというか。落ち着いてやれる環境になったんですね。精神的な負担が消えるだけでこんなに違うんですね。どの選択肢を選んでも後悔は必ずあるんですけど、将来的に後悔を上回る実績を持てたらと、今は前向きです。ここまでしたからには、変わらないと行けないので。果たしていけるように何とかしたいです。
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- 良くなるように西分さんも壱劇屋も変わっていくんだと思います。
- 西分
- そうですね。良い部分は残した上で変わっていきたいと思います。
質問 山本 貴大さんから 西分 綾香さんへ
果実
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- いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
- 西分
- 昔お世話になった人に、「一回一回の本番で、自分の演劇人生が終わると思ってやれ」と言われた事があったんです。次の本番があるから、とか、また舞台に立つ機会があるから、とかそういう気持ちを持つんじゃなくて。それがずっと残ってるんですね。本番が始まる前はいつもその言葉が出てくるんです。でも、これまで壱劇屋に出させてもらって、「あの一瞬舞台に立つ事が出来て全く後悔していない」と胸を張っていえる経験は、まだ無いんですよ。毎回後悔していて、もう一回チャンスくれと思ってしまってるんですね。その人が言っていた事は、本当に自分がそういう演技が出来た時は、生涯の自分の支えになるんじゃないか、それはいつくるかは分かりませんけど。でも、いつかそんな演技が出来たらと思いますね。あ、これか、と思うんじゃないかと思います。後悔を乗り越えていく事で、後悔の余地がないくらいの演技が出来たらと思います。
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- それが出来たら・・・
- 西分
- きっと、世界の見え方が違うと思いますね。そこで終わりにしちゃいけないんですけどね。その次に行きたいですね。
「ウチら、もう失敗できへんね」
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- 今後、どんな感じで攻めていかれますか?
- 西分
- 6月にHEPホール、夏には東京に行きます。「ウチら、もう失敗できへんね」という話をしていて。「偽フェスティバル」 みたいなコント公演をウチらの趣味で打つ事もあるんですけど、本公演をやる上で失敗出来ないところにきたぞ、と。絶対に面白いものしか作っちゃダメだし、多分、これから面白いものをどんどん積み上げて、たくさんのお客さんに見てもらう段階に来たんですね。もう、好きな事を実験する時期は過ぎて、試すにしても、絶対に面白いものでなくてはならないという。そこは絶対に守った上で、でも収まりたくはないですね。他の団体さんがやってないような変な事もやりたいです。今回の「Lumiere Dungeon」で、客席で遊びまくったような事を、もっとこれからも続けて。他では見れない事を続けていきたいですね。
コンパス
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- 今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
- 西分
- あ、ウチも持ってきました。みんなお世話になったので。その集合体として。
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- ありがとうございます!あ、サツマイモのお菓子。
- 西分
- はい。好きなんで。
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- 嬉しいです。
- 西分
- (開ける)あ、コンパス?
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- はい。洞窟の中で迷わないように。
- 西分
- ありがとうございます。鞄に付けます。