劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』
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- 今日はどうぞ、宜しくお願いします。最近、坪坂さんはどんな感じでしょうか。
- 坪坂
- いや、それはもう充実してますよ!劇団として立て続けにいろんな事が起こっていて。今回の作品もそうですね。初めての会場で初めての事をする訳で。個人的にも初めての体験が続いているんです!
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- なるほど。「ルミエール・ダンジョン」は劇場を丸ごと使うという事で、確かに初めて尽くしですよね。
- 坪坂
- その大劇場を、小劇場的に使えるというのがすごく新鮮なんじゃないかと思うんです。僕ら壱劇屋は小劇場で表現してきた者なので、大きな空間を贅沢に区切って使えるというのは非常に貴重な体験ですね。
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- 面白そうですよね。
- 坪坂
- お客様にとっては、そこを体感的に感じる仕掛けになっているんですよ。この人達、これをどう使うんだろう。あそこがこうなるんだ、この空間でこんな事をやってしまうんだと思うような。見るだけじゃない、五感を使って楽しんでもらえる時間になると思います。
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- 素晴らしい。本番まで二週間を切っているのに、ネタを盛り込もうとしているらしいですね。
- 坪坂
- 枠が大きすぎて、贅沢になってしまっって。あれを使いたい、これを使いたいとアイデアがどんどん出てきて、まとまらないですね。
「呪いの姫子ちゃん」→壱劇屋入団の流れ
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- 坪坂さんが演劇を始めた経緯を教えて下さい。
- 坪坂
- ピースピットの「呪いの姫子ちゃん」という作品を見たんです。偶然。その日に友達とHEPに来ていて、何かやっていると。何の気なしに見てみたらもの凄く面白くて。チラシを見たらHYTのワークショップの募集で、半年間一緒に作ってみませんかという。そこで、壱劇屋の竹村・安達、まだ壱劇屋じゃなかったんですが西分がいて。僕はそのHYTだけのつもりだったんですが、次回公演に誘われたんです。そこから、ずっとという。縁ですね。
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- 坪坂さんにとって、壱劇屋はどんな存在ですか?
- 坪坂
- うーん・・・今の僕の生活サイクルにはなくてはならないですね。
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- 壱劇屋のしんどさが組み込まれている生活とは・・・
- 坪坂
- それがですね、マイナスのしんどさじゃないんですよ。もしマイナスだったら、外に向けて「いやあしんどくて」なんて明るく言えないと思うんですよ。段取りしんどいとかめちゃくちゃやでと明るく言える、そんないい関係なんじゃないかなと思いますよ。
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- 羨ましいですね。
質問 丸山 真輝さんから 坪坂 和則さんへ
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- 前回インタビューさせて頂いた丸山さんから質問を頂いて来ております。「野望を教えて下さい」。
- 坪坂
- 世界中で、僕の声が流れる事ですね。実はいま、声の仕事にも重点を置いていて。アナウンサーの方に、一緒にやってみないかと声を掛けて頂いて。実は、昔は自分の声はあまり好きじゃなかったんですけど。
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- というと。
- 坪坂
- アニメっぽい声で、何とかのキャラみたいって言われるのは思春期には嫌な訳ですよ。誰々みたいに言われるというのが。でも舞台に立って演技するようになってからは、声そのものが通るいい声だとお客様に言っていただいたり、プロの方にも「よく通るいい声だよ」言っていただいたり。自分の声は、欠点じゃなくて特徴なんだなと。特化していけたらなと思います。
ほお・・・
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- 舞台に立っていて好きな瞬間はどんな時ですか?
- 坪坂
- 自分の見せ場だったら、自分の演技が受けたりしたらそれは嬉しいですね。でも、壱劇屋としてきちっと作品の世界観を楽しんでもらえたらそれが一番ですね。
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- 素晴らしい。逆に、嫌いなのはどんな時ですか?
- 坪坂
- 汗をかいている自分ですね。ものすごく汗かくんですよ。尋常じゃないくらいに。気にされたら嫌だなあと。
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- これまでの壱劇屋で、もっともご自身が輝いた瞬間を教えてください。
- 坪坂
- DEEP IN THE 金魚鉢ですね。初主役だったし、最後にダメな自分を脱却するシーンには、思い入れがあります。
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- いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
- 坪坂
- 一言の台詞だけで、「ほお・・・」と思わせるような、そんな演技がしたいです。というのは、壱劇屋はやっぱり会話劇よりパフォーマンスが主なので。だからこそ、一言に対する圧を強く出来たらなと思います。
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- なるほど。会話劇を練り混む時間もないでしょうしね。それはやれたらいいですね。
- 坪坂
- そうなんですよ。「6人の悩める観客」も、大阪と京都ではかなり役者の演技が違うんです。やっぱり公演の間に時間が空いたから、みっちりとシーン稽古をしたので。
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- 確かに。
- 坪坂
- 時間がないと自己プロデュースだけで役作りをして、それをすり合わせたり熟成させる時間も無かったですしね。
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- ただ、その時間の無さが新鮮味を与えているという可能性があるかもしれませんね。それは壱劇屋にしか出来ないところなんでしょうけど。
声
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- 今後、一緒に作品を作ってみたい人や劇団はありますか?
- 坪坂
- そうですね。会話劇はしてみたいですね。全く動かない。ありがたいことに、ナレーターの方から一緒にやりませんかと声を掛けて頂いて、お仕事を頂く事もありまして。別ベクトルの刺激じゃないですけど。
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- なるほど。
- 坪坂
- ナレーターの方って、声をもの凄く大事に扱うんですよ。一言の音を最初から構成しているんです。役者はそんなに声を重視しないですよね。だって、動いて会話して、その存在感で伝わるんで。ナレーターの方との現場で、音の緻密な組立を目の前にして。じわじわと作っていくというのがもの凄く面白くて。別の競技の人とキャッチボールしている気分です。壱劇屋でも、そのあたりの事がいつか出来たら。なかなか難しいですけど。
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- いつか機会があるでしょうね。
- 坪坂
- だから、会話劇に出てみたいです。それと、キレイなファンタジー作品に出てみたいですね。
アプローチ
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- 坪坂さんにとって、優れた俳優とは。
- 坪坂
- やっぱり、意図をすぐに汲み取れる人です。どの世界でも同じだと思うんですけど。その状況では何が求められているのか、何を選択するのが正解なのか、そこを鋭く理解出来る人は憧れます。きっと、アンテナを広く張っているんじゃないかと思います。僕は視野が狭くて、理解するのが遅れてしまうので。そのズレを何とかしたいです。
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- どうすればいいんでしょうね。
- 坪坂
- 常に何かを提示していけば変わるのかなと思います。自分のアプローチをもって。「見」の人間としては、そこを何とかしたいですね。
壱劇屋動画日記を見よう
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- 今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
- 坪坂
- 「壱劇屋って面白いらしいですよね、見たことないけど」っていう人が大多数を占めると思うんです。評判だけが先行していて、一歩こちら側に来てもらうパワーがないという事なんじゃないかと。見た事ない人に、「見に行こうかな」と思わせるような。そんなプロデュースが出来たらと思います。
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- 壱劇屋動画日記は面白いですよね。
- 坪坂
- 大丈夫ですかあれ。無気力な僕らが映ってるだけですよ。
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- 面白いですよ。こちらもダラダラ見てます。
- 坪坂
- ラジオ感覚で流してもらえれば。
宮崎産・ひのひかりと山梨産・農林48号
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- 今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。どうぞ。
- 坪坂
- ありがとうございます。開けてもいいですか。
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- もちろんです。
- 坪坂
- あ、お米や。一人暮らしにはありがたいです。