最近どうですか?
「ききはなか」
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- 今日は、宜しくお願い致します。
- 樹木
- よろしくお願いします。初めてで。インタビュー。
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- 気楽にいきましょう。ええと、樹木さん、これは「ききはなか」と読めばいいんですか?
- 樹木
- はい。樹木でききって、可愛いかなあと思って。花香も草花系だし。ただ、読みにくいって言われるんです。カタカナの方が良いんちゃうかと話してます。
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- あ、カタカナで「キキハナカ」。そっちもいいですね。
子供鉅人
2005年、代表の益山貴司、寛司兄弟を中心に結成。「子供鉅人」とは、「子供のようで鉅人、鉅人のようで子供」の略。音楽劇や会話劇など、いくつかの方法論を駆使し、世界に埋没している「物語」を発掘するフリースタイル演劇集団。路地奥のふる長屋を根城にし、演劇のダイナミズムに添いながら夢や恐怖をモチーフに、奔放に広がる幻視的イメージを舞台空間へ自由自在に紡ぎ上げる。(公式サイトより)
子供鉅人2008年10月公演「電気女夢太る」
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- 子供鉅人、なぜ入ろうと思われたんですか?
- 樹木
- 電気女の前の公演のHONEYMOONに伝わって、電気女に出てくれる人を探しているんで来ないかって。
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- なるほど。
- 樹木
- 友達からハナちゃんどうかなあってメールが来て、HONEYMOONの稽古に行ってみて。そこで、ボスに「次の公演、出てみませんか」と。
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- 益山さんが見抜いた、という感じですね。では電気女が初舞台なんですね。あの作品はもの凄く出はけのタイミングが多かったと思うんですが、苦労されたのでは。
- 樹木
- 多分、益山さんが考えてくれた上に周りの人もカバーしてくれたんだと思うんですよ。相手役も益山さんだったんで。
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- それでも本番は大変だったでしょう。
- 樹木
- 声を出すということをただひたすらしていたような気がします。本番の直前に、存在感を出すようにとかの事を言われて、ちょっと焦ってました。
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- 「電気女夢太る」。見やすい作品でしたね。すごくこう、お祭りっぽい作品でしたね。生演奏もあったし。
- 樹木
- 話の展開が交差していくのが、良く出来てるなって思いますね。セットや衣装などもビジュアルも可愛くて。確かに、
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- 最初は「どうなんだろう」ってムードの客席が、最後は盛り上がってました。
子供鉅人2008年10月公演「電気女夢太る」
公演時期:2008年10月11〜13日。会場:芸術創造館。
子供鉅人graf共催 演劇公演HONEYMOON
公演時期:2008年7月12日。会場:大阪・graf LIVING : SHOP / SHOWROOM 3F
益山貴司氏
子供鉅人代表。同劇団の代表・作演出。俳優。インタビュー記事はこちら。
2009年10月公演「IN THE BLACK」
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- さて、「IN THE BLACK」。とても面白かったです。ただ、見ていて好き嫌いがかなり別れるんだろうなと思いました。
- 樹木
- アンケートでもかなり分かれましたね。苦手な人はホントに苦手な。
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- 最後、ボケとカス(役名)がソファの上で寄り添うシーンが凄く印象的でした。あれは良く作ったなと思いました。
- 樹木
- ありがとうございます。最後のワニと戦うシーンも評判が良かったです。私も好きで。
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- あれも良かったですね。
- 樹木
- 今年の5月の「キッチン・ドライブ」でもいきなりクリオネになるシーンがあって。そういうの、好きですね。
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- 前作「IN THE BLACK」。ご自身ではいかがでしたか?
- 樹木
- カスっていう女の子の役だったんですけど、とにかく現実との距離が近いんですよ。「電気女」のハトコは空想上の人なので、何でも出来るんですけど。それをカスでは出来ないって、自分でストップを掛けていて。それですごく難しくて。
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- ええ。
- 樹木
- 公演中はずっとモヤモヤしてたんですよね。
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- モヤモヤしましたか。
- 樹木
- モヤモヤしました。
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- ところで、個人的にはピアノのシーンが良かったですね。喘息の発作から、ピアノを弾いて落ち着くっていう流れが美しかったです。
- 樹木
- そこから、皆がバラバラなシーンを輪にして踊るのが面白かったですね。あのシーンを作るのに苦労してはったように思います。
子供鉅人2009年10月公演「IN THE BLACK」
公演時期:2009年10月30日〜11月1日。会場:大阪市立芸術創造館。
2009年5月公演「キッチン・ドライブ」
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- 「キッチン・ドライブ」も凄かったですよね。面白かったです。1か月のロングランでした。
- 樹木
- 体力的にしんどかったですね。実は3か月間ぐらいやってたんですよ。
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- え?
- 樹木
- 実は本番終わった一か月後に、ビデオ撮影をしたんです。暑かったです。
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- ああ、季節的にそうでしょうね。撮影の時は、ゲストは誰だったんですか?
- 樹木
- あ、ゲストはいなかったですね。寛司くんが踊りました。
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- キッチン・ドライブのゲストといえば、イガキアキコさんが凄かったですよね。
- 樹木
- あの人は凄いですよね。
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- あの人は凄いです。あの人の、バイオリンを弾く後姿がめっちゃかっこいいですよね。
- 樹木
- あとはあふりらんぽのオニさんとピカチュウさんがすごい面白かったです。エンターテイナーだから。楽しかった。
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- 樹木さんは「サトリ」という、同棲中の女役でしたね。いかがでしたか?
- 樹木
- あの話は一幕物で、嘘みたいな事件が起こって、最後にふといなくなるという終わり方で。
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- ええ、最後に謎めいた消え方をしましたね。
- 樹木
- あの消え方を見せるために、だんだんとポコペンでのパーティーの空気に溶け込まないといけなかったんです。キッチンドライバーが来て、心を動かされて、パーティーの登場人物にならないといけない。
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- なるほど。
- 樹木
- それが出来た瞬間は何回かあったんです。一回、本番中に電話が掛かってきたんですよ。会場のポコペンに。その電話に出て、サトリの役として「今、パーティーしてるんです」って言えた時にああ、こういうことかって。
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- それは凄い体験でしたね。
- 樹木
- 期間が長いぶん、演劇との付き合いも長い時間でした。練習・本番・撮影合わせると3か月以上ポコペンでキッチンドライブの中にいましたね。
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- そう考えると、環境の力は凄いですね。
- 樹木
- 設定や装置の力は大きかったと思います。
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- それをドグマ95的映画のように見せるというのが、凄く演劇的に正しいように思えた舞台でした。
子供鉅人2009年5月公演「キッチン・ドライブ」
公演時期:2009年5月2日〜24日。会場:カフェバー・ポコペン。
樹木さんと役つくり
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- 益山さんの台本、かなり宛書きですよね。樹木さんは、宛がわれた役をどういう風に作っていくのでしょうか。
- 樹木
- ハトコの時は頭の中で(ハトコだからこういう風に喋って・・・)って感じでした。でも、サトコやカスはいっぱいいっぱいでした。何か言われても流してしまったり。
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- なるほど。
- 樹木
- 台本を何回も読んで状況を分析していくのに、いざとなると全然作れなくて。毎日色んな本を読んでイメージトレーニングしないと身につかないんだなと改めて思いました。
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- 今回はシーンも断片的で、ストーリーとして把握しやすいものではなかったから尚更でしょうね。
- 樹木
- さらに会話劇で、相手の言葉を聞いて喋るっていう。当たり前ですけど、難しかったです。全然それが出来てなくて、すごく悩みました。カスという人物を出来るだけハッキリ思い描いてやろうとしたんですけど、まだ色々ムリで。結局、自分が出来る限りカスに近づいていくようにしました。
質問 長尾 かおるさんから樹木 花香 さんへ
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- 前回インタビューさせて頂きました長尾さんから、ご質問を頂いてきております。「つまんない芝居を見た時はどうしますか?」
- 樹木
- つまんない芝居を見た時は、寝ます。というか、途中でいつも寝ちゃうんですよ。劇団四季とヨーロッパ企画は寝ませんでした。四季は衣装が可愛かったし、ヨーロッパは面白かったので。
ヨーロッパ企画
京都の劇団。現代的なセンスの会話劇を得意とする。
パキッと
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- 次は、どんな事をやりたいですか?
- 樹木
- 日々の色々な積み重ねを形にしたいです。それを本番でパキッとしたものになったらうれしいですね。舞台上で演技している時にパキッっていう感覚になったらうれしいです。
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- というのは。
- 樹木
- 今回の「IN THE BLACK」の三日目なんですけど。たとえば演劇で、「これくらいの間を取ったら笑いが起こるな」っていう感覚ってありますよね。そういう会話の予知というか、そういう間をちょっとずつ分かっていければうれしいです。
クリスマスカード三種
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- 今日はですね。お話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
- 樹木
- うわ。嬉しい。
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- どうぞ。
- 樹木
- 何だろう。(開ける)あ、かわいい。カード? むっちゃ好きです、こういうの。飛び出すやつですか?
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- そうですね。開いたまま立つようになっています。
- 樹木
- かわいー。素敵。いっとき、自分でこういう飛び出すのを作ろうとした事があって。