コーラスライン
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- ミュージカル研究会にようこそ。
- 窪木
- ミュージカル研究会?
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- 3月にミュージカルをやる予定でして、本番に向けて積極的に生活をミュージカライズしていこうという。
- 窪木
- ほう。
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- 今日のビデオは「コーラスライン」です。ご覧になったことは?
- 窪木
- いや、ないですね。「雨に唄えば」ぐらいですね。
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- (皿を出す)あ、どうぞ。
- 窪木
- あ、ありがとうございます。オフィス・ラブの方はどうですか?
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- あ、少しずつ進んでいる感じですね。
- 窪木
- ああ・・・・・・そうですか(食べる)
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- (食べる)ああ、やっぱり駄目だ、自信がない。
- 窪木
- そう?おいしいよ。
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- あ、ありがとうございます。
- 窪木
- 料理が出来るっていいなー。生活が潤うよね。
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- いや、毎日してる訳ではないですよ。
- 窪木
- しかしひたすら踊ってるね。これ。これだけ人数がいればなあ・・・・・・
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- クローン人間が作れればいけますね。
- 窪木
- それはどうなんだろう(少し笑う)
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- この前ある打ち上げで、三十年後の電游はどうなってるんだろう、みたいな話をしていてですね。
- 窪木
- 三十年後!?
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- 装置が派手という言葉ではもう追いきれないほどになっていて、十分に一回放電するんですよ。
- 窪木
- 放電システムが必要だね。
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- 科学技術が異常に発達していて、大道具もホログラムで投影出来ちゃうという。ホール入りの期間が3日程度ですむんですよ。
- 窪木
- おおー。すごいですね。
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- ダンサーも、クローン技術で複製して。窪木さんを四十人。
- 窪木
- 気持ち悪いなあ。
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- みんな動きが合ってるんですよ。
- 窪木
- 練習期間中は一人で踊ってるんだな。
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- そうでしょうね。
ミュージカル研究会
この頃、劇団衛星がアルカイックホール・オクトオリジナルミュージカルの製作をしており、インタビュアーも参加していたため発足。会員一人。
人数
電視游戲科学舘の公演は演出・装置の規模上、相当数の人員を必要とする。インタビュアーは何度か手伝いに行ったが、常に相当の人数がホールにいた。それでも人が足りない。
牡丹灯篭
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- ・・・・・・
- 窪木
- ・・・・・・黙ってしまうねえ。
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- そうですね。うーん。最近どうですか?
- 窪木
- あ、最近は四月公演の練習をしています。
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- あ、どういった稽古を。
- 窪木
- 台本の方向性を決めたりとか・・・・・・あ、先日初顔合わせしまして。
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- あ、世界一団の赤星さんもでるんですよね。
- 窪木
- はい、初めてお会いしました。今回はですね、モノクロームサーカスさんというんですが、初めてプロのダンサーさんをお招きするんですよ。もう適当に振付けしてられないな、という。さてどうしようかな、というところです。
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- ああ・・・・・・僕はそのですね、電游の雪だるま式に話が大きくなっていくところが好きなんですよ。
- 窪木
- ああ。
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- 参加してて。もう、懐かしいですよね「天つ」。
- 窪木
- 2年前か。障子の開け閉めしてたやんね。
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- はい。そうだ、つぎの「牡丹灯籠」のお勧めポイントを教えてください。
- 窪木
- そうね、プロのダンサーさんはもちろんですが、うーん、舞台上の仕掛けも今回あっと驚くようになってますよ。
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- 楽しみです。
- 窪木
- 新素材にもいくつか手を出しますしね。あと今回、会話劇色が強いですね。ほめられつつもちょっとどないやねんといわれ続けてきた所を強化して。
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- 四月かー。一ヶ月間ですよね。
- 窪木
- 本当はゴールデンウィーク前には終わる予定だったんですけど。アトコンのプロデューサーさんに、GWに京都に来ている観光客の方に観に来てもらおう、そしてアトコンの名を全国に広めようじゃないか、と言って下さって。
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- おおー。
- 窪木
- で。公演期間の初めの三日間は入場料を20%くらいオープニングセールのように割り引くんですよ。
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- 京都のお客さんを意識していますね。
- 窪木
- がんばってちょっと最初の方に来てもらって、ロングラン中には噂にのぼるように。
電視游戲科学舘 第7回公演 『牡丹灯篭』
公演時期:2003年4月18〜5月6日。会場:アートコンプレックス1928。ロングラン公演。
雪だるま式に
何度か電游に関わった経験から受けた印象。装置を始め、音響や照明の大がかりな仕掛けが関係者に明かされるごとに公演が楽しみになる。
電視游戲科学舘 第5回公演 『天つ狐乱れにぞ』
公演時期:2001年4月。会場:京都大学西部講堂
アートコンプレックス1928
- 窪木
- アトコンの二階のレストランが無くなりました。
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- マジですか!?
- 窪木
- 今日仕込み手伝いに行ったらなくなってたよー。何も言わず。
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- あっさりしてますねー。
- 窪木
- 前は店員さんとかとすれ違う時に「ご迷惑お掛けします」とか言ったりパンとか料理の横をパネル持って上がったり、仕込みの休憩中に昼ご飯食べに行ったりしてたのに。
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- じゃあ、もう結婚式がうるさいのを我慢しなくていいんですね。
- 窪木
- 水漏れも気にしなくて良くなったんだけど、残念だね。
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- 次は何が出来るんですかね。ホールとか?
- 窪木
- 一階と二階でお芝居やってますよ、みたいな。
HAND CLEANER
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- 今日は、来て下さったお礼として、窪木さんにプレゼントがあります。
- 窪木
- おお。
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- (渡す)これはなんなんですかね?
- 窪木
- え?それはプレゼントの内容が分からないということですか?
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- はい。「HAND CLEANER」って書いてあるんですけどね。
- 窪木
- え。(開ける)え?
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- 「食卓小物」として売られてたんですけどね。この銀色のフォルムには何の意味があるんでしょうね。
- 窪木
- 姿形はいい感じなんだけど何に使ったら分かんないっていうのはなんだかなぁ。
HAND CLEANER
しばらく後、手指のにおいを取る道具だという事が分かった。手に取り、せっけんのようにして水を流すと調理時についたにおいを取ることが出来る。知らないでプレゼントをしていたとは今では考えられない行動。