院生
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- 今日は宜しくお願いします。
- 大角
- は、はい。これまでもう、大分インタビューしてはるんじゃないですか?
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- あー、これまでで30人くらいかな?でも、もう一度話したい人もいるし。時間を掛けて、じっくりやっていきたいなと。
- 大角
- 話の内容って、私生活的な事も含めてですか?
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- そんなにこだわってないかな。
- 大角
- 私、修士論文のテーマが演劇教育とかのことをやってて。参考になるかなって(このサイトを)見てたら人によって色んな事があって。ほとんどお喋りですし。
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- ああ、あまりこだわってやってなかったので・・・。今回はまあ、ちょっとテーマを決めてやっていきたいと思います。例えば大角さんが最近、気になっていることとか。
- 大角
- 気になっていること?ええ・・・?気になっていること。最近は就活ばっかなんで。その事ばっかりですね。
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- そうなんだ。あ、大角さんって今何回生でした?
- 大角
- 今、M1っていって。院の1回生です。
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- じゃ、2回で卒業して・・・。
- 大角
- はい。
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- 就活始めるの早いですね。うん、早ければ早いほどいいのか・・・。
- 大角
- 何か、4月から一期生を採用しはじめるんですよ。どこでも。
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- そういう協定があるみたいですね。
- 大角
- 大きいところではそういうのの通りにやるんですが、小さい所はもう、早くて。早めに人材確保する。
hako
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- どうですか、hakoの活動は。
- 大角
- hakoね。渡辺ひろこさんが面白い。稽古にならないくらい。
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- ああ、面白いですよね。
- 大角
- 凄いですよね。役になりきるというか。台本ないことを休憩中に喋らはるんですよ。今までにないくらい、渡辺さんという存在に頼りきりになってるから。変に安心感があって余計にユルユルになって。公演まであとちょっとしかないのに。で、こないだ渡辺さんが休みになったときにいつもの空気になって。それで焦りだして。
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- ああ、そう・・・。でも、そういうhakoの芝居、好きですよ俺。
- 大角
- あ、ああ。そうですか。
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- 何見たんだっけ?一回目の・・・。
- 大角
- 家庭訪問の。私がちょっとアレな。
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- あれか。面白かったなあ。
- 大角
- その後が牛乳パッタで。
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- あれも良かったなあ。フルで癒し系ですよね。
- 大角
- ぼんちゃんが普段から癒し系なんですよね。それと肥田さんの脚本のもつムードが合っていて。それに私が乗っかったみたいな。すごくやりやすくて。
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- 東山の空気と合ってますよね。
- 大角
- ずうっと東山でしかやってないから。どこか、別の小屋でやろうかって時に、どこもうちらとは合わへんってなって。東山の西田さんからは自立しろって言われてて。
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- はいはい。
- 大角
- 頼りすぎって言われて。あと、山口さんにも人材確保でお世話になったり。
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- なるほどねー。いや、でも俺、そういう、hakoみたいなチームがあってもいいと思うけどなあ。
- 大角
- 誰かに言われたのが、草食動物の集まりみたいだって。全員、がつがつしてないから。外の団体との交流もなくって。引きこもりっていうか社交的じゃないから、逆に手助けしたくなる、みたいな。感じですかね。
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- あ、あるある。
- 大角
- 演劇してる人って優しいですよね。
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- そういう習性みたいなのがあるのかもね。というか。一つくらいそういうチームがあってもいいんじゃないかと思うけどね。hakoの芝居の良さって、そういう、素朴さとか素直さが出てるから受けがいいんじゃないかなあ。
- 大角
- 今回も、めちゃくちゃ素朴ですよ。
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- ああ、そうなんだ。
- 大角
- ラストでも何も変わらんから。劇的なシーンがひとつも無くて、肥田さんが悩んでます。
劇団hako
2003年度の演劇ビギナーズユニット(東山青少年活動センターが主催する演劇初心者のための企画)のメンバーで結成。メンバーは6名。演出・肥田氏による、日常の空気がぼんやりと舞台上に浮く作品。
ぼんちゃん
劇団hakoのメンバー、小田宮さんの事。
東山
東山青少年活動センター。
肥田さん
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- これから、hakoはどうなっていくんでしょうか。年に一回のペースでしたっけ、今は。
- 大角
- 今は・・・そうですね。年に一回ですね。色々な事情があって、来年度で一回締め切るって話してて。その時にもう一度みんなで話しあおうってなってて。
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- うん。
- 大角
- もしかしたら来年が最後になるかもっていうんで、4・9・3月に公演するってなってるんですけど。肥田さんが「脚本書ける気がしない」って言ってるんで、9月は無いかもしれない。
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- あー、頑張ってるんですね。
- 大角
- 頑張ってますね。もう、どんどん肥田さんがやつれていくから。
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- 9月かー。楽しみですよ。
- 大角
- それまでには、何とか。
オーディション
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- 大角さんって、どんな経緯で芝居を始められたんですか?
- 大角
- 私ね、変ですよ多分。えと、まず中学生の頃にオーディション一杯受けてて。プロダクション経由の劇団に入ろうってしたら親に止められて。高いし。高校入って、それでも続けたいって言うんだったら考えてあげるから中学生の間はやめてって。でもオーディション受けるのが趣味になってて。映画のも歌のも受けて。高校入って二年間養成所入って。でも、何かしっくり来なかったのと、その、2年いるくせに進級とかもなくて。で、大学入って1・2回生と授業だったり遊びだったりで一杯一杯で、3回生になってまた芝居をやりたくなって。
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- うん。
- 大角
- 3つくらい上の先輩がビギナーズユニットに入ってて。で、そのつながりで。しばらく、大阪の養成所と同時でやってました。
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- そんなことやってたんだ。養成所とか。知らなかった。どんなんだったんですか?大学時代のは。
- 大角
- 何かちょっと、新劇の人達が教えてる所で。喋り方が古いって言うか、やり方が古いっていうか。合わなかったんですよ。一年目二年目の先生はまだ理解があって違うことをしても逆に喜んでくれたんですけど、今年の先生は人と違うことをすると怒るんですよ。
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- ああ・・・。
- 大角
- 「他の人の注意を聞いていなかったのかお前は」って。でも、そんな人と同じふうには出来ませんって、私は私のやり方でやりたいんですって言ったら嫌われたみたいで。
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- うーん。
- 大角
- 試されてたのかもしれないけど。ちょっと・・・。今はhakoでやってます。
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- そんなの全然知らなかった。
- 大角
- いやいやいや・・・。
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- そういう人が、hakoにいるって面白いなあ。
肥田さん
hakoの作・演出家。
ビギナーズユニット
東山青少年活動センターが毎年主催する演劇初心者のための企画。
チーム
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- 就職して、仕事に余裕が出来たりしたら、またお芝居したいとか思いますか?
- 大角
- うん、多分したくなると思いますよ。今まで、二年間ぐらい芝居をしていなくても済んでいた時期はあったんですけど。二年ですね。
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- そうか・・・。hakoに限らず、色んな所に出たいとか?
- 大角
- そう、出たいですね。hakoだけじゃなくて。でも、hakoも肥田さんがいる限り続くと思いますよ。ぼんちゃんも何だかんだでやると思いますし。私も、哲平くんも何だかんだで。
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- いいチームになってますよね。20年とか30年とかも続いてくれてたらいいなと思いますね。
- 大角
- そんな(笑う)
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- 小劇場自体ね。
- 大角
- あー。どうなんですかね。
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- hakoももちろん。
- 大角
- どうやろうなあ・・・。
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- 50代のメンバーのhakoがあったら、それは見たいなと。
- 大角
- 4・50かあ。逆に、それぐらいになってから集まってみたいですね。
哲平くん
劇団hako所属、平井哲平氏。
コップ
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- 今日は、来てくださってありがとうございます。そのお礼として、プレゼントがあります。
- 大角
- ええそんなー。私何も・・・。これ、開けていいですか?
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- どうぞどうぞ。
- 大角
- あ、割れ物だ。コップ?あ、可愛い。わー、凄い。
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- 一応、セットで。
- 大角
- 私、この間こういう大きいカップ買おうかなと思ってたんですよ。
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- まじすか。
- 大角
- 全部入るじゃないですか。スープとか味噌汁とか。
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- 良かった、喜んでいただけて。
- 大角
- わーい。誕生日でもないのに誕生日の気分です。