唐仁くん
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- 唐仁原さんから、質問をお預かりしているんですが。
- 真野
- 私に?
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- はい。今回、夫婦役で出演されるそうですが、それに関してだと思います。「どこまで許されますか?」
- 真野
- 何だそれ(笑う)。でも、唐仁君はすごく好きなんですよ。だから、「どこまででも」って。
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- あ、お伝えしておきます。
- 真野
- 前のオムニバス公演でも夫婦役していたんです。年の差はあるんですけど、唐仁くんは落ち着きがあって。だから、多分モテるんです女の人に。分かんないんですけど、唐仁くんを知らない私の周りの人が中野劇団を見て彼を好きになって。評価を周りから聞くと自分の中でもさらに評価が上がって(笑う)。
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- なるほど。
尊敬
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- 真野さんは、お芝居を始めたのはいつからだったんでしょうか。
- 真野
- 大学に入ってからです。元々観るのが好きで、でも高校生の時とか、演劇ってちょっとというのがあって隠していて。テニス部に入ってました。大学に入って、学校から一番近い京大のに入って。
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- 今に至ると。では、今までやっていて楽しかった舞台はなんでしょうか。
- 真野
- ほとんど楽しかったけど、やっぱり尊敬している役者さんと芝居出来るのが楽しくって。だからお話を頂いた時も、誰が出ますか?と聞く事が多いです。魅力的な人が出ていると、それは是が非でも、となりますね。
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- なるほど。
- 真野
- 尊敬している人と芝居できた時はとても楽しいですね。
「vibes」
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- 最近ご覧になったお芝居で、印象的なものはありましたか。
- 真野
- 何を見たかな。芸術センターで、「vibes」を観ましたね。
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- ああ、藤原さんが出てた。芸セン2007の。あれ、広かったですよね。
- 真野
- 広い?
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- あ、空間が。芸センの一階が、黒幕を垂らして背の高いパネルを置いただけでものすごく広く感じられたんですよ。
- 真野
- ああ、そうです。
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- 面白かったですね。
- 真野
- そうですね。周りでは、難しいという声が圧倒的だったですけど。
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- 途中寝るかもなとか思ってたんですが、途中から緊張感が上がってきて、眠気が吹き飛びましたね。何だか、やりたい事が出来ていたという感じでした。
- 真野
- 良かった。でも、それくらいかな、最近で見に行ったのは。
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- あんまりご覧にならないんですね。
- 真野
- そうなんですよ。昔は四季とか、大きなところが好きで良く行ってたんですが。
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- 真野さんの場合、劇場に足を運ぶきっかけとなるのは、何ですか?
- 真野
- 誰かが出ているから、で見に行く事はありますね。何も関係ないのに行って、それで面白かったのは中野劇団がそうですね。
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- あ、中野劇団。私も「楽屋ちゃん」のチラシが目立っていたので行ってみたらものすごく面白かったのでびっくりしましたね。こういう人達がいるのか、とか。
- 真野
- うん。
dots「vibes」
公演時期:2007年8月。会場:京都芸術センター。
藤原大介氏
俳優。演出家。劇団飛び道具。
筒井加寿子氏
女優。
中野劇団第4回公演『楽屋ちゃん』
初演公演時期:2005年12月9〜11日。会場:アトリエ劇研。
ポリシー
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- 役者の仕事について。役者が稽古場でやる作業で、演出とのイメージのすり合わせが一番難しいと思うんです。作品のイメージなんて、具体的なステージと抽象的なステージが絡まっていて、完璧に役者・演出家間で共有するのが難しいんじゃないかと。
- 真野
- でも、多分そこが一番楽しい作業かな、と思う。ぶつかり合いの繰り返しというか、私はなるべく、演出に言われるそのままを表現したいです。私は、そっちなんです。自分で感じたイメージを再現するんじゃなくて、どれだけ演出家が言っているものに近づけるかが私の作業だと思っています。もちろん、役者によって持っているポリシーは違っていて良いと思っているんですけど。
息の長い役者さん
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- 真野さんは、今後どんな感じで攻めていかれますか。
- 真野
- うん、これあんまり褒められた事がないんですけど。それでも、ずっと変えていない目標で。続けたいです。
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- 続ける。
- 真野
- 息の長い役者さんになりたいから。続けていく事以外に目標を向けると、続けていく事が不可能になる場合がある、と思っていて。私は、同じ考えの人だけしかその世界にいないというのは、あんまりどうかと思っているんですね。色んな考えの人がいるべきだと思っています。
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- いや、私は、これからどんどん、そういう人が出てくるんじゃないかと思っています。京都のみならず。中野劇団とかベトナムとか、そういう感じですしね。
- 真野
- うん。何か、やり方はそれぞれでいいと思うんですよ。でも、私の芝居に対する愛情は強いと思うので。
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- それは、どういう。
- 真野
- 私、記憶のある時からお芝居が好きだったんです。
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- 記憶がある時から。
- 真野
- 多分、3・4歳だったと思うんですけど。祖母や母が劇場通いをするような人達で、その頃から好きだったんですね。何らかの形で関わっていたんですね。
FIXIN Village (ボルドー 2005年)
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- 今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
- 真野
- えー。
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- どうぞ。
- 真野
- うわあ。(開ける)ありがとうございます。
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- いえいえ。
- 真野
- これは、何ですか。
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- ワインです。
- 真野
- 白?
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- 赤ですね。
- 真野
- あ、ホントだ。ありがとうございます。飲みます、今晩。