TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」
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- 今日はどうぞ、よろしくお願いします。永津さんは最近、いかがお過ごしでしょうか。
- 永津
- 最近は「IN HER THIRTIES」の稽古です。一人の女性の30歳から39歳を10人で演じるんです。2チームに分かれるんですが、それぞれ別の俳優が演じるので、年毎に全然違う人なんですよ。でも、同じ一人の女性。しかも今回は俳優ばかりという訳じゃなくてダンサーさんや音楽関係の人、演劇が初めての人もいるんです。
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- 面白いですよね。実はわたし、去年の「IN HER TWENTIES」 を見ておりまして。もしかして、あの続きなのかな。
- 永津
- 私も見ました。面白かったですよね。あの作品は恋愛が中心にあったと思うんですけど、今回は仕事や自分の人生を考える、そんな作品になると思います。実は「麗らか」と「華やか」でストーリーが違うんです。
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- えっ、そうなんですか。
- 永津
- 大きな分岐点があって、別の道を選んでいたらどうなっていたのか。そういう面白さもあるので、是非2チームとも見てもらいたいですね。
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- 意気込みを教えてください。
- 永津
- この所女性が多い稽古場が続いていたんですが、一人の女性を十人でやるのは初めてで。その中のエピソードも、どこか出演者の人生が反映されているんですね。
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- もしかしたら、永津さんの人生も?
- 永津
- 結構、出ているんじゃないかと思います(笑う)。間違いなく、誰かの人生が上演時間にはあって、そのどれかが心には残ると思います。大事に受け止められるような、そんな作品が作れたら嬉しいです。
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- とても楽しみです。
Aripe
女性だけの演劇ユニットAripe。当時としては珍しい、食事もできるカフェ公演を積極的に行う。
ブルーシャトル
劇団ひまわりのプロダクション部門「ブルーシャトル」です。俳優・タレントのマネージメントや育成と、舞台のプロデュース公演を手がける会社です。(公式twitterより)
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER TWENTIES」
公演時期:2014/3/27~31。会場:in→dependent theatre 2nd。
TOKYO PLAYERS COLLECTION「IN HER THIRTIES」
公演時期:2013/1/31~2/3(大阪)、2013/2/7~2/11(東京)。会場:芸術創造館(大阪)、王子小劇場(東京)。
あれから
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- 永津さんがお芝居を始めたのはどんな経緯があったのでしょうか。
- 永津
- まず、中学の時に演劇部の友達と仲良くなって。それから高校演劇まで続けてました。大学に入ってからは2年ほど辞めていたですが、短大の友達が就職していくのをキッカケに、私も自分の方向性を決めないといけない。そこで劇団ひまわりに入って、今に続いています。
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- ありがとうございます。演劇を始めた初期で、転機になった作品があれば教えてください。
- 永津
- 演技集中コースの卒業公演で、「パレード旅団」をやったんです。ダブルキャストでやったんですけど、それが私の中ではいい体験をさせて頂いたなと思います。研究生の最後に一致団結して一つの作品を作る。今となっては有り難い経験だと思うのですが、当時は「それは甘えなんじゃないか」と当時はしていたんです。「全員で力を合わせる」という事が。
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- とてもよく分かります。皆で力を合わせる。そう、難しいですよね。
- 永津
- 研究生の時はそれが出来なくて。結構、個人主義というか、そんなスタンスでいたので。
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- そうそう、他人に任せるのが苦手で、結局自分でやった方が早い、とかね。
- 永津
- でもその公演の最後に、「これが全員でやる」って事なんだって実感があって。今も同じ事をしている。あの時に経験しておいて本当に良かったです。
「グッド・バイ」
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- さて、メイシアタープロデュース SHOW劇場VOL.8「グッド・バイ」。とても面白かったです。
- 永津
- ありがとうございます。
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- 永津さんは女性編集者の役でしたね。主人公の作家と不倫関係にありながら、その作家の奥さんとも対話するという微妙な関係が見事でした。あの舞台、もうほぼ全ての役が好きになれなかったです。それは何故かというと、クライマックスになるまで人物の本音が全然分からなくて。特に永津さん演じる「太田静子」がそうでしたね。最終的には作家の子を妊娠するという事で自分のエゴを守るみたいな。
- 永津
- あの作品については、多分そうなると思います。出来ているかどうかは分からないんですけど。普段隠している見せたくないエゴ、隠している事すら忘れている部分を見せるという稽古をしていたので・・・
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- それは凄い稽古ですね。
- 永津
- 辛かったです(笑う)だから好きになれないと言われるのは成功だったかもしれませんね。
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- いや、結構な人数が好きになれなかったですね。でも段違いに嫌だったのはあの変な飲み会のシーンですね。全員が全員、嘘でごまかしてきたのに耐え切れない状況のはずなのに、そこへきてさらにごまかそうとしている。それも暗黙の了解で。
- 永津
- あそこは凄く評判がいいですね(笑う)。
メイシアタープロデュース SHOW劇場VOL.8「グッド・バイ」
公演時期:2014/3/6〜9。会場:吹田市文化会館 メイシアター 小ホール。
バ/ラ/ン/ス
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- 永津さんにとって、いい演技とは何ですか?
- 永津
- 何やろなあ・・・毎年コロコロ変わるんですけど、最近思うのは、「舞台の上で生きる」ってよく言いますよね。それが出来るのがいい俳優なんだなと。それが一つの目指す所です。その役でいながら、どれだけ素の状態になれるか。それがきっと大事で、稽古場でそれがすぐ出来てしまう人もいるんですよね。すっと、役の身体に入れるのがいい演技者だと思います。
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- 具体的にはどんな方が?
- 永津
- そうですね、劇団赤鬼 の橋爪末萌里ちゃんが自然体で、それでいてしっかりと周囲も見ていたりするんですよ。
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- ご自身が「舞台の上で生きる」にはどんな事が必要なのでしょうか。
- 永津
- もうちょっと、楽でいる事が大事なのかなと「グッド・バイ」の時に思いました。集中しようとして緊張感が強くなりすぎたり、周囲に敏感になろうとしていたら失敗したり成功したり。その塩梅・バランスを自分で早く見つけたいですね。
劇団赤鬼
1995年に旗揚げ。クチコミを中心に動員を爆発的に伸ばしたことで関西演劇界に一気にその名を知らしめた。 結成後わずか3年目で当初250人の動員を3000人まで伸ばした実績を持ち、2002年冬ツアーではついに8000人を突破。(公式サイトより)
質問 Q本 かよさんから 永津 真奈さんへ
Aripe!
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- いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか?
- 永津
- そうですね。私ちょっと声が弱くて。「グッド・バイ」での岡田あがさちゃんみたいにがんがん叫ぶような演技が、例えば一ヶ月のロングランの公演でも出来るようになりたいです。
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- 今後、一緒に作品を作りたい人や劇団はありますか?
- 永津
- ナイロン100℃さんが好きなので、いつか出演させて頂ければ嬉しいです。それと、20代の方たちの若い劇団ですね。この間石原正一ショー で共演した渡辺綾子さんのイッパイアンテナ 、とか。
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- そんな中での永津さん。いつか見たいですね。
- 永津
- それと、年内か、来年上半期にはAripeのツアーが出来たら良いな
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- そう、永津さんはAripeのリーダーなんですよね。実は拝見した事は無いんですが。見たかったです、去年の「人の気も知らないで」。どんな作品なんでしょうか。
- 永津
- 女性三人の会話から始まり、色々と予測できない障害が発生して。お互いを庇いながらも無理が生じてきて・・・横山拓也さんの脚本演出で、ちょっと社会派な感じなんですよね。
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- そうなんですね!あの可愛いチラシからは想像出来ない。
- 永津
- そうですよね(笑う)。
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- 機会があったら是非参ります。
- 永津
- Aripeは女性による女性だけの演劇ユニットという事で旗揚げしたんです。当時としては珍しく、カフェやギャラリーなどの劇場にこだわらない場所での公演が出来ないか、という試みをしてきています。時期は分からないんですが、意外なかたちでお目にかけられるかも。
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- 今から楽しみです。
演劇人、石原正一を参照。
イッパイアンテナ
同志社大学の学生劇団「同志社小劇場」のOBを中心として、2007年11月に旗揚げされた演劇団体。 主な演目はコメディとコント。 劇場を気持ちよく走り抜けるライブ空間にすべく日夜活動している。(公式サイトより)
Next!
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- 今後、どんな感じで攻めていかれますか?女優としても人間としても。
- 永津
- 小劇場に出だしたのは比較的最近の事で、いまは辞めようとか全然思っていなくて。もうちょっと上を目指すように続けたいと思います。
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- 上を狙うという事ですね。
- 永津
- そうですね。この歳になると同じ年代の方々が離れていってしまう事も多くなるので、私はもうちょっと若ぶろうかなと思っています。
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- 永津さんのそういう姿に、勇気付けられると思います。
バルサミコ酢
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- 今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持ってまいりました。
- 永津
- わあ、何でしょう。ありがとうございます。
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- 大したものではないのですが。
- 永津
- (開ける)あ、オシャレ。
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- ワインビネガーです。塩気とコクが強いものです。ドレッシングに良いと思います。
- 永津
- サラダとかに?楽しみです。ありがとうございます。