トリコ・A
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- 今日は宜しくお願いします。
- 森上
- お願いします。
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- 最近は、トリコ・Aの東京公演が終わり。
- 森上
- そうですね。今日も名古屋公演の稽古があったんですが。
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- いかがでしたか。東京は。
- 森上
- 東京公演ですか。
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- 言える範囲で結構です。
- 森上
- 結果的には、大賞が貰えたんで良かったですね。初東京。個人的にはすごい、笑ってくれるお客さんが多かったですね。東京は。
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- 意図しないポイントでですか。
- 森上
- そうですね、お客さん全シーン笑ってましたね。演出含め役者が皆驚いてましたね。
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- 興味深いですね。それは。
- 森上
- そうですね。何なんですかね。
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- トリコ・Aは一応、何か、幻想的な感じなのかなと思っているんですが。
- 森上
- 山口さんはいつもより分かり易くしたいといってましたけど。僕は過去の作品を見た事が無いので比較できないんですが。
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- 会話劇主体、だったんですね。
- 森上
- そうですね、場面転換がほぼ無しでやったりとか。
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- 山口さんの作品は、溶暗の中で転換したりとかが多かったようですが。
- 森上
- 名古屋公演のは今、書き直してはるみたいですけどね。
トリコ・A
山口茜氏による演劇上演団体。
方向
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- このところは、いかがですか。最近。
- 森上
- 人生に迷ってますね。色々と。転機みたいのを考えて。将来の展望が見えてきたり。
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- 今後は、俳優としてどんな方向で。
- 森上
- どうしたらいいですかね。何したら面白そうですか? 色々やってみて、これはダメかなとか思っても実際やってみたら面白かったという事もあって。
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- オースティンパワーズとかやったらいいんじゃないですかね。
- 森上
- 主役ですか?
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- うん、主役以外大体ギャルしか出てこない。
- 森上
- なるほど。バカ騒ぎの。いいですね。
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- まあ、今思いつきで喋ってるだけなんですけどね。
- 森上
- 大体そうだと思ってました。やりたいですね。面白ければ。
寮食
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- 最近は、ケッペキはどうなってるんですか?あ、辞めたんだっけ。
- 森上
- 辞めて一年ですね。今どうなってるんでしょうね。・・・部室に行ってもあまりいい顔されないので。
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- あ、そうなんですか。
- 森上
- 被害妄想かもしれないけど。あ、これはもう行かない方がいいなと。子離れしなあかんなと。公演を観に行くのは行くんですけど。
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- ケッペキか。
- 森上
- どうなっていくんでしょうね。
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- 何とでもするでしょうね、きっと。
- 森上
- そうですね。吉田寮も使えなくなりますしね。
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- あ、そうなんですか?公演場所として?
- 森上
- 地震が来たらまず崩れるだろうという事になったらしくて。
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- まじっすか。
- 森上
- ブンピカもあれですしね。
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- うん。寮食がなあ。様々な公演がありましたね。サンセット企画とか。
- 森上
- ありましたね。ヨーロッパもやってましたね。
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- ありましたね。
- 森上
- 何回もあそこでやってましたね。SHOWDOWNとか。最近ではあそこで公演やるってあまり聞かないでしょう。
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- だからか。
- 森上
- A号館もないですし。
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- 鍵がかかっちゃいましたからね。
- 森上
- 入り口にすら鍵が掛かっちゃいましたしね。
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- うん。
- 森上
- 最悪ですね。
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- 最悪か(笑う)。我々が恵まれ過ぎていたんですよ。大阪とか、お金を払って稽古場を借りてるんですから。
- 森上
- そうなんですよね。信じられないですよね。東京とか、稽古場代に月何万も掛かるらしいですよ。びっくりしますね。
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- 凄いよなあ。芸センとか、青少年活動センターとか、もっと丁寧に使って行かなくてはならないですね。
劇団ケッペキ
劇団鞠小路、VOL.0を経て、1993年に京都大学学生部公認サークル・総合芸術集団潔癖青年文化団として結成。1995年、劇団ケッペキと改称。現在、京都大学唯一の公認劇団。(公式サイトより)
吉田寮
吉田寮
京都大学吉田寮。食堂として使用されていた建物があり、そこで様々なイベントが行われていた。当記事の書かれた時期、吉田寮食堂は老朽化のため使用できない状態であった。
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。 「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。本公演では、代表・上田誠の作・演出による、ある一定のシチュエーションにおける群像劇を数多く上演。(公式サイトより)
SHOWDOWN
元ニットキャップシアターのナツメクニオを中心し、2001年5月に旗揚げ。既成の劇団という枠にとらわれず、いろいろな物を貪欲に吸収しながら、「頭のいらないエンターティメント」をテーマに大衆娯楽の王道を追及する。(公式サイトより)
京都芸術センター
京都市の中心部にある芸術振興の拠点施設。元明倫小学校であった建物を再利用するかたちで設立された。ここの上演スペースでも毎週のように公演が行われている。
ベトナム
- 森上
- こないだ、「ベトナムからの笑い声」が団員募集してましたね。
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- うん。
- 森上
- 応募しようかと思って。気がついたら終ってたんですよ。
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- いや、行くべきだったよ!
- 森上
- で、丸井さんの日記見たら、『応募者ゼロ』と書いてあって。
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- あー。
- 森上
- そこで応募してたら、「1人、俺だけだ・・・」みたいなプレッシャーを感じてましたねきっと。で、しなくて良かったとかしなくても良かったのかとか・・・。
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- いや、森上君なら即断でしょう。
- 森上
- いやー。・・・出たいですね。好きですね、ベトナム。
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- あんだけ丁寧に作っていって、作品自体とは関係ないけど皆社会人っていうのは、カッコイイですね。やっぱりね、凄いんですよ、ベトナムは。
- 森上
- そうですね。
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- 雑誌とかにもちゃんと載ってたりするんだけど、そこまで露出しないとことか。笑いだけに特化してさ。
- 森上
- 観た時は衝撃でしたね。初めてでしたよ、笑いで涙が飛んだのは。「ぴゅっ」って。
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- そうなんですか。
- 森上
- びっくりしました。『マンガ道』とか。笑った瞬間に。涙腺がおかしくなって。
「ベトナムからの笑い声」
丸井重樹氏を代表とする劇団。手段としての笑いではなく、目的としての笑いを追及する。
ニット
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- そういえば、ニットキャップシアターにも森上さんは出演されておりましたね。
- 森上
- ありがたいですね。1年前ですね。
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- 若干、昔になりますね。
- 森上
- 面白かったですね。だいぶ、勉強させて頂きましたね。また、出たいですね。
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- キャラクターが俳優に食われた感じでしたね。何か、こう、演出から指示がない状態で、どんどん、自分から新しい事をしていったと聞いてますが。
- 森上
- 何も考えて来ないんですよね。だからその場でやらんとしゃあないと。必死でしたね、あの時は。面白くなかったりすると、露骨に出番が減って行ったりするんですよ。これは怖いと思って。常に安心できなかったですね。ごまさんを喜ばせるために。
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- そういう話を聞いて、やっぱり森上君は凄い人なんだと思って。
- 森上
- 自由にさせてくれたんですね。
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- もっと、森上君の舞台での姿を見たいですね。
- 森上
- 出たいですね、もっと。オファーさえあれば、いくらでも。
ニットキャップシアター
1999年、劇作家・演出家・俳優のごまのはえを代表として旗揚げ。以降、京都を拠点に、全国で大小40回近くの公演を重ねる。ごまのはえが独自の幸福観に基づいて描くストーリー性のある戯曲を、個性的な役者たちが体当たりで演じる作品を上演している。ベタでドタバタなコメディから、シュールでシニカルな悲劇まで非常に幅広い作風が人気だが、総じてポップでシュールで漫画的。(公式サイトより)
コロコロゲームボード
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- 今日はですね。お話を伺わせていただいたお礼にプレゼントがありまして。
- 森上
- あっ。
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- どうぞ(渡す)。
- 森上
- あんまり大した事言ってないですけど。
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- いえいえ、大丈夫です。
- 森上
- 『Playing』・・・?ゲームですか?
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- どうぞ、お試し下さい。
- 森上
- あー。何か、イラッとするやつですね?ちょっと(やってみる)あ。・・・あー。この数字は何ですか?
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- さあ。
- 森上
- ありがとうございます。
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- いえいえ。多分、その数字は、複数人で遊んで、点数として競うものだと思います。
- 森上
- ああ、ここで落ちたらお前2点だぜ、とかいう。いいですね、こういうの好きですね。