交換ノート企画(宴)
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- 今日はどうぞ、よろしくお願い致します。最近はいかがでしょうか?
- 西
- あ、最近はピンク地底人 の稽古が始まりまして。あとは、何色何番 さんと十中連合 さんとの合同企画が動き出しました。
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- あ、聞きました。凄く楽しみです。
- 西
- 僕も楽しみで・・・。
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- 台本を交換してやるんですよね。今から楽しみです。
Will Be SHOCK Entrance Gate
京都で活動している不思議チーム。劇団。西真人(脳浮遊茶之助)、田中浩之が所属。
ピンク地底人
京都の地下は墨染に生まれた貧乏な三兄弟。日々の孤独と戦うため、ときおり地上にあらわれては演劇活動をしている。夢は関西一円を征服することと、自分たちを捨てた母への復讐。最近は仲間も増え、京都を中心に大阪にも出没中。(公式サイトより)
何色何番
京都の片隅にてお芝居の活動をしています。(主に京都市内の北側にて)たかつかな と 村井春也。(むらいはるな)の二人で構成されています。よく「女の子らしい芝居だ」と評されるのですが、二人とも女の子なのでそりゃあそうだろうなと思います。等身大の生活(外世界)と自分(内世界)を、基本的に地味に、時々派手に創り上げます。毎公演ごとに色(テーマ)を決めて企画を練り、御馴染さんやその色に合った方を招いて、ユニット形式で公演を打っています。年に2回程の公演を心がけています。(公式サイトより)
十中連合
2009年大谷大学演劇部劇団蒲団座を母体に旗揚げ。京都を中心に現在5名で活動中。渡邉のSF(少し不思議)な脚本を元に、悲しいことも楽しいことも全て「茶番劇」に作り変えてしまう。(公式サイトより)
「演劇やるから」仕方なく
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- 西さんは、Will Be SHOCK Entrance Gateの代表なんですよね。その、どのようなところから演劇を始められたのかを伺いたいのですが。
- 西
- 僕は、小学校の頃から落ち着きが無くて浮いていて。でも、教科書の音読するのを褒められたんですよ。
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- なるほど。
- 西
- あと子供の頃から特撮オタクだったんんですが、なにか特撮に近いクラブ活動はないかと親に聞いたら演劇というものがあると教えてもらって。小学校高校と演劇部に入って、大学で立命館芸術劇場に入りました。それから5回生で卒業するまで、まあ色んな人が卒業とともにやめていったんですよね。凄く面白い、優秀な人たちだったのに辞めて就職していくんですよ。
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- ええ。
- 西
- もやもやしつつ僕も辞めて就職したんですけど。8ヶ月程会社員でした。しんどくなって辞めるときに「何故だ!」と聞かれて、仕方なく「演劇やるから」と言っちゃったので、今も続けています。
質問 堀川 炎さんから 西 真人さんへ
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- 前回インタビューさせて頂きました、世田谷シルクの堀川炎さんから質問を頂いて来ております。ええと、実は堀川さんには西さんについて、以下のようにご紹介しました。すなわち、優秀な演出家であり俳優で、強度のある下ネタを作品に多用する作家であると。堀川さんからの質問です。「下ネタがない芝居を作る気はありますか?」
- 西
- それは自分にとっては、ずっと考えていかなければならない問題です。今回は下ネタ無しで行こうと思っても、結局は入っている事が多いです。僕は、「下ネタで笑いを取る事はかっこ悪い、安易だ」という事をカッコ付けて言う奴の事が身震いするほど嫌いだからです。
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- 分かります。
- 西
- 僕も笑いの事はあまり分かっていないけど、お前に下ネタの何が分かるんだ、って。
泣ける下ネタ
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- 結局下ネタが入るというのは、失敗ではないのですか?
- 西
- 前回公演の「キャプテンクトゥルー年代記」 では、最初はナシで行こうとしていたんです。でも、途中からすごく遣る瀬無い気分になってきて。結局は「泣ける下ネタ」を目指していました。
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- 泣ける下ネタ! 最高じゃないですか。
- 西
- 下ネタには、まだまだ可能性があると思うんです。
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- WillBeの作品「猫型ロボット」 を拝見したんですが、よく西さんが舞台上でオナニーシーンを見せていましたよね。TENGAを使った。もちろんギャグとして、笑い易いようにして。男性の内向きの性欲が強烈に切り出されていたように思います。西さんにとって、下ネタはどのような存在であって欲しいのでしょうか。
- 西
- 人間性を極端に表現する有効な方法だと思っています。僕はここまでさらけ出しました、もう丸腰です、かかって来なさい、そう叫ぶような表現です。
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- 「猫型ロボット」では、西さんはTENGAをご自身の周囲に並べて叫んでいましたね。お尻を出しながら。当然、露出狂的な快楽とは違うと思いますが、では、舞台上で精神的にも肉体的にも裸になる事についてはどのように思われますか?
- 西
- 実は、ちょっと性描写は苦手なんですよ。
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- ええっ。
- 西
- 今は分からないですが、客席から見ていて、舞台の上の人が裸になると凄く生々しくて、直接的で、引くと思います。それは、僕の中に性描写についての文法がないからなんですが、「本当に?」って思っちゃうんですよね。
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- というと。
- 西
- それが本当に人間なんだろうか、って思うんです。セックスは人間性からは独立した現象なんじゃないか。アプローチとしての下ネタの方が、人間性を表現するのに適切ではないだろうか、って。
Will Be SHOCK Entrance Gate「さらば彼女の愛した海底都市 或いはキャプテンクトゥルー年代記」
公演時期:2011/2/12〜14。会場:京都市東山青少年活動センター創造活動室。
Will Be SHOCK Entrance Gate 3rd OPEN「猫型ロボット〜青いベストフレンドの伝言〜」
公演時期:2009/6/12〜14。会場:人間座スタジオ。
質問 山本 大樹さんから 西 真人さんへ
えっちな事は、いけないことじゃなくて
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- さて、何色何番の前回公演「不可解な国のアリス」 大変面白かったです。西さんは脚本でしたね。あれはどういう流れで企画されたのですか?
- 西
- たかつさんとは、僕がWillBeの第二回公演の時に色々アドバイスをしてもらったんですよ。上演が近いのにしっちゃかめっちゃかだった作品に、「こうした方がいいよ」とかアドバイスをして下さって。それから親しくさせて頂いています。それから、何か一緒にやりたいねって。
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- なるほど。あの作品では完結はありませんでしたが、元はどのような。
- 西
- 僕がリツゲイでやった作品なんですが、元は3時間くらいあったんですよ。結末も、主人公が殺人を認めて、でもそれは彼の世界と幻想の住人達全てを守る為の決断だったという少年ジャンプ的なものでした。
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- 西さん演じる主人公は美を愛する系の絵描きロリコンでしたが、ご自身もロリコンなんですか?
- 西
- それはどうなんでしょうね・・・ロリ系も、熟女も好きです。
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- 私はエロ漫画が好きなのですが、実はユニークな作風の作家により魅力を覚えるんですよ。ロリ系だと「うさくん」とか、「ゴージャス宝田」とか。
- 西
- ゴージャス宝田先生ですか! 僕も大好きです。
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- いいですよね。
- 西
- ゴージャス先生はどこかのインタビューで、「自分は12歳の少女の肉体精神の不安定さを描きたいんだ」みたいな事を言われていたんです。それをエロ漫画という、世間的には評価されない世界で頑張ってるのかと思うと、僕らも狭い範囲で芝居をしていて不安になる事も多いですが、その度にゴージャス先生の事を思い出して頑張っています。
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- そうそう。「キャノン先生トばし過ぎ!」の作中で、主人公の売れないエロ漫画アシスタント・ルンペン貧太が「エロ漫画家になるのが夢だった」と言った時、が海乃みるく先生が「嘘ぉ!?」って言ったじゃないですか。あのシーンが好きなんですよね。
- 西
- あそこはいいですよね。ラストで作品を仕上げる見開きのコマも燃えました。「えっちな事は、いけないことじゃなくて、隠してはいるけどとても大切な事だって。
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- 言葉では全て説明されないんですけど、絵から伝わる表現でしたよね、あれは。
何色何番 色色(イロイロ)企画『不可解な国のアリス』
公演時期:2011/9/17〜19。会場:アトリエ劇研。
どこかに伸びて行きたい
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- 今後、どんな感じで攻めていかれますか?
- 西
- 下ネタを極めて行きたい気持ちもあり、新しい何かをしたという気持ちもあり。そうですね、新しいとっかかりを探していかないとあかんのだろうなと思います。
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- 新しい何か。今、何か見えていますか?
- 西
- 自分が今まで、何をしていたのかを客観的に捉え直そうという気持ちがあります。下ネタだけだとしたら、やるにせよやらないにせよ、もっと価値のあるものを作っていかなければならないと思います。
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- 方向性。
- 西
- もうちょっと演劇のことを好きになってみようと。今まで僕は、どんくさいオタクであっても演劇人としてのプライドは持たないように心がけてきました。でも、この間何色何番さんに参加させて頂いて、芝居をする事についての興味と言うか、執着というか、誇りというのがようやく人並に付いて来ました。とりあえず、どこかに伸びて行きたいなと思っています。
ピンクのウィッグ
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- 今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。エネマグラか、オナニーホール「俺の妹がこんなに締め付ける訳がない」かで迷っていましたが、結局これにしました。
- 西
- あ、ありがとうございます。開けても大丈夫ですか?
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- どうぞ。
- 西
- (開ける)これは。
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- ウィッグです。
- 西
- ありがとうございます。僕は、ピンク色のキャラクターが大好きなので。被っていいですか?
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- もちろんです。