演劇人にインタビュー 頭を下げれば大丈夫
一つ前の記事
次の記事
同じカンパニー
大崎 けんじ(イッパイアンテナ)
山本 大樹(イッパイアンテナ)
阿部 潤(イッパイアンテナ)
村松 敬介(イッパイアンテナ)
小嶋 海平(イッパイアンテナ)
大崎 けんじ(イッパイアンテナ)
クールキャッツ高杉(イッパイアンテナ)
同じ職種
阿部 潤(イッパイアンテナ)
窪木 亨(電視遊戯科学舘)
日下 七海(安住の地)
西山 真来(フリー・その他)
延命 聡子(少・F・年)
肥後橋 輝彦(京都ロマンポップ)
荒木 千恵(ベトナムからの笑い声)
横山 拓也(iaku[イアク])
出田 英人(劇団ZTON)
森谷Aと田中沙穂(劇団衛星)
御厨 亮(夕暮社弱男ユニット)
向坂 達矢(京都ロマンポップ)
小林 真弓(劇団衛星)
本間 広大(ドキドキぼーいず)
山本 正典(コトリ会議)
鳩川 七海(幻灯劇場)
高原 綾子(ニットキャップシアター)
広田 ゆうみ(小さなもうひとつの場所)
村上 彩夏(フリー・その他)
紙本 明子(劇団衛星)
石田 達拡(フリー・その他)
小林 欣也(フリー・その他)
岡嶋 秀昭(フリー・その他)
丸山 真輝(壱劇屋)
白井 宏幸(ステージタイガー)
TiBiMiNA(トイネスト・パーク)
小石 直輝(男肉 du Soleil)
藤田 かもめ(ニットキャップシアター)
FOペレイラ宏一朗(プロトテアトル)

ルドルフのまっしろけでゴー

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。
渡辺 
はい。どうぞ、よろしくお願いします。いつもありがとうございます。劇場でお見かけしますよね。
__ 
あ、そうですよね。渡辺さんに出くわした中で意外だったのは、「ルドルフのまっしろけでゴー」に出られていた時でした。あれは、どういうキッカケで出演が決まったんですか?
渡辺 
ルドルフの3人芝居の「授業」の公開稽古です。永野さんが東京で公演しているから、誰か演劇やっている人代役してみませんかって言われて。はい、って手を挙げたら・・・。
__ 
おお。
渡辺 
水沼さんが演出で、憧れだったんです。でも、緊張してあんまり何も出来なかったんで、あーって思ってたんですけど、その後ルドルフの代表の筒井さんからtwitterで「出てみませんか」って連絡を頂いて。twitterさまさまですね。
イッパイアンテナ

同志社大学の学生劇団「同志社小劇場」のOBを中心として、2007年11月に旗揚げされた演劇団体。主な演目はコメディとコント。劇場を気持ちよく走り抜けるライブ空間にすべく日夜活動している。(公式サイトより)

ルドルフのまっしろけでゴー

公演時期:2011/6/3〜5。会場:アトリエ劇研。

筒井さんと渡辺さん

__ 
ルドルフ、大変面白かったです。参加していてどうでしたか。
渡辺 
実はイッパイアンテナの「ファイルナビゲーター」 と稽古が被っていて、行ったり来たりしていたんですが、ルドルフの出演者の方々が受け入れて下さって、もちろん勉強になりました。いい経験になったと思います。
__ 
筒井さんは、渡辺さんのどこが気に入ったんでしょうね。
渡辺 
どこやろう? わからへん。でも、公開稽古の時の代役が良かったからって伺って。
__ 
いや、実は、ちょっと分かる気がします。私から見て、筒井さんは以前から若干ムカつく面白いものを尊ぶような感じがありました。
渡辺 
それは、私がムカつくという事ですか?
__ 
多分、こまっしゃくれた存在をより可愛いと思うんじゃないでしょうか。それは愛情の裏返しから来る表現、という面があるのかなと思います。
渡辺 
あー・・・。
__ 
・・・ちょっと思い切った事を言ってしまったでしょうか。
渡辺 
え、全然ですよ。そういう風に言ってもらえた方が嬉しいです。確かに、稽古が進むにつれてどんどんけなされるようになっていったような気がします。
イッパイアンテナ11th session「ファイルナビゲーター」

公演時期:2011/5/13〜16。会場:ART COMPLEX 1928。

質問 阿部 潤さんから 渡辺 綾子さんへ

__ 
前回インタビューさせて頂きました阿部さんから質問です。「1.ラーメンズと共演出来たとしたら、何がしたいですか?」
渡辺 
阿部さん!?
__ 
えっ。
渡辺 
今阿部さん通りましたよ!
__ 
うそっ。
渡辺 
自転車で、スーッて(笑う)。
__ 
うわっ、撮れば良かった。奇跡ですね。
渡辺 
あ、私、ラーメンズが好きなんですよ。小林賢太郎さんがプロデュースしている演劇公演があるんですけど、そこに女優が一人二人出演する事があって。それで、夢の一つになっているんです。何がしたい、かあ・・・。あんまり考えた事が無かったなあ。
__ 
ありがとうございます。「2.渡辺さん自身の悪態で、好きなものはなんですか?」ちなみに阿部さんは、渡辺さんがメンチを切りながら舌打ちするのが好きだそうです。
渡辺 
ええっ。私そんな事してるかなあ。あ、そうだ。どこでもすぐ三角座りしちゃうんですよ。大学で授業受けてたりしても、すぐ足をイスの上に持ってくるので。それがやめられないクセかなあ。

男の子の世界

__ 
ラーメンズがお好きなんですね。
渡辺 
そうなんです。もう高校の頃からずっとファンで、DVDとか舞台とか、ほぼ全て観ていると思います。私は舞台とか作品に限らず、男の人達の間柄に憧れているんですよ。バンドにしたって、女性だけのバンドよりも男性のバンドの方が好きで・・・。
__ 
というと。
渡辺 
男性同士の、何か、お互いの領域を守りながら、でも会話していくという関係性に憧れるんですよね。全部じゃないと思いますけど、女性だと、ずかずか奥まで踏み込んでいって、興味が無くなったら終わりみたいなそういうのばっかで。
__ 
なるほど。
渡辺 
アンテナは男ばかりの脚本で、私は女だから女扱いされているんですけど、本当はそういう男の中で笑いあいたいという気持ちはあります。でも女だから、そういうのを生かした方がいいと言われているんですけどね。
__ 
間に入りたい?
渡辺 
同じように笑いあうけど、女である事を忘れないようにしたいです。女性という性別でしか出来ない良い部分があると思うんですが、そこを封印して、男と同じ事をして笑いを取りに行くというというのは違うなと。

気持ちを動かせる役者に

__ 
今、渡辺さんがイッパイアンテナを続けている理由とは。
渡辺 
自分と劇団に満足していないからです。もっと面白くなれると思います。
__ 
今後どんな感じで攻めていかれますか?
渡辺 
共演者もお客さんもワクワクさせられるような、気持ちを動かせる役者になりたいですね。子供の頃からバレエをやっていて。先生からは、舞台に立つときは常にお客さんの為にやれと教えられてきたんです。今は演劇ですが、お客さんに見られている時にどういう風に見えているか、まずは身体がどういう風に見えているかを意識して、さらに共演者にもそれが伝わるような表現が出来る体を作りたいです。
__ 
次回公演の「討ち上げベイベー」 。初の東京公演ですね。
渡辺 
はい。どういう反応なんだろうなあー。京都公演から1ヶ月以上空くので、色々整理して考えながらの稽古になると思ってます。その稽古は、すごく有意義なものになると思います。
イッパイアンテナ12th session「討ち上げベイベー」

公演時期:2011/11/24〜27(京都)、2012/1/13〜15(東京)。会場:ART COMPLEX 1928(京都)、王子小劇場(東京)。

指人形

__ 
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントがございます。
渡辺 
ありがとうございます(開ける)。何これ。あーっ。かわいい。これ知ってますよ。
__ 
あ、有名なんですかね。
渡辺 
一つ一つ手作りなんですよね。
__ 
何か入れられる奴だと思います。
渡辺 
ポケットがあるんですね。何入れよう。アメちゃんとかかな。
(インタビュー終了)