バナナ学園純情乙女組「おはぎライブ」
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- 今日はどうぞ、宜しくお願い致します。赤坂L@Nのイベント、劇団福耳presents『第六回 赤坂炎上』でのパフォーマンス、お疲れ様でした。面白かったです。
- 二階堂
- ありがとうございます。
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- 私が見たのは、30分ずっと、最初からトップスピードでアイドル曲やゲーム音楽のメドレーを絶え間なく踊り続けるというものでした。文字通り息を吐かせない、曲と曲との間がほとんどない中踊り続けるという。非常に現代的なパフォーマンスだと感じました。
- 二階堂
- おはぎライブは、そうですね、私が凄く飽きっぽいので、お客さんを飽きさせないためには同時多発テロしかないだろうと。
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- おはぎライブ?
- 二階堂
- あ、あのパフォーマンスの事です。特に意味はないんですけど、「おはぎライブ!」って思いついてそのまま決まりました。バナナ学園のレギュラーパフォーマンスですね。いつもは芝居の後にやるんですけど。
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- 素晴らしい。皆ポカーンとしてましたね。
- 二階堂
- あ、良かった。狙い通りです。
バナナ学園純情乙女組
二階堂瞳子を中心とする”永遠に卒業出来ないスクールガール調”を大義名分に挙げ、いつまでもセーラー服を脱ぎたがらない女子や男子の集合体。脚本担当は中屋敷法仁。中屋敷法仁が不真面目・不道徳に書いた脚本に対し、二階堂瞳子の間違いだらけの不適切・不衛生な演出が加わった時、現代の科学では到底解明出来ない亜空間が観客の前に現れる。(公式サイトより)
劇団福耳presents「第六回 赤坂炎上」
開催時期;2009年9月18日。会場:L@N AKASAKA。ライブ、インプロ、コント、演劇など、いわゆるショーケースとして楽しめるイベント。
呆 然 ! お は ぎ ラ イ ブ
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- さて、改めて今回の赤坂L@Nのパフォーマンスについて。非常にエッジの効いた表現だったと思いました。皆唖然としていましたね。
- 二階堂
- 唖然とされるのが狙いなので、手拍子とか頂くと申し訳なくなるんです。
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- 意図的に呆れさせるって珍しいなと。
- 二階堂
- もの凄く盛り上がる人もいるし、物理的に塞ぐ人もいますね。一度、目と耳を塞いじゃったお客さんがいて、舞台に引きずり出そうとした事もあって。
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- ええ?それは凄いな。
- 二階堂
- 客席に行った事もあるし、客席と舞台を入れ替えた事もあって。あれは楽しかった。
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- 盛り上がってそうなったんですか?
- 二階堂
- はい、踊りながらお客さんを全員舞台に連れていくんですよ。私たちは客席で踊ってました。
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- 素晴らしい。お客さんとのグルーブ感を一切目指していないところが潔いですね。見やすい構成をハナから目指していないのが心地良い。
- 二階堂
- あはは。
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- それでも、その内彼らの事が愛しくなってくるから不思議ですね。
- 二階堂
- そうですか? ありがとうございます。
地下アイドルとして
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- 二階堂さんは、アイドル研究をされているとHPにありましたが。
- 二階堂
- そうですね。というよりは、私自身が元々ネットアイドルだったので。
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- あ、そうなんですか。
- 二階堂
- ネット番組でレギュラーを持っていたんです。そういうのもあって、アイドルに対するコンプレックスを破壊衝動に変えた表現としておはぎライブを始めて、より答えが見えなくなっているという。
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- 二階堂さんがそういう表現をしている理由とは。
- 二階堂
- 芝居をしている時にしか生きている実感がないからですね。芝居ジャンキーというか。
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- なるほど。では、今後も。
- 二階堂
- はい。自称地下アイドルとして安売りしていきます(笑う)。
毒虫たちの宴天
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- そんな「おはぎライブ」。めちゃくちゃやってるなと本当に思う訳ですが、その狙いとは。
- 二階堂
- 今回のL@Nのパフォーマンスは勝負に掛けた感じがあって。いつもは30人くらい出てるんですけど、今回は12人くらいの精鋭だったんですね。それも、自分のキャラが分かっていて、さらに目立とう目立とうと思っている人のみを集めたんです。おはぎライブは一見自由そうにみえて、その実私が厳しく規律やルールを提示しているんですよ。その上でキャラ立ちすると、さらなる亜空間が生まれるんじゃないかと。ほとんどのお客さんがポカーンし、一部ではカルト的な人気が生まれるほどの。
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- ポカーンとさせたいんですね。
- 二階堂
- それくらい、今まで観たことのないものを見せつけたいんです。
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- ポップアートですね。
- 二階堂
- ありがとうございまーす。
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- 最先端のポップ文化が、最高に加速した末にあるのがおはぎライブだと言ってもいいかもしれませんね。
- 二階堂
- おはぎライブも、実は演劇的要素が強いんですよ。あそこで踊っているのはダンサーではなく、あくまで役者なので。役は与えられていて、その上で振り付けや陣形にいかにセリフを込めるかという。
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- じゃあ、あの30分には論理的な物語があると。
- 二階堂
- それは全くないです。ただのエネルギーとか、面白とか、かわいい曲で兇暴な事をして、あきさせないようにテロをするという。
おいアップされてるぞ!!
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- ニコニコ動画から引っ張ってきたネタが多かったように思いますが、好きなんですか?
- 二階堂
- あ、普通に好きです。
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- おはぎライブ見ながら、これ組曲・ニコニコ動画だ!とか思っていました。たぶん、皆が知っているものをみんなで見るから共有感があるんでしょうね。
- 二階堂
- そうですね。全然飽きないし、ずっと面白いし。
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- 動画のアップロードもされているようですが。
- 二階堂
- あ、上げているのは私たちじゃないんですよ。ファンの人が勝手に。
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- 怒ったりしないんですか?
- 二階堂
- 全く。ありがたいですね。「おい、アップされてるぞ!」って騒いだり。ハルヒの踊ってみたの動画が角川認定動画になってて、嬉しかったですね。
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- 「踊ってみた」、ありますね。私も好きなんですよ。
- 二階堂
- 私たちもめっちゃ参考にしてます。
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- 誰が好きですか?
- 二階堂
- ブログもあって、凄い人気があるんですけど、愛川こずえっていう。
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- あ! 私も好きです。正直ファンです。
- 二階堂
- どれが好きですか?
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- 「青春バスガイド」ですね。毎日見てます。
- 二階堂
- あ、Berrysの。いいですねー。コピーしよう。
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- こずえはいいですよねー。あの、サービス精神というか。自分の全力をぶつけてくる感じが、他の踊り手と一線を画しているように思う。言ってみれば「おはぎライブ」も、そういう情熱の塊そのものだと思うんですよ、根本的には。熱いんですよ、だから。
ワカメ
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- さて、これまで一番上手くいった公演とは。
- 二階堂
- 海の家でのおはぎライブですね。踊ってる途中に、10秒くらい自由時間があるんですけど、その時に自分が一番早く海に行って潜って帰ってきたんですけど、一瞬にしてメドゥーサ状態になれて。
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- 海の家?
- 二階堂
- アイドルの人たちのライブイベントに出させてもらったんです。バナナは自由にさせてもらえたので、お客さん達をいじったり、衣装のまま海に潜ったり。
- 浅 川
- あれは面白かった。みんな海にザバーって入って。
- 二階堂
- よねー。ワカメを頭からぶら下げて、食べながら踊ったり。さっきまでぶりっこしてたのに、これ見よがしに醜態を見せつけましたね。やったと思いました。楽しかったー。
次は朗読劇
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- 今後試して行きたいことはありますか?
- 二階堂
- もう始めているんですけど、地下アイドルの人と共演する事ですね。あの人達をバナナ色に染めたい。
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- 頑張ってください。生暖かい目で見守ります。
- 二階堂
- はい。いつか、愛川こずえとも共演しますよ。
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- ああ、面白そうですね。もの凄いひん曲った事してほしいですね。
- 二階堂
- やりたいー。朗読劇とかしますよ。
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- あはは。
質問 金田一 央紀さんから 二階堂 瞳子さんへ
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- 今日はですね。前回インタビューさせて頂いた金田一央紀さんから質問を頂いてきております。1.みんなで一緒にお風呂に入ったりするんですか?
- 二階堂
- 入ります入ります。修学旅行として、山梨県のほったらかし温泉という、朝日が見れる温泉に全員で行きました。男女別々ですけど、露天風呂で過去公演のシーンを再現したり。私はY字バランスしました。
- 浅 川
- ライブが終わった後に、メイクを落とす為に銭湯に行きますね。
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- ありがとうございます。イエスか(笑う)。
- 二階堂
- 俄然。
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- 2.男性ファンをどう思いますか?
- 二階堂
- 嬉しいです。ファンは全員大好き。特に野田クンというウチの男子メンバーは男子からの人気が根強いらしく。もう女の子のファンはいらないと言ってます。
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- 3.芝居のテーマとかって考えますか?
- 二階堂
- 考えないです。
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- 4.どうやっても分かってくれない人を相手には、どうしますか? それでも表現しますか?
- 二階堂
- しますね。いきなり接近します。接近型アイドルとして。
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- 浅川さんもそんな感じですか?
- 浅 川
- はい。
- 二階堂
- 家とか行くよね。
- 浅 川
- (笑う)
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- 分かりました。ありがとうございます。
追いつけない感動
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- さて、二階堂さんは今後、どんな感じで攻めていかれますか。
- 二階堂
- もう、変革ばかりを起こして行きたいですね。前衛的だろうが、現代アート的と言われようが。追いつけない感動を生み出して行きたいと思います。フィジカルに秀でているけど実は感性に訴えかける、そんな表現の形を模索したいですね。
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- なるほど。頑張ってください。
バナナシュシュ
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- 今日はお話を伺えたお礼に、プレゼントがあります。
- 二階堂
- おお!何ずら。嬉しいずら。きっとアレだよ、八ツ橋だよ。
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- どうぞ。
- 浅 川
- ありがとうございます。
- 二階堂
- ありがとうございます。開けてもいいですか?
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- もちろん。
- 二階堂
- あ、シュシュだー。
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- 地味でしたでしょうか。
- 二階堂
- いえ、バナナ色好きっす。
- 浅 川
- (開ける)あー!
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- バスソルトですね。
- 二階堂
- 舞台で使いなよ。
- 浅 川
- 食べます。頂きます。
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- あ、それは普通に使った方が良いかと。
- 浅 川
- 大丈夫です。バナナ学園でファブリーズとか飲んだ事あるんで。
- 二階堂
- 目に入ったよね。
- 浅 川
- 眼科行きました。
- 二階堂
- 王子のね。連れてった連れてった。
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- あんま無茶しないで下さいね。