ヤキソバ
- 北島
- すごいねぇ。創作?
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- あ、・・・・・・いえ。
- 北島
- おいしい。一人で食べる時もこれぐらい凝ってんの?
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- まさか。気が向いたらまぁ。
- 北島
- すごいなぁ。僕の知り合いとか、焼きソバしか作れない人間がいるし。聞いた話だけど。
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- マジですか。
- 北島
- その人曰く、麺と野菜と肉が入ってるから栄養的にも十分だと。
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- なるほど。そういや今回の対談の打ち合わせの電話した時やたら機嫌が良かったけどなんかあったの?
- 北島
- え?いつ?
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- 14日。
- 北島
- いや、最近機嫌いいよ。なんで?
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- まあ、なんでもないんだけど、機嫌悪かったらやってもらえないかもとその時思ってたんで。
- 北島
- ああ、悪くても表には出さないからなぁ。人にはあまり当たらないし。
最近のトリビアについて
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- 「トリビアの泉」、見ます?
- 北島
- たまに見てるけどね。
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- 最近つまんないっすねえ。
- 北島
- 豆知識も当時はいいのが残ってたからねぇ。
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- そうなんですよ。昔は結構、ホントに面白かったんですよ。無駄な映像でウケを取るんじゃなくてちゃんと淡々と下らない事を上品に紹介してたんですけどね。いまは無理やりっぽさがきついと。
- 北島
- 元々は、無駄知識を特集している本の著者がいて、その人をメインパーソナリティーにして番組作ろうとしてたらしいんだけどその人が出ないって言い出して、で仕方ないから視聴者からその人のネタが来たら即採用にしてるらしいよ。人から聞くには。
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- ややこしいなあ。やっぱ本当に面白いのはもうないんかな。
- 北島
- あの番組の作り方なら、文字化して面白い知識じゃないとダメだよね。本当にすごいのだと聞いてもすぐには分からない。だからそれは何だっていう興味を引き出すのが豆知識だから。
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- 大山のぶ代が「太陽に吠えろ!」の脚本を書いていた、というのがいい見本だなあ。
- 北島
- うそ!
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- そうなんですよ。こういうのが見本ですね。
砂糖
- 北島
- 味は大事だねぇ。
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- ええ。
- 北島
- 酒にしても料理にしても。・・・・・・ちょっと前まで、お菓子以外で砂糖の甘いのが嫌いだったしね。最近はそうでもないけど。
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- 料理に砂糖を入れるのが理解出来ませんでしたね。
- 北島
- 出来なかったね。味醂とか食材とかで取ってたから。
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- 分かります。
- 北島
- 最近、あ、砂糖を入れれば普通にそこら辺の味になるんだというのが分かったから。
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- 甘みを感じるほど入れると逆効果ですが、正にさじ加減で、塩とかよりも味に影響を与えますよね。
カッコいい喫茶店の話
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- ところで、どんなお店に行くんですか?
- 北島
- うーんとね、スエヒロとかかな。昔だけど。
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- あ、喫茶店好きですか。
- 北島
- いや、スエヒロが好き。久しぶりにハマったね。引越してからは行ってないけど。
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- あそこのどこがいいの?
- 北島
- ええとね、マスター、とかおばちゃんとか。
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- へえ。
- 北島
- 必要最低限しかツボを押さえてないとこ。たとえを出せばきりが無いんだけど、一個出すと、僕と彼女さんとでご飯作るのめんどくさいからって行って、で、まあ僕のほうが先に食べ終わったんですよ。したら当然、僕の皿は下げられてコーヒーは下げられるじゃないですか。
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- ええ。
- 北島
- で、マスターが気い使ってくれてて、カップが持てないくらいメチャクチャ熱いのを持ってきたの。飲めるわけがない。
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- うん。
- 北島
- でも何もない状態よりは、場が成立するというわけ。
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- なるほど!
- 北島
- 僕が食べ終わって、皿が下げられて彼女がまだ食べてる状態だと、彼女が気ぃ悪いやんか。んでコーヒー早速出されたら彼女もあんまり気ぃ使うことないやんか。ゆっくり自分のペースで食べられるし。で、彼女が食べ終わると、普通に飲める温度の紅茶が出されると。
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- すげえ!
- 北島
- そういう細かい気を使うのに、何一つ言わない。あとマスターがコーヒーを淹れたらおばちゃんがすっと持っていくスムーズさとかね。そういうのが好きだった。まあ、そのぐらいサービス業だったらやって当然なんだけどね。
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- あくまでも女の子の方にベクトルが向いてるみたいで、いいなあ。