最近の大塚さん
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- 今日はどうぞ、よろしくお願いします。大塚さんは、最近はいかがでしょうか?
- 大塚
- 最近はちょっと、忙しかったですね。この間まで、ムーンビームマシン に出演させて頂いておりまして。他にも4月から5月まででかなりの本数の舞台に出させてもらってました。
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- 6月は悪い芝居 だけですか?
- 大塚
- いえ、悪い芝居の大阪公演と東京公演の間に、横山拓也さんのユニットであるiaku でプロデュース公演 を行います。名古屋公演と東京公演があるんです。ありがたいことに、スケジュールが埋まってきていまして。バタついています(笑う)。
大阪バンガー帝国
大阪バンガー帝国、それはおもしろいことをやるために集まった社会不適合者で形成された集団。舞台、CM、ラジオなどジャンルに捕らわれないアーティスト集団。現在は、お休み中である。
ムーンビームマシン
『心に響く物語』を紡ぎ出すことをテーマに2007年より関西を拠点に始動した進化形演劇プロデュース。だれもが楽しめる広義のエンターテイメント演劇を目指しダンス、歌、あらゆるパフォーマンスとの融合を果たしながらジャンルや枠に捕らわれないムーンビームマシンワールドを構築する。(公式サイトより)
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)
iaku
劇作家・演出家の横山拓也が立ち上げた演劇ユニット。横山拓也のオリジナル作品を各地域で発表していくこと、また各地域の演劇(作品および情報等)を関西に呼び込む橋渡し役になることを指針に、2012年から本格的に活動を介し。自作を大阪外に持ち出すことで、今の大阪の演劇の形のひとつを届けられる存在になりたいと考えています。それが演劇作品の発表だけにとどまらないユニットになれるように、その方法を模索するところからスタートします。(公式サイトより)
iaku vol.1「人の気も知らないで」名古屋・東京公演
公演時期:2011/6/27(名古屋)、2011/6/29〜7/1(東京)。会場:モノコト(名古屋)、atelier SENTIO(東京)。
お芝居を始めたキッカケはなんと・・・
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- 大塚さんがお芝居を始められたのは、どのようなキッカケがあったのでしょうか。
- 大塚
- あー、キッカケですか・・・。これ、ビックリするほど安易な理由というか、ええと、最初は全くその気がなくて。高校1年か2年の時に、劇団四季の方が演出をしているプロデュースミュージカルがありまして、オーディションに罰ゲームで受けに行ったんですよ。
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- ええっ。それは凄いですね。
- 大塚
- それで受かってしまい、何故か主役をもらったんです。何もしてなかったんですけど、その公演で、栗東市の文化会館さきらの大ホールと、中国まで海外公演に行って。
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- ええっ。罰ゲームが最初ですか。
- 大塚
- もともと観るのは好きだったんですけどね。当時とんがっていた奴が、あ、今もとんがっていますけど、17歳でこの世界に入ったという感じです。そこから色々出させてもらいましたが、京都まで稽古に通うのはほんと久しぶりですね!最初は安易な理由なんですけど、いつの間にかこうなっていました。
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- 罰ゲームがキッカケというのは聞いたことがないですね。
- 店員
- お待たせしました。デジュネ(カフェオレ+クロワッサンのセット)です。
- 大塚
- あ、洒落た感じで。ありがとうございます。
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- フランスっぽいですね。
- 大塚
- ね。お皿にパンを無理くり入れている感じがいいですね。
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- カップのフチまでカフェオレを入れるというのがパリ流らしいですよ。
- 店員
- ごゆっくりどうぞ。
101股
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- ざくっとした伺い方なんですが、小劇場に入ってから、特にこの作品や企画は私を変えた、というものはありますか?
- 大塚
- 仕事の幅を広げてくれたのはアクトリーグ ですね。関西の有名な小劇場の方たちがぎゅっと濃縮された感じだったので、人脈は広がりましたね。それから、ピースピット の『風雲! 戦国ボルテックス学園』 もそうですね。そこで山崎氏にもあったし。個人的に、役者として影響を受けたのはつかこうへい追悼企画「飛龍伝」です。
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- 一心寺プロデュースの飛龍伝 ですね。拝見しました。
- 大塚
- ありがとうございます。それまでは飛び道具的なキャラクターが多かったんですけど、玉置玲央君と一緒に、がっしりとやらせてもらいました。新しい自分を発見するキッカケを頂きました。それから、一人芝居。
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- あ、independentの。拝見出来なかったんですが、タイトルから非常に惹かれますよね。「101人ねえちゃん」。
- 大塚
- 見た目がやはりチャラいので(笑う)101人股掛けていたので全ての女性のお客様に嫌われました。しかも、30分で次々に振っていくんです。
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- 嫌われるという事は、心に残ったという事ですよね。
- 大塚
- 僕もそういう風に取るようにしています。これで全国各地を回ったんですが、やっぱりどこの都市でもチャラ男だと思われてます(笑う)。日本全国で糞野郎の冠を頂いたんですが、役としては可哀想な奴なんですよ。
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- 悪名が高すぎますね。
- 大塚
- はははは。あれ以降、僕の発言が信ぴょう性を無くしているような気がします(笑う)。
アクトリーグ
アクトリーグは、世界中の俳優および俳優を目指す全ての人たちに平等なチャンスを与え、映画、演劇に続く第3のエンタテインメントを目指すものです。ルールは、3分×4ステージというシンプルなもの。その空間の中で、何を演じても良いし、何を表現しても良い。全ては「自由」なのです。私たちは、世界中の全ての俳優、俳優を目指す人たちに門戸を開いています。何ひとつ制約するものはありません。最高のプレイヤー(俳優)が何の制約にも阻まれず集える場であること。最高の観客と感動をシェアすること。最高の競争の場であること。この3つを常に念頭において、私たちはアクトリーグを世界中の人々とシェアしていきたいと考えております。(公式サイトより)
ピースピット
劇団「惑星ピスタチオ」(2000年解散)に所属していた役者・末満健一により、2002年に旗揚げされた。特定のメンバーを持たず、公演毎に役者を募る「プロデュース」形式にて、年1〜2本のペースで公演を行う。作品的な特徴としては、作りこまれた世界観、遊び心に満ちた演出ギミック、娯楽性を前面に押し出しつつ深い哲学性に支えられたストーリーなどが挙げられる。作風は多岐にわたるが、「街」などの外界と区切られた括りの中で物語が進行されたり、終末世界が舞台となることが多い。また作中に必ず「猫」が登場することも特徴のひとつとして挙げられる。(wikipediaより)
ピースピットVOL.12『風雲! 戦国ボルテックス学園』
公演時期:2010/7/21〜25。会場:HEP HALL。
一心寺シアター倶楽 つかこうへい追悼企画「飛龍伝」
公演時期:2011/6/23〜26。会場:一心寺シアター倶楽。
一番面白いと思える表現の場
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- これまで、目標としていた事はありますか?
- 大塚
- 僕は結構、コロコロと目先が変わる性質なんですね。今は演劇での表現が好きなので舞台を主にやっていますが、実は他にも色々やっています。MCやラジオパーソナリティの仕事とか。ジャンルにかぎらず、一番面白いと思える表現の場で食べていけたらなと思っています。
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- なるほど。あえて言えば、出演してみたい舞台などはありますでしょうか。
- 大塚
- 演劇限定なら、アニーには出たいですね。さっきは罰ゲームと言いましたが、実は昔からミュージカル「アニー」が好きで。母に連れられてよくみに行ってました。
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- いいと思います。大塚さんのアニーが見たいです。
- 大塚
- いま、あれとは程遠いチャラい芝居をしていますけどね(笑う)。
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- まあ、101人ねえちゃんをやれるような人は難しいのかもしれませんが、無理やりやったらアニー役も出来なくはないでしょうね。
- 大塚
- パーマを当てて髪を赤くすればいけるかもしれませんね。
こっ恥ずかしいという感覚
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- では、これからの目標は。
- 大塚
- ああー、ぱっとは答えられないですね・・・僕はフラフラしてるから。目標というか、これはもうキッカケを伺っているんですが、東京には行きたいですね。引っ越す分にはいつでも行けるんですが。
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- なるほど。
- 大塚
- こっちで頂いているレギュラーの仕事が落ち着いて、向こうでも安定したレギュラーの仕事が頂ければ、活動の場を移せるんじゃないかなと思います。目標というか、これはやらなきゃいけない事だと思っているんですけど。
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- これまでのインタビューで、東京に行きたいと仰った方は初めてかもしれません。
- 大塚
- もっとみなさん、ビジョンが明確なんですかね。
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- もしかしたら、最近、東京に行くというのはあえて選ばない人が多いのかもしれませんね。
- 大塚
- それはあるかもしれませんね。確かに、今更東京行くの?とか言われますし。若干、こっ恥ずかしいという感覚は、正直あると思います。
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- 本当は全然、そんな事ないのにね。
- 大塚
- みなさん、夢の一つの通過点として、東京というのはあると思うんです。東京公演とか。僕の場合はフラフラし過ぎているので、分かりやすい道しるべとして言ってますね。
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- いえ、良いと思います。大塚さんの場合は、「大阪で名を上げつつある俳優が来た」という事で興味を引くと思います。それで舞台を見に行ったら、確かに大阪の俳優だ!みたいな。地方によって俳優の身体って、味わいが違う感じがしますからね。
- 大塚
- あ、それはあると思いますよ。というのは、大阪ってやっぱり東京ほど広くはないんですよね?その分評判の高い劇団には他のカンパニーの人間が結構な割合で行くんですね。その頻度は、確かに東京よりは高いと思います。
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- そうですね。
- 大塚
- きっと皆さん「あいつらより俺の方が面白いやんけ」って思いながらも、どこかしら、演技の端々に影響が出るんですね。知らず知らずにやってるんです。そういうところから、地域によっての味が出てくるんだと思いますよ。
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- 願わくば、それが加速していくといいなと思いますね。
質問 渡邉 圭介さんから 大塚 宣幸さんへ
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- 前回インタビューさせて頂きました、アマヤドリ の渡邉さんから質問を頂いてきております。
- 大塚
- あいつか。真面目な質問しそう(笑う)。パスはありですか?
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- パスはあります。「役を演じる時、どうやってセリフを言ってるんですか?」
- 大塚
- ?
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- あ、渡邉さんはですね、例えばおじいちゃん役を演じる時にどうしても違和感があるという事なんですね。いくらそれっぽく形態模写をしても、セリフを言えるようになっても、近づけば近づくほど遠のいていくという感覚があるそうです。よくもまあ、セリフを言えたもんだと。
- 大塚
- 真剣か!なんかあいつ、真面目だな。
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- どうやって無理矢理感を消化してきているのか。という事らしいです。
- 大塚
- ああ・・・。何言ってるんだろうあいつ(笑う)。
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- あはは。
- 大塚
- じゃあ彼は今まで、どうしていたんでしょうね。
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- 最近の舞台では、役を与えられてから、その役の他己紹介を考えて、そこから自分を重ねていくというアプローチだったそうですよ。
- 大塚
- えー、凄いな。そんな事、やった事ないですね僕は。それはもちろん、役の人格を意識はします。それがないとイメージ出来ないので。でも、基本的には思い切ってやるようにしています。深く考えて納得行かないまま本番の舞台に立つよりは。しかも、本番に入ると他の余計な事を考えてしまうんですよ。
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- 余計な事とは。
- 大塚
- 余計じゃないかもしれませんが、今、これがどういうシーンなのか、という事ですね。このシーンが幕開けだったら、いまどういう風に演技が進んでいて、例えばここで声を張らないと行けないとか。中盤のシーンだったら、一つ前のシーンがこういう流れで来ているから、その流れを汲んでいくのか・がらっと雰囲気を変える必要があるのか、と。
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- なるほど。
- 大塚
- 役自身の、それまでどういう生き方をしてきていて、いまどのような意識を持っているのかはもちろん考えます。けれども、こと舞台に関しては色々なものが合わさって成り立つ化学反応だと思うんです。これが余計な事といえばそうですが(笑う)、結構な割合で、それを意識の一部に置くようにしています。
アマヤドリ
東京の劇団、ひょっとこ乱舞より改称した劇団。
板の上
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- 芝居を初めて最初の頃に特に影響を受けた作品はありますか?
- 大塚
- 藤原竜也さんのお芝居。学生時代の頃からちょいちょい拝見しています。あの人凄いなあと。勝手にライバル意識がありますね。影響は絶対に受けています。
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- こいつ凄いな。それは、どういう時に感じますか?
- 大塚
- 板の上で放っているオーラとかパッションを如実に感じる時ですね。技術はもちろんその要素なんですけど、あのオーラは何をやってもすごく見えてしまうんだろうなと思いますね。
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- そうですね。
- 大塚
- そんなものを感じる人はあんまりいないんです。そういう、すげえなと感じる人になりたいと思いますけど。
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- エネルギーが空回りしない為の技術を身につけるのがとても大変だと思うんですよ。オーラの凄い人が空回りしてしまった舞台を拝見した事があるのですが・・・。
- 大塚
- その通りです。そういう時は噛み合わないというか、作品としては成功ではないでしょうね。そうならないようにするのは役者の仕事ですよね。
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- というと。
- 大塚
- 稽古でいくら想定しても、本番とはまるっきり違うんですよ。3日間の公演だったとしても、初日と千秋楽では演技が全然違う事があるんです。そこは駆け引きなんですよね。もちろん全ての回は100%でやっていますけど、お客さんが入って初めて「ここは稽古でやってきたやり方よりも、お客さんの空気感から、こうした方が作品としてもっと良いんじゃないか」って、絶対にそうなるんです。特に、笑いだったりシチュエーションコメディの場合は。
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- そして、そこに引きづられて変えてはならない部分もありますからね。
- 大塚
- 演出の意図と、お客さんの空気と。バランスですね。
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- 本番の時間というのは恐ろしいものですよね。ところで、こういう言い方は誤解を受けると思うんですが、上演中は営業時間なんじゃないかと思っているんです。
- 大塚
- そうです。そうですよ。
- __
- それはまさに、対価を払って入場したお客さんをその時間内で納得させなければならない。が、ある程度以上、感動する・面白いポイントを固定しきる事はあまり意味がないのかも。もしかしたら、稽古で意図したのとは違うタイミングで楽しむ事になるかもしれない。ずっと集中していなければならないんですよね。お客さんの目にさらすまで、その演劇作品のどこが面白いのかなんて誰にも分からないから。
- 大塚
- 実際、自分が客席にいるときもそう思いますからね。
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- 中止も巻き戻しも原理的に出来ない。考えてみたら怖いですね。
- 大塚
- 楽しいですけどね。
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- 楽しい。そう感じるのは、どんな時ですか?
- 大塚
- それこそ、僕は本番が一番楽しいんですね。あの緊張感と、自分がぶっこんでいった時、その時のお客さんの反応ががっちり合った時。あ、ここはそうなんだとか、ここはこういう意味だったんだ、とかいくら稽古しても作品の知らなかった意味に気づく事もあるんです。劇場の空間で、どんどん新しい発見がある。笑いが起きる時も引くときも。
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- 今回の悪い芝居、まさに予想できませんね。演技やシーンの意味を限定しないと伺っています。
- 大塚
- お客さんが色んな事を思うと思います。シチュエーションコメディだったら、こういう展開にして、こう思わせる・こうやって笑わせるという線路があるんですが、今回は線路がめちゃくちゃあるんですね。最終的な終着駅は山崎氏の中にあるので僕らもそこに着くとは思いますが、出ている僕らですらどうなっていくのか分かりません。そういう舞台は、僕はとても楽しみです。
とりあえずぶっこんでいこう
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- 今後、どんな感じで攻めていかれますか?
- 大塚
- いっぱい出演させて頂いているんです。ここ最近で、年間20本ぐらい。色んな芝居や、他にもラジオや教える仕事をさせて頂いてきました。これが楽しいのかどうか分からないけどとりあえずぶっこんでいこうという気持ちで。今後も基本的にはぶっこんでいきますが、自分が楽しくて需要があるところを見つけられたらなと思います。
冷却タオル
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- 今日はですね、お話を伺えたお礼に、プレゼントがございます。
- 大塚
- いいんですか? 僕、いいですよ。目標とかビジョンとかふわっとした事ばっかりだったので・・・
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- いえいえ。どうぞ。
- 大塚
- いいんですか本当に。ありがとうございます。今開けさせて頂いてもいいですか?
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- もちろんです。
- 大塚
- ありがとうございます(開ける)。これ、濡らして絞ると冷たいんですね。
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- はい。肌触りのさらさらしたものを選びました。
- 大塚
- こんな細い人間ですが、めっちゃ汗かくんです。これで悪い芝居、東京大阪、iakuは名古屋も、この夏乗り切らせてもらいます!ありがとうございます。