演劇人にインタビュー 頭を下げれば大丈夫

片山 誠子

女優

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最近どうですか?

ソラ豆

2005年7月7日に結成。2006年6月、阿倍野ロクソドンタブラックにて、「Kadan」を上演。作演出を自分たちで行い、ちょっと不思議な世界観の作品となった。もともと一度きりのユニットの予定だったのが、のんびり続けていくことに。最近は廣瀬真耶は芝居以外に趣味でサックスやダンスを。片山誠子は客演で役者として活動中。(公式サイトより)

お客さんとも通じる瞬間

__ 
2011年の、2010年と違う部分としては。
片山 
この2年は忙しくさせて頂いた年でした。ずっと突っ走って来ているので、そろそろ振り返りをしないといけないなと思っています。今年は特に全ての公演を楽しめるように心がけてきた一年でした。
__ 
その楽しんでやれる感じ、私にはすごく伝わってきました。
片山 
そうですか!? ありがとうございます。
__ 
いえいえ。片山さんが、舞台で楽しいと感じる瞬間とは。
片山 
舞台上での駆け引きも含めて、お客さんとも通じる瞬間です。
__ 
あ、ライブ感というか、何だろう。誰かと繋がっている? というか、話せている瞬間と言えるのかな。
片山 
そうですね、うんうん。その場での空気が毎回違うので。それにどう乗っていくかというのが楽しいです。

自分の面白い事をしよう

__ 
私が片山さんを初めて意識したのは、ミジンコターボ での「スーパーソニックジェット赤子」 でのナサ中尉役がスパーク(犬)をスタンガンで気絶させる演技でした。その瞬間、照明が下から突き上げるように顔を照らし、残酷な表情が浮かび上がるという。
片山 
はい。
__ 
あのシーンは最高に良かったです。上手に付けられたシーンで、ケレン味がありながら、よくつけられているなと思いました。
片山 
あの公演の時は役を自由に作らせて頂けたんです。片岡さんは稽古場で全然怒ったりしないで、どんな演技をしても笑って受け止めて下さって、でも最後にまとめて下さるんです。だから私も、自分の面白い事をしようと、ひたすら遊んでいた感じですね。
__ 
目に浮かぶようです。
片山 
楽しかったですね。
ミジンコターボ

大阪芸術大学文芸学科卒業の竜崎だいちの書き下ろしたオリジナル戯曲作を、関西で数多くの外部出演をこなす片岡百萬両が演出するというスタイルで、現在もマイペースに活動中の集団、それがミジンコターボです。最終目標は月面公演。(公式サイトより)

ミジンコターボショートショートVol.8「スーパーソニックジェット赤子(大往生)」

公演時期:2011/10/26〜11/06。会場:in→dependent theatre 1st(大阪)。王子小劇場(東京)。

実は元々人見知り

__ 
片山さんは、どういうところからお芝居を始められたのでしょうか。
片山 
高校時代に演劇をやっていました。小さい頃から舞台に連れていってもらう事もあって、「いつか自分も」って思っていたんです。
__ 
なるほど。
片山 
舞台が好きで、小・中学校のちょっとした発表でも必ず出ていました。
__ 
劇場での初舞台は、いかがでしたか?
片山 
やっぱりお客様からお金を頂く公演なので、いつもより緊張しました。毎回毎回、きちんとしたものを見せないといけないという責任感がうまれました。
__ 
なるほど。失礼かもしれませんが、親しみやすい方ですよね。
片山 
いえ、実は元々人見知りで、恥ずかしがりなんですよ。今は、誰とでも仲良く出来るように心がけています。新しい人と知り合う事で、全然知らない事にチャレンジ出来るかもしれないので。
__ 
羨ましいです。私も結構人見知りが強いんですが、そういうふうになれるコツってありますか?
片山 
その人の事を知りたいと思う事やと思います。変な壁を作らずに。絶対これはこう、と決めつけるんじゃなくて、色んなものを受け入れる事かなと。
__ 
壁を作らずに、話せるようになるんですね。では、片山さんがお芝居を続けている理由とは。
片山 
小さい頃から、将来の事を心配する子供だったんです。画家になりたいとか保母さんになりたいとか。大人って、60歳になると定年になるじゃないですか。どんな仕事でも辞めないといけない。私は一生続けられるものがいいなあって思って、芝居を選びました。その思いだけは全然変わらないです。
__ 
そうなんですね。
片山 
お芝居はいくつになっても、その時その時で出来る事が違うので、毎回勉強だと思っています。吸収出来る事がたくさんあって、飽きない。こんな楽しい事は私にとっては他に無いと思っています。

質問 本間 広大さんから 片山 誠子さんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、劇団ドキドキぼーいずの本間さんから質問です。「サンタクロースから貰うとしたら、どんなプレゼントが一番嬉しいですか?」
片山 
ホンマのサンタクロースなら、手伝わせてほしいですね(笑う)。そんな体験出来ないので。
__ 
いいですね。
片山 
どうやって回っているのか、何人で動いているのかとか。
__ 
ワクワクしますね。
片山 
ねえっ。一夜限りのすごい体験になりますよね。

シャンソン

__ 
いくつか、短い質問です。片山さんはデザイナーもやっているんですね。
片山 
まだまだ仕事とは言えないんですけど、何回かやらせてもらっています。
__ 
今後、どんな挑戦をしていきたいですか?
片山 
知らない事なら何でも挑戦していきたいです。お芝居じゃないんですが、歌もやってみたいです。
__ 
というと。
片山 
私、シャンソンが好きで。いつか、そういう事が出来るようにもなってみたいです。
__ 
いいですよね、シャンソン。フランスの雰囲気が。
片山 
いいですよね〜。あと、フランス映画も好きなんですよ。カトリーヌ・ドヌーブさんが好きで彼女の映画はよく観てます。いいですよね。多くを語らないんですけど、雰囲気とかいろんなもので伝わってくる人間心理が面白いなと思います。

赤いハート柄のミニ湯たんぽ

__ 
今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントをもって参りました。どうぞ。
片山 
あー! ありがとうございます。(開ける)かわいい! 湯たんぽですね。好きなんですよ。
__ 
あ、もうお気に入りのものがあるんですね。
片山 
でも持ち運び出来るものは無かったので。嬉しいです。サンタさんですね。
__ 
いえいえ。
片山 
ちょっと、持ち歩きたいと思います。稽古場が寒い事があるので。
(インタビュー終了)