演劇人にインタビュー 頭を下げれば大丈夫

河口 円

プロデューサー

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リセット

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いいたします。最近河口さんはどんな感じでしょうか。
河口 
よろしくお願いします。「てのひらに声」の公演の整理と、今日が30GP のチケット発売日なのでずーっとSNSで宣伝したり。それから、福岡のきびるフェス の準備です。でもそないに忙しくはなくて、本公演が終わったのでぼちぼちやっています。
__ 
もう全部、神経を使うお仕事ですよね。
河口 
気は使いますね。気ぃ使いしてますね。
__ 
演劇以外ではどんな感じですか?
河口 
公演がつい最近終わったところでなにもしてません。私ね、公演終わったら誰とも逢いたくなくなるんですよ。今までずっと一緒にいた出演者や劇場からザーっと離れるんです。まあ精算作業もあるので必然的に離れることにはなるんですけど、離れないと脳みそがリセットができないんですね。フェイドアウトと言うか、高揚感がスーッと消えていく感じ。
__ 
それはなぜ必要なのでしょうか。
河口 
たぶん次を始めるために終わらせてるかなあ。私の中ではそういう作業なんだと思います。 離れたいわけではなくて、ずっと離れないでいると気を使ってしまって(気を使うのがしんどいというわけじゃないですけど)、人の事ばかり考えてしまうんですよ。だから一旦気を抜いて、また新しく一から向き合うというか、皆のことを好きになるというか。
__ 
今の立場や見方から離れて休む事で、何かを新しく発見しやすくなるということみたいですね。
河口 
たぶんプロデューサーさんはずっと一つの何かを続けて行くために人の輪から離れないと思うんですよ。公演が終わった後も次の準備のために誰かとコミュニケーションを取り続けたり。でも私の場合は作品の原案となる企画も作ってるので、頭の半分ぐらいが物語なんですよ。だから余計に、離れないと作品を終わらせることが出来ないのかな。
DOOR

2011年4月、フリーの演劇制作者河口円が「アラサー以上の女性の明日がほんの少しだけ元気になれる舞台公演を企画」するというプロデュース企画「DOOR」を立ち上げる。公演は「DOORプロデュース」と銘打つ。毎公演、作・演出家はもとよりスタッフキャステングを行い、また企画内容から原案も作成。総合的にプロデュースを手掛ける。作品は「アラサー以上の女性」の生き方を通して物語を創っていくスタイルとなっている。 DOORとは「扉」 人生の新しい扉を開けて頂くことができる公演になれるようにキャスティング・作品・制作面など多岐にわたる挑戦をしている。また「大阪」を舞台にした作品にこだわり、出演者・作家・作品、使用する音楽などを「大阪」に関わる人物を積極的にオファー。プロデュース②以降は必ず「大阪弁」での作品創りにもこだわり、「大阪発」の舞台作品を発信している。(公式サイトより)

火曜日のゲキジョウ 30GP出場決定!!

8月に火曜日のゲキジョウで上演された「空のエール」が1月におこなれる「30GP」にノミネートされ、再び上演することが決定しました。30GP⇒「火曜日のゲキジョウ」の1seasonの中で選ばれた6作品による再演イベントです。そしてこの30GPは観客投票による勝ち抜きバトル形式となっています。 第5回30GP ⇒  http://www.ka-geki.com/?cid=11 「空のエール」 (あらすじ) アイドルを目指して意気揚々と上京した宮本茜は夢破れ、現在バーチャルYouTuber『アオイヒマワリ』の中の人として極秘裏に活動していた。人気が低迷し閲覧数を上げる為に日々苦戦する茜だが、「皆が応援しているは本当の私じゃない」「本当の私は空っぽ。何モノでもない」と自分に嫌気がさしていた。 そんな中、アオイヒマワリを使った生配信PRイベントが地元の市役所から依頼されてしまう。「誰にも知られたくない…」と正体を隠しつつ渋々帰郷する茜。だが市役所で担当職員として出迎えてくれたのは、かつてのクラスメートにして学校イチ地味な女子・大西信子だった。思わず逃げ出してしまう茜だが、配信時間が迫り… ●作 演出 虎本剛(ステージタイガー) ●出演 是常祐美(シバイシマイ) 植木歩生子(ゲキゲキ/劇団「劇団」) うえだひろし(リリパットアーミーⅡ) 飯嶋松之助(KING&HEAVY) 早川丈二(MousePiece-ree)

福岡きびる舞台芸術祭 ピタゴラスのドレス

夏川幸子(42)は、交際していた16歳年下の乙部翔太(26)との結婚を目前に姿を消し、実家の兄が経営する民宿「なつかわ」に逃げ込んでいた。同郷の友人達と過ごしていると・・・居場所を突き止めた翔太がやってきてしまう。「戻ってきてください。あなたに割り切れない思いがあるなら、僕がわりきってみせます。それまで帰らない」と息巻き、宿泊し続けることに。 そんな翔太に「ピタゴラス」とあだ名をつけ、困惑する皆。 その上、翔太を追いかけて翔太の姉もやってきてしまう。 幸子が逃げ出した本当の理由は?結婚はどうなってしまうのか? これからの人生に迷う幸子と取り巻く人々の物語を通して、オトナ女性の「幸せの在り方」を問う作品。 作・演出:虎本剛(ステージタイガー) 出  演:小川十紀子(遊気舎)、飯嶋松之助(KING&HEAVY)、是常祐美(シバイシマイ)、うえだひろし(リリパットアーミーⅡ)、澤井里依(舞夢プロ/EVKK)、大江雅子、早川丈二(MousePiece-ree) 公演日時:2020年2月29日(土)14:00 開演      2020年2月29日(土)19:00 開演      2020年3月1日(日)15:00 開演 会  場:ぽんプラザホール

DOORプロデュース ⑦「てのひらに声」

__ 
「てのひらに声」、凄く面白かったです。
河口 
ありがとうございます。
__ 
大変洗練された会話劇でした。役者の所作やブレスや、ちょっとした身体の間の取り方すべてに明確に意味が通っていて、なおかつ生のままの部分もあるというか。そのバランスが凄くて演技をすっと受け止められたんです。それは別に理解しやすかったという意味ではなくて、受け止め安かったんですよ。これって凄い事なんじゃないかと思う。
河口 
「完璧すぎてショック」っておっしゃってくれてましたね。
__ 
「完璧過ぎて良かった」という意味でした。作品によっては「完璧すぎて」良くない、なんてこともあると思うんですけど「てのひらに声」の場合は作品単体の調和をゴールとした作品ではなくて、人物一人一人を尊重した形で、なおかつ完璧だったんですよね。
河口 
「ピタゴラスのドレス」とはまたちょっと違ってたんですかね。
__ 
違いましたね。「ピタゴラスのドレス」はエンタメ的な会話劇という感じで単純に楽しかったんです。「てのひらに声」は、ベースがエンタメにありながらも、福祉現場というリアリティがそのさらに下にある事で、人物表現の指針が共有されやすかったのではないかとは思います。福祉施設のみならず入院病院とかは集団生活なので、ずっと職員さんと患者・利用者さんのロールコミュニケーションは続いているんですよ。その上で生活環境が担保されなければならない。デイケアセンターの場合はさらに地域との関連性がやはり強くなるので包括的な関係性が入り交じるんですよね。もしかしたら、そうした複雑さを表現するのに演劇は適した手法なのかもしれませんね。
河口 
虎本さんがもともとそういう経験もあるのと、細かい取材もされていたのでその辺りのリアルな感覚が伝わったんかもしれませんね。 ・・・DOORプロデュースの作品の立ち上げって、まず私がその時思っていることを箇条書きで書き出すんです。この事についてどう思っている、あれについて悩んでいるとか。それを虎本さんに伝えて全部繋ぎ合わせて、物語に変換してくれて作品が生まれるという形になっています。「てのひらに声」の場合は私が普段働いている中で思っている事や、仕事への想いを話しました。稽古場でもずっと、私の職場の話とかをしたりして。例えば話の通じない人とかわがままな人とかね。そういう私の経験と虎本さんの経験が混ざってできているんです。 で、私の想いとしては、物語が出来るだけお客さんの日常に入り込みたい。舞台観て「この人は本当にいるかもしれない」と思ってもらうのがものすごく好きなんです。
__ 
それになりましたね。
河口 
そうなりましたね。今回はそれが顕著に現れた作品だったかもしれないです。そして「本当に寄り添うということ」というのが根幹のテーマやったんです。・・・あのですね、私作品に寄り添って欲しいんですよ。
__ 
「寄り添う」というのはいつから。
河口 
「女子芸人」という作品で作・演出して下ってた本多真理さんにね、終わってから「私は最後まで河口さんと寄り添っていようと思いました」と言われて。その公演を虎本さんが見てくれはったか分からないんですけど、「ドロップキックシスターズ」で初めて打ち合わせした時に「多分『誰かと寄りそう』という作品がDOORプロデュースには合っているんじゃないか」と仰ってくれて。私が寄り添いたいというより、私に寄り添ってもらえる作品をつくれたらなあと。それがキッカケだと思います。だから私が一番のファンでセンターの真ん中で観たいんですよ。
<應典院舞台芸術祭Space×Drama×Next2019> DOORプロデュース ⑦「てのひらに声」

介護職員・近藤麻友(30)はデイサービスセンター『つながり』に新たに転属となる。しかしそこではベテランや新人、正社員やパート…働く職員同士で立場や考えが違い、日々揉めごとばかり起きていた。そしてついにセンター内で車椅子の転倒事故が発生、より職員間の溝が深まってしまう。見かねた麻友は「もっと思っている事を話しましょう」と、職員間の意見交換会を開催する。お互いに話し合い、人といのちに寄り添うとは何かを模索する中、やがて麻友自身の過去と『つながり』にやって来た本当の理由が明らかになり…。 作・演出: 虎本剛(ステージタイガー) 出演: 澤井里依(舞夢プロ/EVKK) 早川丈二(MousePiece-ree) 是常祐美(シバイシマイ) うえだひろし(リリパットアーミーⅡ) 木山梨菜(三等フランソワーズ) 猿渡美穂 (宇宙ビール) 植木歩生子(ゲキゲキ/劇団「劇団」 ) 小川十紀子(遊気舎) 公演日程:2019年11月28日~12月1日 会場:浄土宗應典院 本堂

「寄り添う」

__ 
自分が誰かに寄り添うという時、やはり自分自身の内面もさらけ出す事になり、第三者も含めて多少なりの軋轢が生まれますよね。そこをどう覚悟するのかがやっぱり難しいところなんだろうなと思います。「てのひらに声」で澤井里依さんが演じられた近藤さんは、過去に退職した施設で一人の入居者さんと精神的に近付き過ぎてしまい、周囲が見えなくなってしまいますね。「寄り添う」という行為に掛かっているリスクについては、職としても一人間としても無視できないものがある。
河口 
「寄り添う」って言葉では奇麗なんですけど、覚悟なんですよね。だからね、ほんとの意味で寄り添うことってかなり難しいことやなあって。今までね私自身も誰にも寄り添えてなかったんやなって思いましたね。 ・・・パンフに書いたんですけど「ピタゴラスのドレス」の公演後に出演者の人が「色々言ってくれたら手伝うから」「そろそろ私たちに頼ってもいいんじゃないですか」って。自分としては話してたと思うし、DOORは自分しかいないので迷惑かけるからっていろいろやっていかなあかんし。って踏ん張ってたつもりやったんです。そんな私にいろんな形でいろんな人が寄り添ってくれようとしてたのに、頑固なのか気付いてないのかして聞こえてなかったんでしょうね。 ごめん聞いてなかったわ・・・って。私はみんなの話を聞いてなかったんだなと。これからはみんなの話を聞こうと思いました。 振り向いたら実は誰かがいるかもしれない、そこに気付くのが幸せなんだなと思う。まあ、でも気づいたからといって何かが生まれていくかは分からない。でも気づくことによって、明日はちょっと楽に過ごせるのかもしれない。そういうキッカケもあって。 それとね、以前職場で新入社員さんが悩んでいたんですね。私は特に仲良くはなかったのですがある日その人が帰りしに「お疲れ様です」って声をかけてきたんですが、私は相手をしようとしなかった。で、その人が翌日仕事にこなくなって。行方が分からなくなったそうです。あの時話し相手をしていたら何かが違っていたのかもしれない。
__ 
やりたい事をやっている訳ですから、横に人がいるということにはなかなか気づけないですよね。芸術をやっている中には、必ずしも理解を求めない人も多い。
河口 
そうですね。でもほんとは気付くべきなんやと思うんです。 有難いことに今周りにいてくれる人はね、自分が前を向こうとした時、進もうとした時、存在を感じることができるんです。それが嬉しくてね。だったら声を聞かずに一人で意固地でおるよりも少しぐらい助けてもらってもいいと思えるようになって。それが私にとっての「寄り添う」なんです。
__ 
寄り添われる状態を、まずはこちらから受け入れるということ。
河口 
そうかもしれません。一人でやってるんですけど、だんだんと一人ではやってないんだなということになってきました。DOORプロデュースは私一人なので責任は私一人なんですが、そばに誰かがおってくれると気付いた時に、もう少し頑張れるかなと思えるようになりました。

日常に

__ 
DOORプロデュースはアラサーの女性へ、と書いていますね。
河口 
私がそうなので(年齢が)アラサー以上の女性って仕事や子育てや奮闘してると思うんです。いろんな選択肢の中生きてる年代かなと。そんなお客さんが劇場をでて日常に戻って(公演終わりの)月曜日か火曜日ぐらいに何かちょっとしんどいなと思った時に作品で見た瞬間がヒュッと出てきたら、入り込めたかな、と。そんなことを思ってもらえたら幸せですね。理想ですけどね。
__ 
非日常的な芝居ではないですからね。
河口 
非日常とかも全然好きなんですけど。私が今、そういうのを見たいんだと思います。心が動かされるような作品を作りたいです。私が出来るのは企画とキャスティングと音楽を選んで、送り出すだけなんですが。
__ 
音楽にもこだわってるんですね。
河口 
企画をつくるときに音楽を聴きながら考えるんです。「ピタゴラスのドレス」のテーマソングは中之島春の文化祭の時にライブをやっていたケイスケサカモトさんっていうシンガーソングライターの方に出会って。ライブに行ってCDを買って、知り合って人となりを知って、企画書を持っていって。
__ 
行動力すごいですね!
河口 
好きな作品のためだったらそれぐらいできるんですよ。好きなものを作ってもらって私は幸せ者だと思います。だから、どうにかして、私の好きな人を見てもらいたいですね。
__ 
まさにプロデューサーですね。
河口 
一般的なプロデューサーって、多分作家さんがやりたいことを広めていくという作業になると思うんですけど、私は企画だけで作品から先は作家さんに渡してしまうので。特殊なんやと思う。でも入りたいんですよ、どうにかしてその世界に。作品に引っかかっておきたい。だから「ピタゴラスのドレス」の小道具のポスターとかも作ったし、村役所の職員としてTwitterで村起こしのツイートを考えたりして。今回の「てのひらに声」の写真で澤井さんと手を繋いでるのが私だったりね。
__ 
あ、そうだったんですね。そういうタイプの登場人物だったんですね。
河口 
私が勝手に言ってるだけですけどね。一人で満足してるだけですけどホント楽しいんですよ。

次の扉

__ 
河口さんが、自分自身が見たいお芝居をプロデュースするけれども、それを0から1にするのは河口さん本人ではないというのが面白いですね。
河口 
私は感謝しかないですね。世界をつくってくれてありがとう的な。 企画の根本って、私が変わりたいと思うこととか、働いている時に思っていることであったりとか、誰かと繋がっていることを認識したいとか、そういうことなんです。 私、議論とか意見交換が苦手で、実は話すのもそんなに得意じゃない。でも周りの人たちは凄くって、私が彼らに認められているのか分からない。おいてけぼり感がすごい。結局、自分で自分を認めてあげたらいいんですよね。周りの人達は認めてくれているのに。そんなことが企画の始まりだったりしますよ。
__ 
「ピタゴラスのドレス」の時に言われた事へのアンサーなんですね。
河口 
そうですね。でもそう思えたのはピタゴラスの時です。実はその前の作品「サンセットバラード」の時に「演劇をやめよう」と思っていて。 その作品は劇場が閉館する最後の一日の話なんです。 主演の是常さんがひとつひとつ段ボールをしめて、想いを整理していくんです。そして最後に劇場が閉まってくんですけど、是常さんが笑顔なんです。閉館してく現実を受け入れて前をみて笑顔で立って終わるんです。観た時に私「大丈夫だ、頑張れるかもしれない」って。この作品を見ることができて良かった、って。 うえだひろし君が千秋楽のカーテンコールで「DOORプロデュースは河口さんが一人でやっているユニットですが、これからも応援してあげてください、僕たちも出続けたいと思っています」って言ってくれたんです。そんなことを誰かに言ってもらったのは初めてで、私は何でこんなに辞めようとしてたんだろう。なんで悩んでいたんだろうと。その日の後説で「この作品は終わりますがDOORロデュースは続きます」って宣言したんです。「ご縁がありましたら次の扉の前でお会いしましょう」というのもその時が初めてやったんちゃうかなあ。
__ 
「次の扉の前でお会いしましょう」って素晴らしい一言ですね。素敵過ぎますね。
河口 
いえーいっっ。
__ 
どうやって思いついたんですか?
河口 
なんとなくですねえ。えっと、初期の頃の出演者が「次の扉はいつ開けるの」って聞いてくれて。「扉って何」って思ってたんですけどDOORだからか、って。あ、そっかあ、と。そこから次の公演のことを「次の扉」っていうようになってきたんです。お客様も「次の扉」いつ開けますかって聞いてくださって・・・なんかね自分だけでなくいろんな人がDOORをつくってくれて嬉しくて。 DOORが続いているのって、これまで関わってきてくれた方がいるからなんですよ。その人たちが居てくれたおかげで今があるんです。「サンセットバラード」の時に思わず出てきた言葉でしたが「ピタゴラスのドレス」の時に自分って幸せかもしれないと思えるようになってから、「次の扉の前でお逢いしましょう」って、ちゃんと言えるようになりました。・・・だって逢いたいじゃないですか?

質問 小野 桃子さんから 河口 円さんへ

__ 
前回インタビューをさせて頂いた、幻灯劇場の小野桃子さんから質問をいただいてきております。「行きたい場所はありますか?」
河口 
DOORプロデュースの人たちで、大きい劇場で3人芝居が4人芝居をしてみたいです。DOORの人たちを、もっと多くの知らない人たちに見てもらいたいです。大好きな人達なのでどうにかして見てもらいたい。

これから

__ 
これから外部企画に出す事が多くなりますが、意気込みを教えてください。
河口 
30GPで上演する「空のエール」は初めての再演なんです。お客様の投票で上演できることになりました。福岡公演の「ピタゴラスのドレス」も、たまたま見に来ていただいた方が推薦してくれたので。そういう方の気持ちに応えたいんです。応援してよかったなって思ってほしい。まずは30GP、「優勝したいなと言っていいかな」と思ってます。1回戦で負けてしまうとそれで終わってしまうので、勝ちたいです。1回でも多くDOORプロデュース作品を観てもらう機会が増えてほしい。私はエールしか送れないですけどね。皆のことを、世界で一番信用してます。

蕎麦猪口

__ 
今日はお話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
河口 
あら!マジですか?ありがとうございます。私もプレゼント持ってくれば良かった。開けていいですか。
__ 
どうぞ。
河口 
おお?(開ける)いやー、素敵。いいんですか?
__ 
蕎麦のつゆを入れても、何か一品を入れても。爽やかな感じの器でしたので、河口さんにピッタリなような気がしました。
河口 
ありがとうございます。そんなこと言ってくれて。爽やかなんて言われたんはじめてやわ。
(インタビュー終了)