ウルフさんの最近
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- 今日はどうぞ、宜しくお願い致します。最近はいかがですか。
- ウルフ
- 最近、相方のMr.Xが、メッセンジャー黒田さんの運転手になりました。
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- おめでとうございます・・・でいいんでしょうか(笑う)。ウルフさんのご近況は。
- ウルフ
- 僕はこの企画ですね。
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- 劇団MaYuMiですね。今日は、この企画について伺って行ければと思います。
劇団MaYuMi旗揚げ公演「FAMILY RESTAURANT」
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- 劇団MaYuMi旗揚げ公演「FAMILY RESTAURANT」。6月20日に精華小劇場にて上演されるそうですね。頑張ってください。是非とも観に参りますので。
- ウルフ
- ありがとうございます。
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- ところで、どうして「劇団MaYuMi」と。
- ウルフ
- 全員で会議してたんですよ。最初は、メンバーが7人だから「劇団一週間」にしようとか。思考錯誤の末、阪神の真弓選手が現役の時に背番号7だったから、「それええなあ」、と。
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- ありがとうございます。現在の進み具合としてはいかがでしょうか。
- ウルフ
- 一回顔合わせして、ちょっと本読みしたぐらいなんですよ、まだ。
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- これから練習で作っていく感じですね。どんなお話になるんでしょうか。
- ウルフ
- 舞台はファミレスで、3組の全然他人の客たちが段々絡んでいくんですけどね。
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- 面白そうですね。
- ウルフ
- ウソばっかり(笑う)。今ので全然面白そうじゃないし(笑う)。
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- そんな、これからという時に(笑う)。今回は、何時間ぐらいのお芝居なんでしょうか?
- ウルフ
- 一応一時間半くらいということで頼まれてるんですけど、まだ通しもしていないので分からないですね。
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- 分かりました。ありがとうございます。全然関係ない話ですが、先ほど、ここ「baseよしもと」のロビーを通ったんですが開演待ちの女の子がすごく沢山いて。劇団MaYuMiが精華で公演したら、この客層の違う人たちがみんな精華に来るのかなあと。
- ウルフ
- 来てくれたらいいんですけどね。
劇団MaYuMi
baseよしもとのお笑い芸人7名で結成した劇団。 詳しくはこちら。
極悪連合
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- お笑いの世界に入られたのはどういうキッカケがあったんでしょうか。
- ウルフ
- 中学生ぐらいの時に、ダウンタウンさんの番組をみて、という。一番多いパターンですね。
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- そこでNSCに入られたんですね。NSCとは、どういった・・・。
- ウルフ
- 全国から面白い、トガった人たちを募集するんですね。半分くらいは一、二ヵ月で辞めるんですけど。残った子らは毎週ネタを作ったり、見てもらったり。
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- ウルフさんは、そこを生き残ったという・・・。
- ウルフ
- というよりは、単に辞めなかったんですけどね(笑う)。
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- ウルフさん所属の極悪連合。結成はNSCの時からですか?
- ウルフ
- いえ、卒業からだいぶ経ってからです。ミスターXと僕でコンビやってたんですけど、途中で劇団みたいな事し始めたんです。その時に牙と出会って。結成は劇団解散後ですね
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- あ、劇団もされていたんですか! 存じませんでした。
- ウルフ
- みたいな事ですね。
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- では、お芝居はよくご覧になるんですか?
- ウルフ
- よく見ますね。ヨーロッパ企画さんとか、凄く好きなんですよ。知り合いがそこでスタッフをしている関係もあって、ちょっとした企画に出させてもらったり。
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- あ、そうなんですか。
- ウルフ
- 好き過ぎて、今だに上手く喋れないです(笑う)。
ヨーロッパ企画
京都の劇団。現代的なセンスの、かる〜い会話劇。
「カタい芝居」
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- 今回に限らず、最近、芸人さんがたくさん出られるお芝居が多いですよね。実はこの間も一本、ほとんどのキャストが芸人の方の舞台を拝見したんですけど、何だか・・・。もう少しじっくりと作品作りをされた方がもっと面白くなるのかな? と感じたんです。
- ウルフ
- うーん。想像ですけど、練習する期間が少なかったりするのかもしれないですね。
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- お忙しいですからね。これは誤解を招く表現なのかもしれませんが、いわゆる「カタい芝居」になっちゃったんじゃないかと思うんです。「固い芝居」じゃなくて。もっと言うと、役者同士の会話がカッコイイだけになっちゃってるみたいな。
- ウルフ
- もちろん個人差はあると思いますが、演劇の人って公演が半年に一回じゃないですか。セリフもたくさん練習出来るし、役者に合わせて変えて行けるところも違うと思うんです。
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- たとえば稽古期間が短いと、そうはいきませんね。
- ウルフ
- だから余計に、そういう印象を受けるかもしれません。
吉本新喜劇について
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- ところで。実は今日ですね、テレビで吉本新喜劇を観てきました。
- ウルフ
- おおー。
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- 相変わらず、凄く面白かったです。
- ウルフ
- まあ、新喜劇は最強ですからね。
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- 何であんなに面白いのか、いつも不思議なんですよね。
- ウルフ
- 僕らもbaseで、クロスバー劇場という、吉本新喜劇のbase版みたいのをやるんですけど。めちゃめちゃウケるんですよ。やっぱり安心して見れて、笑いどころも分かりやすいし。お客さんも沢山笑ってくれるし。
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- あ。新喜劇について芸人の方と話せるのは貴重ですね。
- ウルフ
- いや、僕なんか新喜劇のしの字も知らないんで(笑う)。
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- いえいえ。新喜劇の何が凄いって、初めて見る人にも分かり易いのに、何度も見ている人にも相変わらず面白いというところだと思うんですよね。その大きな要因としては、舞台上の役者間の会話が凄く出来ているところだと思うんですよ。だから会話がスルッと入ってくる。きっと、心のレベルでのコミュニケーションが上手いのかなと。
- ウルフ
- それこそ毎回、同じメンバーでやっているし、だから仲の良さも伝わってくるんでしょうね。やっぱり、あまりムリな役は振られないと思うんですよね。素の延長というか。出演する芸人の芸を把握して台本を書いているというのもあるでしょうね。そうやって長年培ってきたものがあるんですよ。
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- そうそう、「分かりやすさ」を追及して洗練していったんですね。様式美というか。
- ウルフ
- そうだと思います。
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- つまり、それはもういわゆる、芸能ですね。
意気込み
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- 最後に。「FAMILY RESTAURANT」への意気込みを教えて頂けますでしょうか。
- ウルフ
- いやー、不安しかないです(笑う)。芝居やるのは初めてですしね。
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- 私個人の思いですが、出演者の方々はもの凄いペースで舞台に立たれている方々ですし、もうそのままで面白いような気がするんですよ。シチュエーションコメディとして、演技にちょっとずつ調整を掛けたりとかされるのももちろん見たいんですが。誤解を招くかもしれませんが、もうめっちゃ思いっきりやって欲しい(笑う)。
- ウルフ
- みんなが素のままみたいな。役柄はいつもみんながコントでやってるキャラみたいな感じにしたので、いいように出ればいいなと思います。
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- きっと、楽しい稽古場になるんだろうなと思うんですよ。初めてのお芝居ですし、しかも皆さん芸人ですし。そういう雰囲気が、もし本番で感じられたらきっと凄く面白いと思うんです。そうすれば、きっと舞台の上でも会話が出来ると思うんですよね。たとえば、さっき出たヨーロッパ企画も、あれ普段の会話がそのまま舞台に上がってるらしいんですよ。
- ウルフ
- そういう意味では、皆との普段の会話はめっちゃ面白いですよ(笑う)。楽しい稽古場になればいいですね。僕も、演者の人にも楽しんでもらえたら嬉しいです。
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- 難しいところも出てくるかとは思いますが、頑張って下さい。
- ウルフ
- ありがとうございます。
質問 山村 麻由美さんから ウルフさんへ
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- 前回インタビューさせて頂きました、京都の劇団「chikin」の山村さんから、ウルフさんに質問を頂いてきております。1.好きなアーティストは誰ですか?
- ウルフ
- 一番好きなのは、ブランキージェットシティですね。音楽好きなんで、ホンマに何でも聞くんですよ。くるりとか、クロマニヨンズとか、テクノとかも好きだし。
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- 理由としては。
- ウルフ
- 理由・・・。かっこいいから。ですかねえ。
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- ありがとうございます。2.今年の夏にしたい事と言えば。
- ウルフ
- FUJIROCKに行きたいです。
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- 今まで行かれた事はありますか?
- ウルフ
- 2度あります。
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- あ、羨ましい。
chikin
京都を中心に活動する劇団。京都造形芸術大学の卒業生3名で立ち上げ。ショート作品を連作形式で発表する。
ヤモリ型のキーホルダー
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- 今日はですね、ウルフさんにお話を伺えたお礼にプレゼントがございます。どうぞ。
- ウルフ
- ありがとうございます。開けていいですか。
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- はい。
- ウルフ
- (開ける)・・・おおー。キーホルダー。
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- はい。
- ウルフ
- 僕、雑貨屋によく行くんですよ。こういうの好きなんで。ありがとうございます。
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- こちらこそ、今日はありがとうございました。