演劇人にインタビュー 頭を下げれば大丈夫

アガリスクエンターテイメント

屁理屈シチュエーションコメディ劇団

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終演後、バラシ中の劇場の上で

__ 
「時をかける稽古場2.0」京都公演、お疲れ様でした。大変面白かったです。
冨坂 
ありがとうございます。
__ 
いかがでしたか。
冨坂 
どうでしょう、今まさに終わって1時間ぐらいですので・・・いい気持ちもありつつ、反省もありつつ。作家、演出家としてはわりかし良かったなと思い、劇団の主催者としてはこれはいかんぞと巨大な反省点もあり。
__ 
巨大。拝見していて、それこそ巨大な物が動いてるような、そんな感触がありました。膨大なセリフ、とんでもない量のキッカケ。上演時間2時間ですが、6時間のものに匹敵するプログラムだったような気がします。
冨坂 
文字数に換算すると、確かにそうかもしれません。8万文字あるんで。
__ 
私は、作品における打ち合わせだとか稽古だとかの量がはっきりと感じ取れる作品がとても好きなんです。「時をかける稽古場」は、とても細かいレベルでそれがなされていますよね。
冨坂 
ありがとうございます。登場人物として気をつける部分ではないけれど、物理的な都合を付けなければいけないポイントが凄くたくさんあるんですよ。下手側にテープを貼った方がいいから、その前に下手に近づいておく、とか、このタイミングでテープをすぐに貼りたいから、目を盗んでテープの端を少し出しておくとか。そういうすごく地味なレベルのものがたくさんあるんです。
__ 
役柄演技ではないが、非常に重要な仕事ですね。
冨坂 
最近読んだんですけど、ロロの三浦さんが、高校演劇向けのインタビューで喋ってたんです。段取りこそが美しいじゃないか、と。
__ 
全く気づかないけれど、細かい段取りが積み重なったり組み合わさって、一つの効果になるというのが美しくてしょうがないですね。

力を込める場所

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「時をかける稽古場」。劇団の稽古場におけるSFシチュエーションコメディであり、このたびの再演で東京・京都のツアーで非常な盛り上がりを見せました。非常に手の込んだ作品でありながらも、観ている者に愛着を感じさせる仕上がりになりましたね。いわば、手作り感。そこに出ている人たちが頭を悩ませて、それぞれが考え抜いた結集を感じ取れるのが、「完了した完成品」が持ち得ない手作り感と言えるのかな。
冨坂 
ウチが独特だな、と思っているポイントは、クライマックスにクマガイがハマカワを説得してタイムマシンの輪の中に入れる展開があるんですけど、ハマカワが、良いシーンなのに茶化すみたいに「プロローグをね」って照れ隠しを言うんですよね。で、それを際立たせるために、塩原が序盤にある「プロローグクマガイ」っていうクマガイいじり…言っちゃえば特に面白くないセリフを、言い方だけで無理やり笑いを取っているんですよ。
__ 
ありましたね。
冨坂 
そこでお客さんが笑うと印象に残りやすい、という狙いで。その「プロローグクマガイ」っていうクマガイいじりの展開は根本的に組み込まれている伏線ではなく、後から埋め込んだパーツなんです。あまりしっくり来ているものでもない。なのでお客さんにしっかり植え付けないと、後で生きてこない。
__ 
そういう手法?
冨坂 
何と言うんでしょうか、ウケを取るということを次の笑いにも使うし、それによってお話の部分も補強する、みたいな手法と言いますか。ただ、塩原には「こういう狙いがあるからウケを取っといて」みたいな指示はしていないんです。でも塩原にはそのことが恐らくなんとなく伝わっていて、頑張ってそこでウケを取ってくれていた。
__ 
そうした、自分達なりの創作が行える環境はすばらしいですね。
冨坂 
初演をやっていたから、というのと、劇団だからこそ作ることのできた作品だったと思います。プロデュース公演でものすごく上手な人を集めたとしても、できないと思います。全ての事を僕が伝えられるかどうかわからないし、僕が把握しきれない役者さんの動作とか事前準備とかがすごくたくさんあるんですね。
__ 
劇団のメンバーだからこそ、それぞれに深く踏み込むことができた、と。
冨坂 
はい。

質問 河瀬 仁誌さんから アガリスクエンターテイメントさんへ

__ 
前回インタビューさせていただいた、劇団ZTONの河瀬仁誌さんから質問を頂いてきております。「京都を公演会場にしたのはどんな理由がありますか?」
冨坂 
2015年の秋に「ナイゲン」という作品を京都で公演を打って、2016年の夏には大阪でやったんです。今回、時をかける稽古場というのが、見て分かる通りヨーロッパ企画さんの「サマータイムマシンブルース」に影響をまあ受けているわけですよ。そもそもサマータイムマシンブルースが好きで時間移動ものを「どうやったらかぶらないで違うものが作れるか」というところからスタートしているので。となったら、もう京都に行くしかないでしょうと。東京公演の会場が駅前劇場だったというのも、2005年のサマータイムマシンブルース再演の会場がそこだったから、です。

奇跡が起こった

__ 
この演劇の魅力って、彼ら演劇人のマインドだと思うんですよね。公演を2週間前に控えていながら台本が2Pしかない演劇人達が、タイムスリップで公演前日にとばされ、台本は102Pあるけどもちろん1行も覚えていない。ホール入りが1時間前に迫っている。普通なら公演中止の相談を始めるはずなのに、彼らはそこで「稽古のために2時間、ホール入りを遅らせてくれ」、と。その時間帯に102ページの台本を得てお前らはどうするつもりなんだと。
冨坂 
ははは(笑う)
__ 
普通の人だったら、そこから台詞なんて覚えられるわけがないんですよ。それを1時間か3時間でどうにかしようとする、絶対に無理だろうという目で観客が見てるんですけれども、信じられない事に、彼らはなんとかしようと言う気でいる。例えようもない勇気ですね。お手本には出来ないけど。
冨坂 
それは意図して作られた感じではなく、たぶん僕らはそういう作り方を良くも悪くもやってしまっているので。彼らの劇団「第六十三小隊」は台本がいつも遅い、ということがあるでしょうし。そして、リアルの方でもそういう事が。
__ 
そう!古屋敷さんの起こした奇跡。
冨坂 
アツシ役のさいとう篤史の降板が決定し、京都公演の3日前に古屋敷くんに突然のオファーを出して。彼にしてみたらOKを出した瞬間に145ページの台本が送られてきたんですよね。しかも2日3日の昼間は彼に用事があって稽古には参加できず。京都への出発前に駅の近くで読み合わせをしたのと、京都に来てから場当たりと1時間の稽古をしたぐらいで、実質的にはほとんど合わせられていなかったんですよね。後は宿舎で読み合わせをしたぐらいです。で、4月4日の昼間にゲネプロをしたらそのまま通ったんですよ。その日の夜に本番だったのに、安定していました。
__ 
スピード感が少しおかしい。
冨坂 
すごい。なんでなんだろうと思って。古屋敷君は初演を見てくれてたんですよね。感想も色々書いてくれて、この作品を色々読み取ってくれた人だったんです。映像も見てくれていて、だからベースは把握してくれていて、後は覚えれば大丈夫、という状態だったのがよかったのかなと。初演も再演も見てくれていたんですよ。まあ再演についてはその1週間後に出演するんですけれども。
__ 
まさに時かけを体現している。
冨坂 
「明日本番とか無理っすよ!」って劇中で彼が言うセリフがあるんですけど、まさにその時、彼は(あ、俺これだ)と思ってたそうです。アツシという役は、共演しているアイドルに手を出して降板する役なんですけど、この状況でそれらのセリフを読むと「なんだこのセリフ」って、全てがシンクロしている。僕らは違う目線で笑っていました。奇跡とか偶然って意味では、京都公演はすごいことになってました。
__ 
私が拝見したのは公演2日目の夜でしたが、冨坂さんが客入れ挨拶で「出演者の降板がありましたが現在は安定しています」と。私はその安定という言葉に、なぜか聞いている時点で説得力を感じていました。本当に何故なのか分かりませんが。
冨坂 
実は初日から安定はしていました。初日から危なげなく上演できていて。二日目も、初日が開いてもまだ稽古し足りないときは朝から稽古とかをするんですけど、今回は必要ないなと思って3時間前集合にしたりしてました。当たり前のように。古屋敷くんがいるということも忘れて。どうして僕らは稽古をしなかったんだろう、みたいな。
__ 
安定し過ぎですね。
冨坂 
印象的だったのは、出演者の交代をSNSで発表したところ、初演を見ているお客さんには「悲壮感がない」と言われたんです。作中の内容からか、もしかしたらさいとう篤史という役者の成せる技なのか。もはや皆笑うしかない状況で、実際笑ってました。
__ 
アガリスクエンターテイメントはそういう状況に強いのかな。
冨坂 
以前、2011年の震災の一週間後に本番を控えたことがあって。うちはそういう事態に強いのかもしれません。その時は公演をやる、やらないで判断が分かれたんです。結局、いろんな形で公演自体は行ったんですけど(これについては過去、塩原もラジオで喋ってたりします)。劇団の成り立ち自体が、地元の公民館の会議室で公演をやっていたりとDIYに告ぐDIYで、何とか手作りで行うという精神が昔からあったんだと思います。環境が整っているところでやってきたわけではない、というのと、劇団のメンバーが増えて、見えない部分に回すリソースもある程度増えてきたとか、いろんなことの要素があると思います。
__ 
土壇場の状況でも何とかしてしまう。
冨坂 
何だか、そういうマインドはありますね。作中の劇団・第六十三小隊はスキャンダルで公演中止の危機に追い込まれました。でも、それを上演する僕らはそれよりも大変な事態に見舞われたので。結果的には「この第六十三小隊、意外とヤワだぞ?」ということが証明されてしまったわけですよね。もし次やる機会があったら・・・
__ 
もう一段階ハードな事態に見舞われて、そしてさらにもう一段階上の解決策を出してくるかもしれませんね。
冨坂 
そうですね。また機会があったら。今回、入れられなかったネタがたくさんあるんですよ。

僕たちの作品じゃないから

__ 
冨坂さんをして、創作に駆り立てるものは何ですか?
冨坂 
そうですね、なんでしょう。基本的に僕は、書く作業が好きな人では決してないんですよ。ただ、アイデアを思いついた時、それが実行が出来ない時に悔しさを覚えるタイプだと自覚しています。それと、劇団があるからやっているというところもあります。
__ 
というと?
冨坂 
僕、この間初めて脚本と演出を両方とも外部でやったんです(僕が外部に脚本を提供という形はたくさんあったんですけど)。すごく楽しかったし勉強になったんですけど、これをずっと続けられるかというと・・・自分の劇団があるから、この集団を人気にするためにやっているのかなと言うのがちょっとあって。
__ 
ホームという感覚があるんですね。
冨坂 
それはもちろんあります。やっぱりそれがないと、演劇をやっていないんじゃないかと思うんです。この「時をかける稽古場」みたいに、一人だけインフルエンザになってしまって、上演をするかどうかという状況になったらどうするか。
__ 
難しい問いですよね。
冨坂 
僕は代役でなんとか乗り切るという派なんですけど。
__ 
それはかくあるべしなのかもしれませんね。
冨坂 
難しいところなんですよね、あれに関しては。
__ 
なぜ彼らは、自分たちの台本を、自分たちでやる事にこだわったのか。
冨坂 
ラストで、あのすでにできている102ページの台本を使わなかったのは、アツシとネコソギさんが両方とも絡む作品をやることにしたから、ですね。「だってこれは、俺たちの台本じゃないから」という最後のセリフはそういう意図です。ハッキリと言い切らずに「そうともとれるかな」ぐらいのニュアンスに止めましたが。

役者が生きる

__ 
それから、役者さんが各々全員、自己プロデュース力というのかな、そういう意識が強くあるなあ、と思いました。自分のキャラクターを固持しつつ、段取りを絶対忘れず、さらに生の人間であることからくる遊びの部分も手放さないと言うか。
冨坂 
そこに関しては、役者の手柄です。役者に色々発信してもらわないと絶対追いつかないですね。みんな勝手にやっていて、「それはダメだ」と思ったら言う、みたいなルールですね。マストな事はいうので、あとは適当にやってください、という稽古場ですね。
__ 
凄まじい情報量だったと思うんですが、それを全て受け止めた上で、登場人物全員を愛してしまえるみたいな、そういう結果になったと思います。そもそもしっかり作られた芝居じゃないと絶対無理だと思いますよ。
冨坂 
京都の公演中も、そういう裏の芝居も増えていったと思います。ただ、やりすぎて増えてしまって、メインの部分の視聴率を奪ってしまうこともあったりして・・・そこは「それはダメだ」と言いました。

コメディを開発する

__ 
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
冨坂 
最近になって、ありがたいことにTVに劇団ごと呼んでいただいたりが多くなって。作家、役者単体ではなく、アガリスクエンターテイメントとして出て行って、集団として愛してもらえる、っていうのも、無い話じゃないのかなと思えてきて。今後はそこを目指して行こうかなと思っていますね。
__ 
愛嬌があるから、大丈夫だと思うんですけどね。
冨坂 
僕個人での仕事もこれから頑張っていくんですけど、劇団で作るものの方が(愛着とかそういうものを抜きにして)絶対値として面白いんですよね。どうしてもやっぱり、作り方的にそうなっちゃうんですよ。みんなで相談しながら、ワイキャイいいながら作るという姿勢。外枠をガチッと決めずに作っていくやり方というのが、自分にもアガリスクにも一番合ってるんじゃないかなと思うんです。
__ 
アガリスクならではの作り方を追求すると。
冨坂 
それから、「ナイゲン」「時をかける稽古場」と、パワーアップさせて再演する公演が多かったので、そろそろ新作を作りたいですね。あと、今日最初の方で出た、「地味な段取りがたくさんある芝居」。それをやっていく中で、本番は役者だけで完結する作品も作れるんじゃないかなあ、と思って。どこでも、メンバーがいればそこで出来る。装置を持っていく必要もない、みたいな。上演にかかるオペレーションも全て我々でまかなえるシステムを開発したいです。実験というよりは、研究とか開発とかに近いんですけど・・・最近あんまり開発はしていなかったので、そろそろやろうかなと思っています。
__ 
「プロローグハマカワ」、みたいな、アガリスクの味と活かし合うようなシステムが生まれるかもしれませんね。お客さんを気にさせ続けるみたいな
冨坂 
はい。
__ 
今後も楽しみです。
冨坂 
ありがとうございます。

鶴屋吉信 京観世と干菓子(桜)

「時をかける稽古場2.0」全出演者インタビュー!

淺越岳人 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
淺越 
結果として公演単位だけでなく、集団としての物語/歴史も垣間見える演劇公演になったと思います。アクシデント含めですが、そういう「点が線になる作品」はひとつの理想なので。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
淺越 
芝居で言ったらハマカワフミエのラストシーン、感情の決壊を堪えているところ。コメディで言ったら津和野の「むこうのオレ、こらあ!」かな、と。京都ver.のアレンジが秀逸。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
淺越 
恐竜に毛が生えていたかどうか確かめたいっす。あまり信じたくないので。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
淺越 
意識をデータ化する技術が実用化された時代。早く肉体を棄てたい!
Q5.
次回の予定を教えてください。
淺越 
劇団の予定と同じです。
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
淺越 
劇団であり続けるためにはもっと強い集団にしていかなきゃならない。その強い集団の構成員としての、個としての強さが今後のテーマだと思ってます。
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
淺越 
建仁寺・六波羅蜜寺・方広寺など史跡と、国際マンガミュージアム。
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
淺越 
したい、というかしなきゃいけないと思ってます。

斉藤コータ(サイトウコータ) 所属:コメディユニット磯川家

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
斉藤 
やり切ったって気持ちと、休演日挟んでまだやりたいって気持ちですね!京都公演は寝泊まりもずっとみんなと一緒にいたのでバラバラになるのが寂しいです。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
斉藤 
んー、most valuable playerですか?全員ですね!みんなそれぞれ1番です!
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
斉藤 
じゃあ大学時代!そして女子大生と遊びます!いや、いやらしい意味とかじゃないですよ!
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
斉藤 
1000年後とかですね。自分が生きてるであろう未来はいずれ見れるから、絶対見れない未来を見てみたいですね!
Q5.
次回の予定を教えてください。
斉藤 
5月9日~14日に東京だけですが、下北沢B1でスズキプロジェクトバージョンファイブの「犬は吠えるがキャラバンは進む」という公演に出演します!なんと僕が主役です!久々の主役で気合いも入ってますしプレッシャーもあります。是非みなさん観に来てください!詳細はコチラです。http://ticket.corich.jp/apply/81983/008/
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
斉藤 
自分の好きなコメディはもちろん、それ以外でも自分の色が出せるように攻めたいですね。自分のフィールド以外じゃおとなしくなってしまう傾向にあるので、積極的に攻めていきたいです!
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
斉藤 
車折神社で芸能の神様に役者としての成長と成功をお願いしてきました。あと太秦映画村で遊びました!
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
斉藤 
やりたいです!まだまだ観光したいとこがいっぱいあるので。観光メインかーい!

熊谷有芳 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
熊谷 
楽しい公演でしたが、名残惜しい気持ちはあまりなく、早く次の作品を作りたい気持ちです。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
熊谷 
いつだったかな…京都公演2or3ステージ目でアツシ役を演じた古屋敷悠が勢い余って舞台上からはみ出た瞬間があったんですよ。たぶんお客さん的にはパネル裏にハケちゃったので意味不明だったと思いますが、代役緊急登板ということもあって、この公演とあの役にかけるパッションみたいなものを感じて心中大笑いでした。今の古屋敷くんには誰も勝てないなと思った瞬間でした。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
熊谷 
セーラームーンのおもちゃやレゴを捨ててしまった小学生の頃。あんなに大好きだったのに、自分の気持ちに知らんぷりして捨ててしまいました。あれだけは取り戻したい。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
熊谷 
これは…難しい質問ですねえ。未来は知らないほうがいいような気がしますね。あ、野球観戦が趣味なので行く予定の試合が晴れるかどうか知りたいです。
Q5.
次回の予定を教えてください。
熊谷 
9月のアガリスクの本公演と、あとは6月の新宿コントレックスvol.16ですね(こちらは出るかどうか未定ですが)
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
熊谷 
とにかく今は、劇団として売れたいです。認知されるだけじゃなくて、実際に足を運びたくなる劇団にしたいです。その中で「ああアガリスクの熊谷ね」という感じで自分の名も広まればいいですね。
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
熊谷 
たくさん行きました!清水寺、平安神宮、天龍寺…まだまだありますが、わたしが強く推すのは平安神宮近くの老舗うどん屋「岡北」です。30分は並びますが、ぜひ食べてみてください。おいしいです、間違いないです。親子丼が絶品!
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
熊谷 
はい。もちろん。絶対に戻ってきます。大阪でやってくださいという声もたくさんいただきました。大阪もやります。京都もやります。他の都市も行きたいです。でも未定です!ごめんなさい!

榎並夕起 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
榎並 
色々あった公演だったなーと。でもそのぶん色んな化学反応が起きて楽しく密度の濃い公演になったなって思います。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
榎並 
なんて台詞だったか覚えていないのですが、斉藤コータさんの日替わりネタのシーン。普通に素笑いしちゃいました。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
榎並 
高校時代ですかね。自転車で下校デートとかありがちな青春を味わいたいです。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
榎並 
10年後かなぁ。10年経つと自分にも周りにも結構な変化が起こってると思うので。でも知りたくないことを知ってしまうのは嫌ですね。笑
Q5.
次回の予定を教えてください。
榎並 
4月14日から映画「ストロベリーばななシェイク's」が公開です。
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
榎並 
アガリスクではコメディーに絡んでいく役をやりたいなと思っています。年相応の役以外にもチャレンジしたいです。
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
榎並 
たくさんいきました。平安神宮とか車折神社とか。最終日に言った太秦映画村がとっても楽しかっです。
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
榎並 
ぜひ!やりたいです!!

古屋敷悠 所属:ECHOES

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
古屋敷 
僕はたぶん皆さんより平常の状態から凄まじい勢いで現場に入ったので、まだ公演の感じが抜けきってません。なんだか夢を見ていたような、まだ見てるような気持ちです。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
古屋敷 
あんまり公演中の記憶がない……。僕が声を潰した回があり、その次の回では僕の合いの手の台詞の振り分けが完璧にできていてなおかつ誰もミスらなかったのは皆さんMVPでした。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
古屋敷 
五年前の22歳頃ですかね。あの頃から様々なことを積み重ねておけば……と思うことはあります。しかも今は難なくできていること。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
古屋敷 
三年後。実はいま文学フリマ出店用の小説を書いているのですが、どういうものが完成したのか読みたいです。あとそのあとどういう作品を書いていったのか。
Q5.
次回の予定を教えてください。
古屋敷 
俳優としての活動は残念ながらありません。5月7日開催の文学フリマ東京に「ニセ科学」というサークルで出店します。僕は自作小説を一篇、一部500円とかで売りますので、是非お買い求めください。『い号が出ました』というSFエンタメ作品です。
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
古屋敷 
俳優としては今年から劇団をやめてフリーになりましたので、なんでもやっていこうとは思ってますが、なにぶんオファーあってのものではあるのでなんとも……。個人としては小説をあと何篇か書いて、発表したり、賞に応募したりしていく予定です。
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
古屋敷 
余裕がなかったのと、声を潰したので、全然観光ができず……。最終日に何人かで伏見稲荷の千本鳥居を登りきりました。『俺の屍を越えていけ』を思い出しながら楽しく登りました。あと森見登美彦ファンなので下鴨神社にはお参りしました。
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
古屋敷 
したいです。でも来るならやっぱりアガリスクで来るのがいいなあとも思います。いや、別に個人でも来たいですけど。

ハマカワフミエ 所属:フォセット・コンシェルジュ

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
ハマカワ 
東京に戻ったら「時かけロス」になるんだろうな、と思ったのですが、意外とそうでもなくて。むしろ、千秋楽直前の方が、終わってしまうことを恐れていたような気がします。千秋楽2日前あたりから宿とかでずっと「帰りたくない。まだ京都で芝居してたい」ってゴネて呆れられてたんです。笑 なんなんでしょうね。劇団員の皆は、多分もっとずっと大変な思いをしたと思うのでまた違った心持ちなんだろうな、とも思うんです。私にしても、普段なら、大変だった誰かを差し置いて、無責任に自分が「楽しかったなぁ」みたいに感じてしまうことにはとんでもない罪悪感を覚えてしまうんですが…。 でも、今回は、すごく純度の高い「楽しかったなぁ」の中に自然と居られています。なんか、あまりなかった感覚で、ふわふわしていますね。自分でも不思議な感じです。 後はそうですね、DVDの完成が楽しみです。再々演、3.0に向けて、自分の芝居を見返したり、研究したいので。笑
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
ハマカワ 
淺越岳人くんです。 その瞬間の演技、というわけではないのですが、印象的だったことがあります。 彼の役は「劇団主宰で超遅筆、屁理屈と減らず口がトレードマーク」みたいな感じでしたが、この役をご覧になったお客様の何人もから、 「自分の知ってるあの劇団の主宰にそっくりすぎる」 「うちの劇団の誰それにしか見えない」 果ては 「稽古場での自分を見てるよう」 といったお声をお聞きしました。そして、その先の感想がバラバラなんですよ。「笑っちゃう」「殴りてえ」「泣けてしまった」「居たたまれない」とかとか。 淺越くんは、別に誰かのモノマネをしたわけではないんですよね。誰かに寄せたりとかしてません。書けない脚本家の最大公約数的な造形、というわけでもなかったと思います。でも、客席で多くの方が「あの人/自分を見てるようだ」と感じたようなんです。 もちろん、適切なキャスティングをし、そういうセリフやト書きを書いた冨坂くんの力があってのことで、客席には演劇関係者や舞台をよく観る方が多かった、という前提は無視できません。でも、上演された作品を受け取った客席の皆様に「これは私の知ってるひとだ」「これは俺だ」と、個人の体験や関係性に立ち返ってもらえる、その上で大きく感じ入っていただける、そういった演技はなかなか出来たものじゃないと思うんです。 私の後輩で観に来てくれた子が、作中のアサコシのことを「○○さん(その子の先輩)が居ました。頑張ろうって思いました。ハマカワさん、頑張って下さい」って言って泣きながら帰って行ったんですが、演劇が成し得る最高のことのひとつは、こういうことなんじゃないかな、って思いました。 個人的な話になりますが、私目線だと、劇中のアサコシは、かつて私が所属していた劇団の主宰に瓜二つです。笑 見た目とかって言うより、言葉の届け方が似てたんですよね。暴投は決してしないけど、別に優しいわけじゃない。重みは感じられるようにきっちり渡してくる。でも、ヘラヘラしながら大事なプレゼントをよこしてくるような向かい合い方で。 おかげで、毎ステージ、クライマックスのシーンで胸がいっぱいになったり新鮮に傷ついたり、影響をたくさん受けることが出来ました。もしあの場面の私が印象に残った、と思って下さる方がいらしたら、それは半分以上淺越くんのお芝居のおかげです、とお伝えしたいです。 しかしながらこれ難しい質問ですね… 京都で、オファーから中2日での代役登板ながらものすごい仕上がりを見せた古屋敷くんはもちろんですし、初演は違う女優さんがやった役で、そこから殆ど台本変えてないにも関わらず、もともと当て書きかのような「最初の入れ替わり」を見せた鹿島さんの素晴らしさ、日替わり一発ネタが百発百中のウケを取るおもしろマシーン斉藤コータ、沈ゆうこの「死ねよ」ってツッコミなんかむしろ言われてみたいですし、なんかもう誰の名前も全部挙げたいです。本当に尊敬するひとばかりでした。本当に。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
ハマカワ 
どういうタイムマシンなんだろう…。自分に会えるんですかね? 自分に会えるタイプのタイムマシンなら、10代のどこかでしょうか。ちょっと辛い思春期を過ごしたので(苦笑)、「お前は青いが、そんなに間違ってない」と言いに行ってあげたいかな。その頃の自分の、味方をしてあげたいです。 時かけ2.0と同じ、平行世界入れ替わりタイプなら、大学時代ですね。こちらは逆にすごく楽しかったので。あの時の後悔をどうにかしてやろうとか、女優人生もっと上手く歩んでやろうとかはないんですが、もう一度バカ大学生やれたらだいぶ楽しい気がします。 あー、でも、31歳の自分が大学にいたらさすがについてけないかなぁ。うーん。そもそも「ねえねえハマカ…うわおばさんになってる!!」ってなっちゃったりするんですかねぇ。,それはツラいなぁ。笑
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
ハマカワ 
未来は、なんか、今知ったらつまんないので、いらないですねぇ…。笑 あ、でも、10年後に行こうかな!で、自分の顔を確認します。で、今からの美容というか、対策に活かしたい。笑
Q5.
次回の予定を教えてください。
ハマカワ 
今はまだお知らせ出来ないのですが、どうぞお楽しみになさって下さい。 あと、まだ年内のスケジュールも空いておりますので、どなたか、予定、下さいませ。笑
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
ハマカワ 
映像と舞台の両方を充実させていきたいですね。 私は、大学の演劇サークルから劇団を立ち上げ、そこからひたすら客演し続けて今に至るというバリバリの小劇場出身ですが、ここ数年はありがたくも様々な機会に恵まれ、テレビドラマへの出演が増えました。そのせいか、今回は東京・京都のどちらでも「テレビで観て、舞台のハマカワさんを見てみたくて」という方が少なからずいらっしゃったのです。小劇場じたい、初めて足を踏み入れたという方もおひとりではありませんでした。本当にありがたいです。 逆に、なのですが、私自身、かつてはそこまで熱心にドラマを観る人間ではありませんでした。でも、お仕事させていただく中で少しずつ観始めたら、いつの間にかドラマも大好きになってました。きっかけがなかっただけなんですね。 だからこそ思うんですが、もし、私の活動をきっかけに、舞台芸術に興味を持って、劇場に来て下さる方が増えたなら。ドラマを観て下さる方が増えたなら。どちらも、もう、この上なく嬉しいなって。私が好きなものに興味を持っていただけるきっかけが私だったら、というのは、もうほんとに死ぬほど嬉しいですよね。五体投地です。笑 なので今は、映像と舞台、どちらでも存分に活躍できる女優で居られるような攻め方をしたいですね。勉強を怠らず、いつでも来た球を全部打てるよう、色々磨きながら、背伸びも卑下もしないふつうのハマカワフミエのままで備えていようと思います。
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
ハマカワ 
あてもなく歩くのが大好きなので、わりといい距離、散歩しました。京都はなんか、観光だ!!って意気込まなくても、テキトーに歩いてるだけで由緒正しいお寺とか、史跡とか、歴史上の人物の名前とか、すぐに見つかるので、テキトーな散歩でもなかなか充実するのが素敵ですね。 実際歩いたところで言うと、六波羅蜜寺と鴨川が特に好きでしたね。六波羅蜜寺では宝物殿も見学しました。空也上人の開いた口、ものすごい脱力して唱えないと「南無阿弥陀仏」の「つ」で、このゆるんだ口にならない!という発見をしました。笑 鴨川はもう…好きすぎて。 私が京都から東京に持って来たいものナンバーワンが、鴨川なんです。笑 新宿御苑前駅と新宿三丁目駅のあいだあたりに鴨川があったら最高なんですけどね!そうなったら何時間でも川べり歩ける気がします! ちょうど行った時は桜が満開で、ただ歩いてるだけでも十分過ぎるくらいなお花見でした。途中、ちょっとお酒飲みながら歩いたり、鴨川デルタのとこまで来て芝生でひと休みしたり。あんなのが日常にあるって、京都のひと、ほんとにうらやましいです!笑 あ、花見と言えばですが八坂神社と丸山公園にも行けました。陽が落ちた頃に八坂神社から京都駅まで歩き出したので、「清水へ祇園をよぎる桜月夜 今宵会う人みなうつくしき」をリアルに体感出来ました。あれはなんか、ちょっと不思議な陶酔感生まれますね…。軽くハイになりました。
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
ハマカワ 
絶対に来たいです! 「絶対また京都に来てね」とお声かけ下さったお客様に、「もちろんです!」とお答えした以上、お約束を守らなくては女がすたります。笑 ただ、私は劇団員ではありませんし、オーディションに通るか、どこかの団体さんからお呼ばれしない限り伺えないので…。 自分の意志だけではどうにもならないのが痛し痒しといったところですが、今作がこりっち舞台芸術まつりでグランプリを取れれば、2年以内?に、再演することが条件になりますから、京都にも来られるかと思います。これをご覧の皆様、是非、こりっちへの観てきたクチコミでご支援いただけたら嬉しいです。笑

津和野諒 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
津和野 
「あ、終わったんだ?」っていう。 そうやって言うと馬鹿みたいに聞こえますけど、まぁ色々あった公演だったので、まだリアリティがないというか、千穐楽まで全ステージやりきったんだなぁっていう漠然とした感慨だけがありますね、今は。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
津和野 
僕、舞台上でも眼鏡を掛けてたんですけど、あるステージでの衣装早替えの時にジャージを被った瞬間、眼鏡が取れちゃって落ちちゃって。完全なる闇の中で、人生で初めてですよ、やすし師匠の「メガネメガネ」を本気でやって。 で、暗転も短いので、もうこのまま出るしかないのかって時に、演出助手の倉垣まどかさんが見つけて渡してくれて事なきを得ました。 この件に限らず、着替えのサポートのほとんどは倉垣さんがやってくれていたので「時かけ2.0」は彼女なくしては出来なかったんじゃないかなってのはあります。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
津和野 
仕組み的にどうなるか分からないけど、自分が生まれる前に行ってみたいですね。写真とかでしか見たことがない昔を見てみたいです。小学校時代の両親とか。 あ、今回、今まさに父親になるっていう役をやったので、本当を言うとその瞬間の両親を見てみたいんですけど、それやったら母親死ぬんで。入れ替わりだから。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
津和野 
これもある意味一緒ですけど、自分がもういないくらい後に行ってみたいです。まぁ北斗の拳みたいな世界になってたら終わりですけどね。絶対モヒカンの奴にビニテ奪われるでしょ。
Q5.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
津和野 
攻める…。 そうですね、個人的には映像系にも興味があるので、そっちの方も攻めて行きたいなと思っています。 もちろん舞台もやっていきたいので、二兎を追う者一石二鳥的な感じで、win-winな感じで…あの自分で言っててよく分かんないです、すみません(笑)
Q6.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
津和野 
色々行ったんですけど、車折神社で芸能祈願からの太秦映画村っていう超ミーハーな流れはめちゃくちゃ楽しかったです。 特に映画村は、初めて行ったってのもあって、子どもかってくらいはしゃぎましたね、斉藤コータさんとかと。劇中のあの感じを想像していただけるとちょうどいいかと思います。
Q7.
また京都で公演をしようと思いますか?
津和野 
それはもうね、もちろんですよ! まだ観光してないところがたくさんあるんで。 っていうのは冗談ですけど(笑) 何より、たくさんのお客さんに「また来てください」って言っていただけたので。観客がいて初めて舞台は舞台になるっていうのを、京都でもまたやりたいなと思います。

甲田守 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
甲田 
燃え尽き症候群と言うのでしょうか。まさか自分が人生でこのような状態に陥るとは夢にも思いませんでした。それほどの公演だったということかもしれません。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
甲田 
今日とかその瞬間のMVPを特定するなんて私には到底できません。しかし、強いて申し上げるならお客様を含めた全ての人に、そう全ての人にMVPを差し上げたいのであります。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
甲田 
『戦争』が始まるその瞬間でしょうか。『戦争』がはじまるその瞬間なんていうのはかなり不明瞭なときかもしれませんが、そこに自分が行って一体何ができるのか、何もできないかもしれません。何がしかの力をもってして止められたら、とそんなことを傲慢にも夢想してしまいます。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
甲田 
これもまた『戦争』がはじまるその瞬間でしょうか。またしても何がしかの力をもってして止められたらと傲慢にも思いますが、一体自分はどうしてこうも『戦争』に拘るのでしょう。そして未来にその瞬間はないに越したことはありません。ないに違いない。
Q5.
次回の予定を教えてください。
甲田 
6月30日(金)~7月1日(土)にシアター・ミラクルにてコントレックスVol.16というイベントを行います。
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
甲田 
謙虚さを兼ね備えつつ一所懸命に演劇活動に取り組んでいきたいと思います。
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
甲田 
京都御所、嵐山などの観光地へ足を運びました。
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
甲田 
もちろんそのように思っております。歴史あるこの京都の地で演劇公演を打てたという経験は自分の人生において大きな財産となりました。改めて京都に対して深くお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

塩原俊之 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
塩原 
疲れました(笑)3/1の試演会からスタジオ稽古、東京公演、京都千秋楽の4/9まで怒涛の日々でしたので。しばらくはグッタリしてそうです。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
塩原 
京都初日の古屋敷くん、素晴らしかった。あのハードスケジュールでよくぞあのレベルまで。オカズを乗っける余裕なんかも見せてくれて、もうコメディ俳優と名乗ってもいいんじゃないかと思いました。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
塩原 
あんまり戻りたくないけど……高校生に戻って、早くに演劇を始めるのもテですよね、キャリア的に。時かけのタイムマシンだったら入れ替わりなので意味無いですけど。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
塩原 
やっぱり5000万年後の地球とか見てみたいですよね。人類滅亡後の未来、ドゥーガル・ディクソンの描いた「アフターマン」のような世界になってるのか、この目で確かめたい。もしそうなっていたら「ナイトストーカーに追われてみた」って動画を撮ります。最後は喰われて終わる。
Q5.
次回の予定を教えてください。
塩原 
4/22~5/5に東京は下北沢トリウッドで行われる『ヨーロッパ企画と下北沢映画祭のトリウッド大作戦』にて上映される『硬派探偵4』にちょろりと出演しております。宜しければ是非足をお運び下さいませ。
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
塩原 
これは完全に夢想なんですけど、京都に限らず北海道、名古屋、北九州、その他の地方都市なんかでも演劇をやる機会があったらいいなぁなんて考えてます。もっと言えばそこで滞在製作なんかも出来たら素敵なんですけどね。夢はロンドンの劇場でシチュエーションコメディの上演をすること、そして爆笑を起こすことです。
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
塩原 
下鴨神社や木屋町辺りでお花見がてらに散歩しましたね。それに京都の新観光名所ギアを観てきました。ギア、稚拙な言葉で申し訳ないけど本当に本当に本当に(3回言った!)凄くて、多分これだけのロングランをしてるからかなりブラッシュアップ、パワーアップしてると思うんです。もし最初の頃見られて「うーん?」と思われた方も今一度是非足を運んで観て頂きたい。ぱっと見でマッピングとかLEDとかギミックもハイテクっぽい感じがするんですけど、その実、演劇が本来持ってる「人間がなんとか頑張る」みたいなアナログな汗の香りがして凄く良かったです。パフォーマンスやギミックや演出も、ベースはよくあるスタンダードな型なんですけど、そこに「演劇、お芝居の要素」を絡ませて進化してる点が良かったです。全然、古くない、新しい表現でした。外国の観光客のみなさんも大喜びでしたよ。
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
塩原 
それはもう、是非。京都の、関西の皆様が宜しければ是非また立たせて頂きたいです。

前田友里子 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
前田 
なんとかかけぬけた~って感じですね!時もですし、公演も。色々あったから長かったですね~。なんだかんだで12月からちょくちょく稽古してましたからねぇ~。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
前田 
鹿島さん!私は1幕はほぼ出ないんで、袖から見てるんですけど、鹿島さんの表情がコロコロ変わっててとても可愛いんです!当たり前なんですけど、全部にリアクションしてて、ついつい毎日見ちゃう…w
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
前田 
これ悩みますねw 姿カタチは今のままなんですもんね~…。 あんまりたいそうなことしたら未来が変わっちゃうし…(平行世界の自分にも不幸にはなって欲しくないので…)今はもう見れない舞台を観に行く!とか例えば東京サンシャインボーイズの舞台とか!でも、その頃の自分が一人ぼっちで東京で震えていると考えるとかわいそう…!! と、なると当たり障りあまりないのは2~3分だけ、妹が赤ちゃんだった時に戻って抱っこしに行くとかですかね~。なんかせっかくのタイムマシンなのに地味ですねw
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
前田 
あまり先すぎる未来のこと知って絶望したら嫌だなぁ~。 劇団が解散とか、役者辞めてるとか、老人ホームに一人でいるとか…w それこそ死んでたら何と入れ替わるんだろうってのがあるから100年後とかも怖いしなぁ。 次のアガリスクの本公演の千穐楽でも観に行こうかな。 上演台本なんかも買っちゃって。 あ~、でも、帰ってきてから黙ってられる自信ない!!!w
Q5.
次回の予定を教えてください。
前田 
7月中旬に元ホームチームの檜山さんが立ち上げた劇団「チーム・ギンクラ」に客演します! 池袋シアターグリーンBOX in BOX THEATERにて! 一般のお客さんの評判が非常に高い劇団です! モチロンコメディ!8笑って2泣くをモットーにされてる劇団ですので、ぜひ皆さん東京に遊びに来ることあれば観にきて下さい~!!
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
前田 
沢山客演して、それを主宰に見てもらって、腕を磨いてホームに持ち帰れたらいいなと思っています! ボケもツッコミもどっちも出来るようになれたらいいですね!
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
前田 
今回と考えるならどこも行けませんでした…。 観光ではないですが、立命館大学と同志社大学には行きましたが! ただ、出身が大阪で、阪急1本で来れるもんで、多い時は京都は月一くらいで遊びにきてましたね。 初詣も毎年八坂さんだったし。 遠足も大体京都か奈良だったんで、ホント、有名な京都の観光地は行ってないとこないんじゃないかな~? 大好きです、京都!!
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
前田 
モチロン!食べ物もおいしかったし、ちょっと歩けば周りの景観も素敵だし、人も良い方ばかりで、またやりたいです!!

沈ゆうこ 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
沈  
毎回公演が終わると同じこと思うんですけど、わー終わっちゃったーって、あと楽しかったーって、作品を作る過程は辛いことも大変なこともそりゃあたくさんあるんですけど、楽しかったって思えたってことは辛かった自分や大変だった自分は報われたんだなって、よかったねって今は思います
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
沈  
京都のどこかのステージで、本番前日に来たら彼女に振られていたツワノが自分の結婚相手がその子かどうか5年後の人たちに問いただして、「今トモヨって子と付き合ってるんだけど」と言って「付き合ってないでしょ」とつっこまれるシーンがあるんですけど、そこで「付き合ってないでしょ」がガヤか何かで消えちゃったんですね、そのとき台本なら「うるせえよ」と返すところをツワノ役の津和野くんが「付き合ってるわ」って返したんですよ、それによって前の台詞が聞き取れなくてもどういうやり取りをしたかはちゃんとお客さんに伝わって、その瞬発力が純粋にすげえなと思ったのを覚えています
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
沈  
中学くらいに一瞬戻って、すごい意味深な、なんか未来を絶妙に予知した日記帳みたいなのを残して、過去の自分を困惑させたい、そういう不思議体験をさせたい、「○○さんには気を付けろ」みたいな、過去の自分からしたらたぶん迷惑でしょうけど、なんならそれをどうするかまで見届けたい
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
沈  
自分漫画が好きなんですけど、10年後くらいに行ってガラスの仮面とかベルセルクが完結してるかどうか確認したい、あとドリフターズとジョジョも、あとよつばと
Q5.
次回の予定を教えてください。
沈  
5月21日にくによし組という劇団にゲスト出演します。架空の劇団を通して演劇のあれやこれやをdisりまくるっていう作品なんですけど、ゲストはそれは観ながらさらに茶々というか、disりまくるんです、オーディオコメンタリー的な感じで。たぶんなんだかんだ演劇愛に溢れた作品になるんじゃないかと思います、好きだけど好きゆえにみたいな。そのあとは5月31日から6月6日までVoyantroupeという劇団に出演します。こちらは実在の猟奇殺人鬼を基にした短編集で、それこそエログロバイオレンスの極みみたいな作品です、振り幅物凄いですがどちらもよろしければぜひ。
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
沈  
何をやるにしても直感で行動しようと思っています、昔から考えすぎるより直感で行動した方が上手くいくので、やりたい!と思ったことをイメージとか考えずにやりたい
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
沈  
京都国際マンガミュージアムに行きました。山のように漫画があってほぼ一日そこで漫画読んでました。楽しかった。
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
沈  
絶対やりたいです!前に京都でやったときも思ったんですけど、なんというか空気がとてもよい、演劇やる人も観る人も、いろんな劇団にツアーやるなら京都がいいよって触れ回ってます、また京都でお芝居出来るよう頑張ります

鹿島ゆきこ 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
鹿島 
ただただ、終わったなと。いろいろありすぎてぼんやりしてます。協力してくれた皆様や、応援してくれた皆様ももちろんですが、作品にすごく助けられた公演だったなぁと思います。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
鹿島 
2週間前のカシマが一人取り残されたときのシオバラの狂人感。マジでめちゃくちゃ怖い。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
鹿島 
(ビニテだとしたら)『ここぞ!という時に使うぞ!!』と思って、結局使わず終いになると思います。ゲームの良いアイテムとか、よく残したまんまにしちゃいます。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
鹿島 
過去に同じ
Q5.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
鹿島 
模索中。なんでもこい。
Q6.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
鹿島 
清水寺の胎内めぐりは毎回行きます。今回も行きました。あと、伏見稲荷に初めて行きました。ガッツリ登山でびっくりしました。天気もちょうど良くて、景色も良くてすごく気持ちよかったです。
Q7.
また京都で公演をしようと思いますか?
鹿島 
もちろん!!京都大好き!!!

矢吹ジャンプ 所属:アガリスクエンターテイメント、ファルスシアター

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
矢吹 
楽しかったですね〜。いろいろ予期せぬ大変なこともありましたが終わってみればよい思い出となりますです。またやりたいですね〜
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
矢吹 
みんなそれぞれに面白いですけどね、「今日の」っていうか、毎回コータさんのアドリブ一発ネタはキャスト側も楽しみでしたね。毎回外さないのはスゴいっす。後は笑いでなく、芝居面でハマカワさんは流石でしたね。クライマックスはハマカワさんvsみんなって図式になるけどガッツリ魅せてくれまして、素晴らしかったっす
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
矢吹 
姿形もその時の姿になってやり直せるなら高校の最初とかかなぁ。人生まるっと新しくやり直す感じで。作中のビニテみたいに入れ替わりだとしたらどこだろ?ピンポイントで悔いが残ってる瞬間って思い付かないですねぇ。誰かに伝えたいことってのもないし…。自分で番号選べるタイプの宝くじの当選ナンバーを確認して買いに行くとかかなぁ
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
矢吹 
あ、未来で宝くじの番号確認して帰って来て買う方が美味しいか
Q5.
次回の予定を教えてください。
矢吹 
直近は6月のコントレックスですかね。で、9月のアガリスク、11月のファルスシアター。2団体所属なので別団体への客演の余裕はなかなかないかもですね…。
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
矢吹 
攻めてるかはわかりませんがシチュコメ道を突き進んでく感じで。あとはアガリスクが劇団として大きくなって引き上げて貰えたら〜的なね
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
矢吹 
マンガミュージアム行きました〜。マンガ読み放題だし展示もいろいろ興味深くてよかったです。800円で1日のんびり楽しめてステキ
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
矢吹 
是非ともよろしくお願いします

さいとう篤史 所属:ジョナサンズ

Q1.
ご入院、お疲れ様でした。いま一番したい事は何ですか?
さいとう 
ありがとうございます。退院して今やっと日常が戻ってきた、そんな生活を過ごしているところです。直後は沢山の方に心配していただき優しい言葉をかけて頂いたので、今はその人たちに会ってお礼を言いたいですし、まだ東京公演以降会っていない時かけメンバーもいるので、皆にも会いたいです。
Q2.
元役での「アツシ」とても観たかったです。リベンジについてはいかがでしょうか。
さいとう 
もちろん。今すぐに、とは言えないですけれどぜひ京都の方にも観ていたただきたかったので、機会があるならばぜひ出演させていただきたいです。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
さいとう 
入院時にずっと考えていましたが、元々ネガティヴな性格で「あの時ああすれば良かった」と後悔する事が多いので、考え付く限り戻りたい過去は沢山あり未だに決められないでいます。
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
さいとう 
10年の6月1日、自分の誕生日に。今年30歳になるので、今考えている未来予想図がどれだけ実現できているか確かめたいです。
Q5.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
さいとう 
今はまず、次の機会に全力を尽くせるように力を溜めて生きていきたいと思います。それが今の自分ができる攻めてるって事なんだと思っています。

冨坂友 所属:アガリスクエンターテイメント

Q1.
公演直後ですが、今の気持ちを教えてください。
冨坂 
3/1の試演会からずっと公演直前モードだったので、今までで一番のロングラン公演をやったな、という気持ちです。まぁ実際ステージ数は一番長いんですけど。でもこの間待ってもらっていた次の仕事が立ちはだかっているので感傷に浸る暇がありません。
Q2.
今日のMVPと、その瞬間の演技を教えてください。
冨坂 
序盤のクマガイいじりで塩原が「プロローグクマガイ(笑)」で笑いをとったところ、ですかね。言い方で無理やり。あれって別にそんなに面白いセリフじゃ無いんですけど、それによって「クマガイ」と「プロローグ」を印象付けている。それがあるからラストのハマカワの照れ隠しの「プロローグをね」が生きると思うので。かつ、それについては演出の僕がいうまでもなくそこのコンセンサスが取れていたので、そういう意味で塩原です。
Q3.
過去に戻るとしたらいつにしますか?
冨坂 
劇団旗揚げ時に戻って「千葉の公民館での演劇公演はやめろ」と言います。「早いとこ東京の演劇シーンと絡め」と。でもそういう環境の整っていない中でやっている時期があったから今がある気もするので…難しいですね
Q4.
未来に行くとしたらいつにしますか?
冨坂 
あまり行こうと思わないですねぇ…。強いていうなら次の公演の台本が出来上がった後に行ってとってきたいです。
Q5.
次回の予定を教えてください。
冨坂 
5/30~6/4まで、お笑い芸人と俳優の混成部隊でのコントライブにコント台本を書き下ろします。劇団としては他団体との合同コントライブ「新宿コントレックス」をちょこちょこやって、9月には本公演を打ちます
Q6.
今後、どんな感じで攻めて行かれますか?
冨坂 
劇団として外部に出たり、劇団として仕事をもらったり、そんなことを重ねて「この集団でのものづくり」のスタイルのままで売れたいです
Q7.
京都に来て観光に行った場所はありますか?
冨坂 
千秋楽翌日に鴨川を散歩したら、ただ歩いているだけで十分に花見になりました。
Q8.
また京都で公演をしようと思いますか?
冨坂 
もちろんやりたいです。
(インタビュー終了)