演技から個性を抜くという手法は、どうやら役柄の本質を浮かび上がらせる効果があるようだ。その背景について解きほぐす。
よるべ『三角形の片隅は』7/18-21 @ウイングフィールド(大阪)
何とか灯を探して移動した。視線の交わる場所へ。わが隣人たちの面影が淡く現れては淡く消え、言葉が理解を結んで霧散する。暗闇がやがて私の目を覆い隠すが、遠ざかる幻影は熱を残し、ここで静かに燃えている。
足裏から何条もの線が延びている。雲がそれを見ていた。日陰の雪が夜に怯え、もう一度その身を震わせようとしたときには・・・落ち散るべき粒子はフレームアウトしていた。光に追われ、線が拡散する。
芦谷康介と高野裕子
第4回公演「tide」
2025年2月1日(土)・2日(日)
会場 GULIGULI
そんな風が扇のように広がってこの水の表面を冷やしている、だから出られないという事にしておこう。空転した感情は小渦を巻いてどこかに行った。出来ることなら、アクリル箱にしまいたかったのに。
思いもかけない言葉を言われているあいだ、ずっとコップにはり付いた水滴を見ていた。ぎりぎりと繋がって、どうやら玉ではなくなる。言葉も同じようにぼやけてくれれば良いのにと、どうしようもない事を思った。
THEATRE E9 KYOTO アソシエイト・アーティスト公演 シリーズ「ここは彼方(Here Is Beyond)」
『たしかめようのない』
落ち着かない日だ。プランはほぼ固まっており、あとはスイッチを押すだけ。終わった確認を繰り返すのは諦めの悪い性分のためでそれこそ諦める。その日晴れるかは分からないが、どこからでも私の行為は見られるはずだ。
動く。
その先にも後にも同じ線はない。試行の末に力が抜けて、伝えたい曲線が描かれた。それは同時に起こり、反応が始まる。
GO!GO!ダンスシアター「夢十月」 24/8/25 緑文化小劇場
大アマチン祭企画・西文化小劇場開館30周年事業 『秋のそら音(ね)』 24/11/1~2 西文化小劇場
存在の厚みが伝えてくるものを感じる。動的な理解がサイネージに交わるクオリア。それは暗い海の人々を、座ったまま遊ばせてくれる。
このインタビューでは「失敗」については語らなかったが重要な要素であることは疑いようがない。例外こそ情報の本質である。だから情報、それに物質も二次元に変身したがる。
黒木結“鑑賞のプロセス:フランシス・アリス”